犬のじゃれあいと喧嘩の見分け方
犬のじゃれあいと喧嘩の見分け方は簡単です。
犬がじゃれあっているの時は、興奮して唸り声をあげる場合はあるものの、牙はむいておらず、背中からお尻にかけての毛は逆立っていません。唸りながらじゃれあっていても相手が怪我するまではしないので見守りましょう。
反対に、犬同士で喧嘩している場合は、牙を剥き出し、全身毛を逆立てます。
「噛まれる前に噛んでしまえ!」とすぐに噛みつく場合もあるので、喧嘩の兆候が少しでも犬が見せたら人間が間に入って犬と犬を離しましょう。
そういう場合に備えても、呼び込み(どんな状況でも飼い主が呼んだら必ず戻ってくる)が出来るようになっていると安心して遊ばせることが出来ます。
犬同士の相性
犬は直感を大切にしている
私たち人間は社会の中で問題なく過ごしていかれるように、ちょっと苦手、あんまり好きなタイプではないと認識した相手にもそれを悟られずにお付き合いすることが求められます。
しかし、犬はそのような擦り合わせをする必要がないので、遠くから目と目があっただけで、「気にくわない」「嫌なやつ」と直感で判断することが多くあります。飼い主同士が友達だとついつい犬同士も仲良く出来るまたはさせたいと思って会わせて仲良く出来ない時に、飼い主は「仲良くしてほしい、出来るはず」と思ってしまいます。それは人間の思考の押し付けになってしまいます。
ファーストコンタクトで上手くいかない相手とは、何度遊ばせようとしてもうまくいかない場合が多いです。
近付いて匂いを嗅ぎあった後に吠える
犬同士がお互いに興味を持ってシッポを振りながら近付いて匂いを嗅ぎ合うので、相性は大丈夫なんだと安心した瞬間にどちらかともなく歯を剥き出して喧嘩に発展してしまうこともあります。
シッポを振っているときは喜びの表現だと理解している方が多いと思いますが、犬は不安や緊張の気持ちを表現する際にもシッポを降るので覚えておきましょう。耳も緊張するとピッタリと後ろに倒します。
オスの本能を理解しておく
オスはメスに比べて、縄張り意識が強いものです。
本来犬は集団を作って生活をし、力があるオスが群れの仲間を守ります。群れにいる若いオス犬は年上で力がリーダーに従いますが、自分が成長して強くなるとリーダーに喧嘩をしかけて負かす事で自分が新しいリーダーにのしあがります。
その意識がまだ残っていて、散歩中にオシッコを他の犬のオシッコした場所にする事で自分の縄張りなのだとアピールします。オスが片足を上げてなるべく高い場所にオシッコしようとするのは、その場所にまで届く身体の持ち主だとアピールする為です。
オス同士は遠くから見かけただけで興奮することもありますので、匂いを嗅がせる時や、遊ばせようと思う時には喧嘩が始まらないか注意して様子をみましょう。いざという時にすぐにリードを引けるように短く持っておくことも大切です。
まとめ
自分の愛犬が今までどの犬とも仲良く出来ていたからからといって安心し過ぎてはいけません。たまたま相性が悪い相手に会わなかった、まだ成犬ではなかったため縄張りを主張していなかったなどがあります。初めて会う犬やドッグランで遊ぶときには愛犬の様子に加えて相手の警戒度も把握してから近付けるようにしましょう。