犬を迎えたらすぐに始めよう!大切な「ハンドリング」のしつけ

犬を迎えたらすぐに始めよう!大切な「ハンドリング」のしつけ

犬のしつけの基本となる大切なパピートレーニングの一つ「ハンドリング」をご存知ですか?ハンドリングは、愛犬を人間に危害を加えることのない犬に育てるためにも、とても重要なしつけです。ハンドリングは、なるべく早いうちから始めることが肝心。わんちゃんを迎えたらすぐにでも始めていきましょう!

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ハンドリングって?

わんちゃんを迎えたらすぐに始めるべき大切なパピートレーニングの一つ、「ハンドリング」。

ハンドリングとは、ズバリ「犬に触れること」です!

しかしハンドリングとは、ただ犬を可愛がってベタベタ触る、ということではありません。

あくまでしつけの一つとして、犬に触る行為のことを言います。

何のためにやるの?

そのように、犬を触るしつけであるハンドリング。

ではこのハンドリングは、何のために行うのでしょうか?

ひとことで言えば、「体を自由に触らせるため」です。

犬の体を自由に触らせることに何の意味があるのか。

犬には基本的に、体の中で触られることの苦手な部分がいくつかあります。

体自体やそうした部分に触れられることに慣れていなければ、ふと誰かに触られた時、犬が瞬間的にその相手に噛み付いたりといった危害を加えかねません。

「どうせ自分しか愛犬に触らないからいいわ」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、お散歩やわんちゃんと一緒に外出した際、突然「可愛いね♪」と誰かがやって来て、愛犬をなでるかもしれません。

そんな時、触られることに慣れていなければどうでしょう?

他人に噛み付いてしまったり、またわんちゃんが突然走り出したり予期せぬ行動を起こせば、重大な事故につながりかねないのです。

またその他にも、体を自由に触らせることの目的は多々あります。

例えばわんちゃんの体のケアを行う時。

シャンプーであればもちろん全身を触ることになりますし、わんちゃんを飼う上では目・耳・口など、あらゆる部位のケアも必要になってきます。

そうしたケアをスムーズに行うためにも、わんちゃんが触られ慣れていることが大切です。

そして、動物病院での診察や、またペットサロンでトリミングやその他のケアをしてもらう際にも、触られることによってわんちゃんが暴れるようでは、病院やサロンを上手に利用することは出来ず、迷惑をかけてしまいます。

ですからわんちゃんを飼っていく上では、誰にどこを触られても大丈夫なように、わんちゃんを適切にしつけておくことが必要なのです。

早いうちから始めよう!

そのように、「体を自由に触らせるため」のしつけであるハンドリングは、なるべくわんちゃんが小さなうちから始めることが肝心です。

なぜなら人間もそうであるように、小さいうちに「苦手」を克服することは比較的容易です。

ですが一度「嫌い・嫌」になったものを大きくなってから克服することは、小さい頃に比べて年月が経つほど難しくなります。

ですからハンドリングのしつけは、わんちゃんをお家に迎えたらすぐにでも始めることが大切です。

ハンドリングのしつけ方法

では、そのようなハンドリングのしつけ方法、やり方を以下で説明していきたいと思います。

ハンドリングは、一度だけではなく、毎日繰り返し行うことが大切です。

ですから特にまだ触られることに慣れていない、迎え入れたばかりのわんちゃんの場合には、1日に数回、1回を5分程度かけて毎日行いましょう。

ハンドリングのしつけは、全て無言で行います。

(1)犬をひざの間に入れる

犬をヒザの間に入れる

まずは体勢の準備です。

自分が犬の後ろ側にまわり、犬の背中を持って自分の両ひざの間に犬を入れます。

(2)ひざの上に抱っこ

膝の上に抱っこ

犬をひざの間に入れて落ち着かせたら、今度はひざの上に犬を抱っこし、犬をひっくり返してお腹をこちらに見せるような体勢にします。

ここまで出来たら、体勢の準備完了です!

(3)マズル(口先)をさわる

ここからは、犬が触られるのを比較的嫌がる部分を順に触っていきます。

まずはマズル(口先)です。

犬のマズル(口先)部分をつかみ、左右、そして上下に動かします。

(4)歯をさわる

続いては口、そして歯です。

口を開けさせて、前の歯から奥の歯まで、全ての歯を順番に触ります。

(5)足先、肉球をさわる

続いては足先です。

前足の先、足の裏の肉球、そして後ろ足の先、肉球を順に全て触ります。

(6)お腹をさわる

続いてはお腹です。

仰向けになってこちら側に見えている犬のお腹を、そのまま触ります。

(7)耳をさわる

最後に耳です。

左右両方の耳を順に触ります。

垂れ耳のわんちゃんの場合は、耳をめくって内側も触ります。

(8)全て終わったら褒める!

褒める

ハンドリングは以上です。

全て終了したら、必ずなでたりおやつをあげたりして、わんちゃんを褒めてあげましょう!

「出来たら褒める」が重要です。

ハンドリングのしつけポイント

もちろんあらゆるしつけは、はじめから上手くいくわけではありません。

このハンドリングも、最初は嫌がって抵抗しようとするわんちゃんも多いもの。

そこで最後に、ハンドリングのしつけを行う際のポイントを挙げたいと思います。

(1)犬が暴れてもやめない

先程も述べたように、はじめはあらゆる場所を触られたり、またそもそもお腹を見せるような仰向けの体勢自体を嫌がるわんちゃんも多いです。

ですがハンドリングのしつけは、わんちゃんが嫌がって暴れても、絶対に途中でやめないことが大切です。

一連の行為を終えるまでは、わんちゃんが嫌がるからといって決してやめないでください。

(2)抵抗したらギュッとおさえる

わんちゃんが嫌がってジタバタと暴れたら、声はかけずに無言でギュッと抱きしめるようにしておさえます。

抵抗したらギュッと抑える

わんちゃんが静かになるまでギュッとおさえてください。

わんちゃんが静かになって暴れるのをやめたら、再びハンドリングを続けるようにします。

まとめ

以上今回は、わんちゃんを迎えたらすぐに始めるべきパピートレーニングの一つ「ハンドリング」について、なぜ必要なのか、またそのしつけ方法についてご紹介しました。

ハンドリングのしつけは、愛犬のケアをスムーズに出来るようにするため、また動物病院やペットサロンを上手に利用できるわんちゃんにするため、そして何よりも、人間に危害を加えないわんちゃんにするために、とても大切で必要不可欠なしつけです。

わんちゃんをお家に迎えたらすぐに、そして、既に犬を飼っているけれど、ハンドリングのしつけをしたことがない!という方は、今日からでもすぐに始めてください。

わんちゃんの体に触れることで、わんちゃんとのコミュニケーションにもなるので、ぜひ積極的にハンドリングのしつけを行っていきましょう!

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