食事のしつけは、子犬のトレーニングの第一歩!その手順と気を付けるべきポイント3つ

食事のしつけは、子犬のトレーニングの第一歩!その手順と気を付けるべきポイント3つ

犬にとって食事のしつけとは一体、どんな意味があるのでしょうか?あなたのお家に新しい家族として子犬を迎え入れたなら、その日からあなたは群れのリーダーとして子犬に群れのルールを教えていかなければなりません。そのルールの一つが、食事のしつけです。今回は、食事のしつけが子犬にとって、さまざまなトレーニングの一歩になること、また、食事のしつけの手順と気を付けたいポイントをご紹介します!

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記事の監修

犬の気持ちは行動に現れる。知っていますか?犬が顔を左に向けた時にはストレスを受けている可能性があることを。犬は様々な方法で人に気持ちや考えを伝えているのです。それを受け止めてアドバイスとして活かすことを仕事としております。様々な専門の知識と20,000時間以上の教育実績があなたとその愛犬の生活を助けて豊かに導きます。

食事のしつけは、子犬のトレーニングの第一歩!

器を見つめる子犬

犬と人間が仲良く一緒に暮らすためには、飼い主さんが家族(群れ)のリーダーにならなければいけません。

犬の支配下で人間が暮らすようになったら、犬の我儘に人間が服従するような形になってしまいます。犬はすっかり傲慢でワガママになり、飼い主さんは持て余すようになるでしょう。

また、しっかりとしたリーダーを認めない犬は不安定で、時に攻撃的になります。人を咬んだり、威嚇したりする犬は家族から愛されることはなく、犬も人間を愛そうとは思いません。

そんな不幸な関係にならないように、家族の一員として犬を迎えた以上は、犬のリーダーとして、人間と暮らすためのルールを犬に教えていく必要があります。食事のしつけは、そのトレーニングの第一歩と言えます。

なぜ、食事の時間をしつけのために使うのか?

健康な犬なら、ほとんどの犬は食いしん坊です。その食欲を利用して人間の意志を犬に伝えるのが、トレーニングの場として食事の時間を使うという方法です。

犬と人間の間に絶対的な信頼関係が築ければごはんやおやつなしでも人間の指示にきちんと従いますが、まだ、信頼関係が築けていない間は食べ物を使ったトレーニングが手っ取り早く、人間の意志を犬に伝えることが出来ます。

監修ドッグトレーナーによる補足

おもちゃを使ったしつけでも大丈夫ですよ!

子犬に食事のしつけを始める時期

ご飯を待つ子犬たち

子犬が乳離れをし、離乳食を始めたら、すぐにトレーニングを始めます。

食事を与える回数

離乳食を始めたばかりの子犬は、胃袋が小さく、一度にたくさん食べることが出来ません。
一日の食事の分量を、3~4回に分けて与えるようにしましょう。

食事のしつけの手順

器を抱える犬

食事のしつけで大切なのは、「飼い主さんの指示がないと食べられない」、「飼い主さんがヨシ、というまで我慢する」ということを徹底的に教え込むことです。

そうすると生活、行動の全ての状況の中で、飼い主さんが「マテ」と言えば、どれだけでもどんな時でも、例えどんなに興奮していても、瞬時に自分の行動を止めることが出来る犬になれます。

そして、飼い主さんの言葉にしっかり従えるようになれば、食事以外のトレーニング、「おいで」「コイ」など、犬の行動を制御するコマンドを教えることも難しいことではありません。

「マテ」を教える

まず、子犬と少し離れた場所に子犬用の食事を用意します。短く、首が締まらない程度にリードを持ち、子犬の動きを制御します。

「マテ」と指示を出して、子犬が飼い主さんのその声に反応し、飼い主さんの顔を見て(アイコンタクトが出来ている状態)動きを止めたら、「いいこ!」と即座に褒めて、少しおやつを与えます。

「ヨシ」

おすわりをし、飼い主さんの指示を待っているようであれば、「ヨシ」と声を出し、リードを緩めて、ごはんを指し示します。

なかなか上手にできなくても、根気よく続けましょう。

気を付けるべきポイント3つ

片手を上げる子犬

1.ねだられても、威嚇されても、許可しない

「マテ」をさせて待たせている途中、飼い主さんを威嚇するように吠えたり、甘えておねだりしてきても、それを理由にご飯を食べる許可を与えてはいけません。

あくまで、飼い主さんの気持ち一つなのだ、と毅然とした態度で犬に理解させる必要があります。威嚇するようなら、犬を無視するようにごはんも与えず、その場を去ってください。甘えてきても、ヨシ、というまでは我慢させましょう。

吠えたてるからご飯を与えてしまうと、「吠えるとご飯がもらえる」と勘違いしてしまいます。そうなると、飼い主さんよりも自分の方が力を持っている、と飼い主さんを見下してしまうことになりかねません。

「飼い主さんから褒められると、おやつがもらえる」「お利口にマテをしていると、ごはんを貰える」と言ったように、ごはんや、おやつは愛犬からねだられて与えるものではなく、飼い主さんが愛犬の行動に対して与える報酬だと理解させましょう。

監修ドッグトレーナーによる補足

吠えられてしまうとついつい「ダメ」「静かに」など言葉をかけがち。静かにその場から立ち去りましょう。

2.残したご飯はすぐに片付ける

食べ残したご飯は、すぐに片付けてしまいます。犬が好きな時間に好きなだけ食べれるようにしてしまうと、「ご飯は、リーダーが自分に与えてくれるもの」ということを犬が理解できません。

また、いつでもご飯を食べられる、という状況は、犬の肥満を助長します。それに、ご飯の素材によっては長い間放置していると腐る可能性もあります。

3.食事の時間は、飼い主さんが決める

いつも決まった時間にご飯を与える習慣をつけてしまうと、その時間になるとご飯をねだるようになります。どんなに遅くなっても、必ずごはんを食べさせてくれる、と犬が信用していれば飼い主さんがご飯を用意するまで待てるようになります。

食事のしつけを始める前に知っておくこと

首をかしげる犬

食事の量

離乳食を始めたら、子犬が一度の食事でどのくらいの量をキレイに食べるのかを把握しておきます。与えすぎて、お腹を壊したり、吐いたりするようなら量を減らすなど、様子を見て食事の量を調整しましょう。

食事の内容

ペットショップやブリーダーさんから子犬を迎える時に、どんな食事を与えるべきか相談しましょう。ご自宅で生まれた子犬なら、母犬の出産時にお世話になった獣医さんに相談してもいいと思います。

体重を測る

どのくらいの量を与えると食べすぎなのか、逆に不足しているのか、成長の度合いを見極めるためにも本格的に食事のしつけを始める前に子犬の体重を測っておきましょう。

監修ドッグトレーナーによる補足

見た目や触る事でも判別可能です。見た目に関しては、胸と胴体の差が無ければ太りすぎ、適度にくびれているのが良い状態です。

触る場合には肋骨の一番下(お尻側)を触り、骨が触りにくければ太りすぎ、皮膚一枚の様に簡単に触れるなら痩せすぎといった具合です。

まとめ

ご飯の横に寝転ぶ子犬

まだ、大人になり切れない可愛いさかりの子犬に、食事の我慢をさせるのはなかなか飼い主さんにも心苦しい場面だと思います。

けれども、この食事のしつけを通して、「マテ」「ヨシ」「コイ」などのさまざまなトレーニングがスムーズに行えるようになるでしょう。

飼い主さんをリーダーとして認めて、そのリーダーが決めたルールに従って暮らすことは、犬にとっても飼い主さんにとっても大事なことです。健康状態にも気を配りながら、根気良く、子犬の食事のしつけを行いましょう。

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