犬の信頼を得るのは大変でも、失うのは一瞬!?
愛犬との暮らしを豊かにするためにも、スムーズにしつけを行うためにも、信頼関係を築くことはとても大切です。
たとえ人間同士であっても、信頼関係を築くためには努力と時間が必要となり、大変なものです。それが、言葉というコミュニケーションツールが使えない犬が相手となれば、さらなる努力と時間が必要になるでしょう。
そして、努力と時間を費やして築き上げた信頼関係は決して崩れることがないかというと、ちょっとしたことがきっかけで崩れてしまうこともあります。つまり、大変な思いをして得た信頼も、一瞬で失われてしまう可能性があるのです。
ですから、愛犬の信頼を得たらそれを失わないように気をつけたいところですが、もしかすると、飼い主さんの何気ない行動が愛犬からの信頼を失うことに繋がっているかもしれません。そこで今回は、犬の信頼を失ってしまう可能性がある飼い主の行動について探ってみました。4つご紹介します。
犬の信頼を失う行動①ルールに一貫性がない
例えば、前回はベッドで一緒に寝ることを許したのに今回はダメと言うなど、飼い主さんの気分でルールを変えると犬は混乱し、飼い主さんを信頼できなくなります。
犬は、そのときの気分に左右されることなく、常に一貫性のあるルールで接する人に信頼を寄せます。私たち人間も、そのときの気分によって言うことや態度をころころ変える人は信頼できませんよね。それは、人間も犬も同じなのです。
犬の信頼を失う行動②体罰を与える
犬を飼っていると、しつけが思うように進まないことや、いたずらや粗相をされてイライラしてしまうこともあるでしょう。しかし、絶対に体罰を与えてはいけません。
たとえ飼い主さんは「愛の鞭」と思って叩いたとしても、犬はなぜ叩かれるのかが分からず、残るのは痛みと恐怖だけです。そして、飼い主さんを信頼できなくなります。
その結果、飼い主さんに恐怖心や警戒心を持つようになって、吠えたり噛みついたりするようになるかもしれません。
体罰は、決してプラスになることはありません。体罰を与えなくても、叱るときは「イケナイ」「ダメ」「ノー」といった短い言葉を低く厳しい口調で言い、ほめるときは笑顔で「イイコ」と言うことで、犬は飼い主さんの口調や態度から物事の善し悪しを学ぶことができます。
犬の信頼を失う行動③驚かす
ちょっとしたいたずら心から、寝ている愛犬にちょっかいを出したり、急に後ろから抱きついたり、大きな声を出したりして、犬を驚かせていませんか?
そうした行為を繰り返していると、愛犬は飼い主さんを「何をしでかすか分からない人」と思うようになります。それはつまり、「信頼できない人」と思うようになるということです。
飼い主さんは軽い気持ちでしている行為でも、驚かされる犬にとっては迷惑で嫌な行為でしかありません。相手が人間なら、「ごめーん。ちょっと驚かそうと思っただけなの」と弁解することができますが、犬にはそれができないということを忘れないようにしなくてはいけませんね。
犬の信頼を失う行動④叱るタイミングが遅い
犬が悪いことをしたときは、叱るタイミングが大切です。犬は、悪いことをしている最中か直後のタイミングで叱らないと、何に対して叱られているのか理解できません。
例えば、愛犬がお留守番中に粗相やいたずらをしていた場合、飼い主さんが帰宅したタイミングで叱っても遅いです。愛犬は何で叱られているのかが分からず、飼い主さんへの不信感を募らせることになります。
まとめ
いかがでしたか?あなたの行動に当てはまるものはありませんでしたか?
犬は、信頼できる飼い主さんが存在することで安心ができ、幸せを感じることができます。しかし、飼い主さんを信頼できないと警戒心が強くなり、無駄吠えや噛みつきなどといった問題行動へ発展することもあります。
愛犬と飼い主さんがお互いに幸せに過ごせるように、愛犬の信頼を失うことなく、いつまでも信頼される飼い主であり続けたいですね。