しつけの基本は『褒める』ことと、『No』を覚えさえることだと思います。
『待て』ができたので褒める、『来い』ができたので褒める、吠えては駄目、噛んでは駄目、これを繰り返して、犬に人間の生活を覚えてもらいます。
意外に難しいのが、『No』をきちんと教えることだと筆者は思っています。
どのように『No』を教えていますか?
犬に暴力で教えるのは論外ですよね。
でも結構多いのがマズルをぐっとつかむ方法。
筆者も以前この方法で『No』を教えていました。
ところが、マズルは神経の集まっている場所、優しく扱って下さいという記事を読みました。
マズルを掴むというのも、一種の暴力かもしれないと思ったのです。
恐怖で犬にしつけをすることはあまりしたくありません。
犬との信頼関係で『No』を教えることが大事ですよね。
「No」を教える方法
1、言葉の統一
『駄目』『No』どちらでもよいです。
短い言葉で統一できていますか?例えば「ダメでしょ?」「こらっ」など色々な言葉を使っていませんか?
言葉を統一して使用するのは案外難しいです。
日本語は同じ意味の違う言葉が沢山あるので、ついつい色々な言葉を使用してしまいます。
そういう意味では英語の『No』が使いやすいと筆者は思います。
使用する言葉を決めたら、後はそれに何らかのアクションを加えて『No』なことをしたら嫌な思いをすると教えていきましょう。
2、音で気をそらせる
専用の音が出る道具を作ってもいいのですが、本や雑誌、新聞で十分です。
『No』といいながら、机にバンと叩きつけて下さい。
少し音は小さくなりますが、手をパンと叩くことも効果的です。
大きな音がたち犬はびくっとして飼い主さんを見ると思います。
これである程度犬の興奮を抑えることができます。
また『No』→大きな音がして不快というサイクルで『No』というコマンドを覚えます。
3、体にタッチして覚えさせる
犬がそばにいる時は腰あたりに手をあてて『No』と言ってみて下さい。
嫌な思いをさせるというより、犬に気付かせるというアクションです。
興奮状態の犬にはあまり効果がありませんが、咥えたものを離させるときなどには有効なアクションです。
4、声のトーンで教える
声だけで教えるのは、結構難しいと思います。
これはある程度『No』を理解できるようになってからのしつけです。
ポイントは徐々に声を大きくしないことです。
低く大きな声で『No』と一回言います。
何回も言ってしまうと、徐々に犬は『No』に慣れていってしまうので注意して下さい。
最後に
『No』と『褒める』はワンセットです。
必ず最後は褒めて終わります。
『No』がきちんとできたら、ボディタッチをしながら褒めてあげて下さい。