なぜ愛犬との間に主従関係が必要なのか?
人間の世界で幸せに生きていくため
犬は群れをなして生活する動物です。そして群れの中のリーダーに従って行動します。
ペットとして飼われている犬のリーダーは飼い主です。飼い主と犬で群れをなしていると言えるでしょう。
人間と生活している犬にとっては、人間の世界のルールを守らなければならない場合がたくさんあります。
ルールを守れない場合、問題行動を起こす犬として扱われたり、最悪の場合一緒に暮らすことができなくなるかもしれません。
しかし、犬は人間の世界のルールは分かりません。ルールを守るためには、飼い主の命令をきちんと聞けることが唯一の方法です。
もし、飼い主であるあなたが愛犬にとってのリーダーになれていない場合、愛犬はあなたの言うことを聞きません。
なので犬が人間と共存するためには、飼い主と愛犬の間に主従関係が必要になるのです。
愛犬と主従関係ができているかチェックする方法
チェック方法その①
名前を呼んだらすぐ来るかどうか
《やり方》
- 名前を呼ぶ(一度だけ)
- おもちゃや遊びに夢中の時に呼んでみる
→ポイントは、1回だけ名前を呼ぶことです。
愛犬がどんな時でも来るかどうかをチェックします。名前にちゃんと反応し、こちらに来れたら合格です。
監修ドッグトレーナーによる補足
遊びに夢中になっている時の難易度はかなり高いですね!これが出来ればかなりのリーダシップがあると言えるでしょう。
チェック方法その②
愛犬の体に触らせてくれるかどうか
《やり方》
- 犬の体に触る(優しく)
→特に犬が触られることを苦手とする「口元」や「足先」、「しっぽ」や「お腹」なども触らせてくれるかどうかチェックします。どの場所でも触れるかどうかで飼い主を信頼しているかが分かります。
監修ドッグトレーナーによる補足
あくまで「チェック」です。犬が嫌がっている様子であれば、無理に触らないようにしてあげましょう。
チェック方法その③
指示に一度で従えるかどうか
《やり方》
- はっきりと指示を出す(一度だけ)
→ポイントは、犬が指示を認識し、一度の指示で従えるかどうかということです。「マテ」や「フセ」がちゃんと一度の指示でできるかどうか。さらに犬が遊んでいても「カム」「コイ」などのコマンドで呼び戻せたら完璧です。
チェック方法その④
リラックスポジションで落ち着いていられるかどうか
《やり方》
- 自分の足の上で犬を仰向けにする
→飼い主が座った状態で、足(太もも)の上に犬を仰向けに寝かせます。この時、犬が逃げたり抵抗したりせず、リラックス状態であれば合格です。ポイントは、犬が自発的にやるのではなく、飼い主が強制的にこの姿勢にすることで主従関係ができているのかがチェックできます。
チェック方法その⑤
日常の中で問題行動があるか。
《やり方》
- 日常の中で愛犬の行動に関して困っていることは無いか思い出してみる
→ここでの問題行動とは、人間社会でのルールに従えないことを指します。例えば、お散歩中、赤信号や危ない場所ではキチンと「マテ」の指示に従えるかどうか。お留守番の時、賢くハウスの中で過ごせるかどうか。など、飼い主の指示を聞ければ、問題行動は無くなってくるはずです。
まとめ
愛犬を甘やかさず、人間のペースで生活することが大切です
この記事のチェック方法を愛犬に実際にやってみて、全部できた飼い主さん、まずまずだった飼い主さん、全然出来なかった飼い主さん…色んな飼い主さんがいると思います。
出来なかった飼い主さんは、いつも愛犬の要求に従って行動していませんか?時には無視し、こちらのタイミングで行動することも大切です。
主従関係がすべてではありませんが、飼い主が愛犬にリーダーとして認められ、信頼関係が築けていればより幸せに生活できるでしょう。
しつける所はキチンとしつけ、褒める時には心から褒める。
こうしたメリハリのある関係が、愛犬に飼い主として認められるようになる方法ではないかと思っています。
ユーザーのコメント
20代 男性 宇野直人