犬のしつけは難しい
人間も「三つ子の魂百まで」といいますが、それは犬も同じです。幼犬時代のしつけが、その犬が一生幸せに暮らせるか、そうでないかの分かれ道になります。
しかし、犬のしつけは相手が生き物ということもあり、人間の思った通りに簡単に覚えてくれる訳ではありません。そして、しつけをする人間も一貫した態度でいないといけない難しさがあります。
その日は『駄目』と叱った事を次の日には『仕方ないか~』で済ましてしまうのが、一番犬が迷います。そこも難しさと言えるでしょう。
幼犬の頃にしつけないといけないので、一番可愛い盛りに厳しく教えないといけません。
その可愛さに負けてしつけを失敗してしまう飼い主さんが多いのは
「お留守番に慣れさせなきゃいけないけど、一人ぼっちにしたら可哀想」
「ご飯食べたくないならおやつはどう?」
「今は遊び盛りだから仕方ない」
など・・・そんな理由がほとんどだと思います。それでいきなり成犬になってから厳しくするのも無理があります。
犬のしつけは根気勝負です。何度も何度も同じ失敗をする犬に対して一貫した態度で望むこと、これが本当に難しいのです。
しかし飼い主は心を鬼にし、『ダメ』としっかり言い聞かさなければいけないのです。
ある程度成長してからだと手遅れになり、専門のトレーナーに任せないといけなくなります。そうなると費用もかかりますし、愛犬と一定期間離れて暮らさないといけなくなったりする事にもなりかねません。
可愛さ全開の幼犬期にメリハリをつけたしつけを心がけ、家族に迷惑ではなく安らぎを与えてくれる犬に成長させていくのが理想です。
しつけが下手な飼い主とは?
犬を甘やかす
しつけが下手な飼い主さんはとにかく犬を甘やかして、犬が家長状態になっていることが多いです。
無駄吠えしても『それが犬の仕事』と言い、部屋の真ん中に粗相しても『しょうがない』と自分が雑巾を持って走ります。
怒る事は体力も精神力も粘り強さもいるので、しつけが下手な飼い主さんは負けてしまうのです。
動物病院に駆け込む
私は動物病院で看護の仕事をしているのですが、大変な病気や怪我の発見が遅れるケースとして、愛犬が怒るので自分で患部を見れないと病院に連れて来られる事が多いように感じます。
しつけが出来ていないから口の中を見れず、口の中の状態がわからない。愛犬が嫌がるからと爪を切らずにいて、巻き爪が肉球に刺さっている。耳を触るだけで怒るから耳の中が見れないなど、犬が飼い主さんのリーダーになっているケースです。
しつけをしていたら早期発見できたかもしれません。
甘やかして犬の要求を受け入れすぎている飼い主さんは、愛犬の健康管理もできない事が多いです。
しつけに対して「犬が可哀想」「犬に嫌われたくない」「もう面倒だ」と、しつけに失敗した飼い主さんは犬をリーダーにしてしまい、飼い主さんが犬の機嫌をとる。こんな悪循環の中にいる飼い主さんが多いです。
しつけやすい犬種としにくい犬種
しつけやすい犬種
しつけをしやすく飼いやすい犬種でよく選ばれているのが小型犬ならシーズーやマルチーズ、大型犬ならゴールデンレトリーバーやラブラドールレトリーバーです。
基本温厚な性格で、お世話をしてくれた飼い主さんに嫌われたくないと犬の方が思っているのでしつけやすいです。
しつけにくい犬種
賢すぎる
しつけにくい犬種と言われているのが小型犬ならパピヨンやトイプードル、大型になるとボーダーコリーやシェパードです。この犬種達は頭が良すぎてプライドも高いので、上級者向けだといえます。
トイプードルは飼われる方が多いですが、しつけができていれば本当に賢く良い子になりますが、しつけをできていないと顔に似合わず暴君になります。
シェパードは警察犬になるくらいですから賢いのは間違いありません。しかし力も体力も相当強いですから、しつけを失敗すると飼い主さんにさえ噛みつきますし、言うことをききません。力が強いことを自分でわかっているので飛びかかってくることもあります。
家族に迎え入れる場合には、犬の性質を知った上準備をしないといけません。
犬の性質が特殊
ジャックラッセルテリアやミニチュアピンシャーも要注意な犬種です。
ジャックラッセルは体は小さいですが、筋肉が多く運動能力が高い上に勇敢な性格で好奇心旺盛なので、自分より大きな犬にも襲いかかることがあります。
ミニチュアピンシャーも見た目は小さく可愛らしいのですが、好奇心旺盛の神経質で扱いにくい犬種です。飼い主さんとは信頼関係が構築できたら割と聞く耳を持ちますが、知らない人には攻撃的です。
まとめ
犬の飼い方は近年では変化してきました。
昔は家の外で犬小屋に繋いでご飯は残飯。昭和の50年代くらいまではドッグフードを与えているのはお金持ちの家だけ、そんな感じだったと思います。
近年の飼い方は犬との楽しい生活、快適な共同生活です。犬と共に過ごす時間を多くとるなら、なおさらしつけは大切になってきますし、人間のため、犬のためでもあります。
飼い主さんも幸せ、犬も幸せな生活をしていくために、飼い主さんも犬の性質を理解してお互いストレスのかからないような生活を目指してしつけをしていくことが大切だと思います。
ユーザーのコメント
女性 匿名
聞く耳すらもってもらえないと、飼い主はしつけようと思ってもお手上げになってました。
犬種のせいなのか、それとも、パピヨンを迎えたのが生後7ヶ月の時だったせいなのか(ほぼ成犬で迎えた)、性別のせいなのか、性格のせいなのかなんともわかりません。
今迎えているポメラニアン(メス)は、元々の性格が甘ったれで(ペットショップで会ったときから甘えん坊だった)、飼い主に甘えることが何より大事なことのように私は感じられたので、迎えてからは散々甘えさせて、遊んであげたりしているせいか、飼い主の言っていることをよく理解してくれます。
犬には言葉は分からないだろうと思ってましたが、犬が家具の下に入ってしまったおもちゃを取ろうとしてるところに、私が『手でやればとれるよ』と言うと、手で引っ張ってとっていました。
パピヨンは、オスで、とても気の強い性格で、飼い主の私のそばに寄ってきて甘えるということ自体全然なかったです。
無駄吠えがひどかったので、さすがにご近所迷惑になると思い、ばしっと『ダメっ!』というと、それ以上は吠えませんでした。
人間が食べ物を食べてると、欲しがって吠えてしまってました。
私は、怒りますが、他の家族は、吠えても怒らないので、他の家族が食べてるときは吠えまくってました。
犬は、飼い主が本気で怒ってるかどうか、分かる気がします。
飼い主が、本気でダメだよということは、犬は結構分かって、従ってくれる感じがします。
30代 女性 神坂
初代は、賢すぎな所や食べ物に執着する難点がありましたが、雌は同時期に飼っていたせいか、とても大人しく飼い主の気持ちをよく読む犬でした。
三匹目は黒柴の雄ですが、大変穏やかで吠える事もなく、人がとても好きな犬です。
以前の経験からしつけを餌ではせず、また指示も声とアクションを一緒に教えたので、離れた所からの声なしの指示にも従ってくれます。
女性 ルナのママ
賢すぎて、しつけずらい犬種というのが解る気がします。
セオリー通りに行かないしつけです。
ただこちらの意図を誠実に伝えようとすると、セオリー通りにやらなくても意図をちゃんと汲み取ってくれる賢さがあります。
愛情を与え、甘やかさない。
人間の子供のしつけと同じスタンスでやると、上手く行くと思うようになりました。
小手先のしつけは見抜く賢さもありますが、信頼に応える賢さもある犬種だと思う今日この頃です。
40代 女性 匿名
このチワワちゃんが、今までいたわんこ達と違い、気が強く、警戒心も強く、ボスになる気満々で、なかなか大変でした。最初は唸ったり噛み付いたり
こちらの隙や迷いを見透かされてるようで
主従関係をしっかり築くまで時間がかかりました。
ボスと認めてくれてからは嘘みたいに従順で甘えん坊、教えた事もすぐ覚えて頑なに守ります。
諦めなくて良かったと、つくづく思います。
犬種もいろいろ、性格もいろいろですけど
とにかく、一貫した姿勢と根気と愛情が大事だなと思いました。
女性 匿名
暮らしております
周りの人からは甘やかしている、と言われますが どのワンコも暴君とは無縁、聞き分けの良い、弱い人や子供に優しい性格です。
友人宅のマルチーズが おうちの子供を噛んだりしていたので驚きましたが その方が
マルチーズは 気難しく飼いにくいのよ と言われていました。
シェパードとプードルは死ぬまでしつけができるそうです
しつけに失敗しても何歳になっていてもやり直せますね
とはいえ 何でも言うことを聞きすぎるのは良くないと思います
それでは本当の信頼関係が出来なくて暴君にしてしまうのかもしれません。私は
おいで!という言葉が一番嬉しいワンコに育てる をモットーにしています
50代以上 女性 匿名
50代以上 女性 匿名
50代以上 女性 ヤマトのママ
運動能力も高く、探し物ごっこも大好き。色々な部屋におもちゃを隠しても、自慢の耳と鼻で見つけてきます。
50代以上 女性 fuji
30代 女性 匿名
チワワの方はあまり沢山のコマンドや連続性のあるコマンドは難しいようです。幼少期よりドーベルマンやシェパードを室内犬として飼って来ておりましたが、ミニチュアピンシャーの物覚えの良さ、飲み込みの速さは大型犬に匹敵すると感じます。
が、やはり神経質な面もあり、人を見分けており、他人の指示には従いません。なので、自分たち家族だけへの特別な愛情を注いでくれる子をお探しの方にはピッタリです。
一方チワワは誰にでも友好的で、誰の指示にでも従ってあげていますし、他人も含めて人が大好きです。
ただ、やはりそうではない子も良くお見かけはするので、飼い主様の本質と犬の本質での相性が大きく左右するのではないかと思います。
40代 女性 匿名
20代 女性 マグヌセン
腕に穴が空くほど噛まれて手のひらの傷はいまだに盛り上がったままです。4歳になった彼は当初の荒々しさは無くなり、おっとりした本来の性格に戻ってくれました。今では猫にも頭が上がらない状態です…!ペットを飼おうと思う方はビジュアルだけではなく自分の手に負えるか、最期まで面倒みれるのかを考えて欲しいなと思います。そうでなければ不幸な子達が増えるばかりです。
50代以上 女性 匿名
50代以上 女性 ユジン
お手と言って手をつかむと噛みつきます。
なんだか可愛くなくなって来ています。
50代以上 女性 あらしば
確かに興奮型の躾が必要な柴犬でした。
家のなかは狂ったように走り回る、壊す、テーブルの上に飛び上がる、リードを引っ張る、人に飛びかかる、抱っこできない、足が拭けない、暴れる、爪を切ろうとするとまだ切ってないのに悲鳴をあげる、他のワンコに飛びかかる、などなど。思い出すと本当にヒドイわんこだったかもw
一つ一つ取り組んで、愛情を注ぎました。
今は散歩で会う皆さんに「柴犬なのに大人しいのね」と言われます。根底の性格は変わらない勝ち気な柴犬なのでまだ注意していますが、ほとんどのワンコと仲良く出来るようになりました。
しつけ、というか、その犬の性格と犬種の特徴を考えて、正しい方向に導いてあげることは必要で大切なことです。これからも毎日勉強しながら、大好きな柴わんこと暮らしていきたいですね。
女性 あんこ
元々の性格がとても臆病なこともありますが、甘噛みすらしたことも無く、与えたオモチャ以外を壊すこともありませんでした。
パピヨンは確かに頭がいいと感じることがありますので、気の強いコだと飼い主がしっかり躾ないとワガママになると思います。
最初に病院に連れて行ったときに、獣医さんにパピヨンは躾をしっかりしないと…と忠告されましたが、我が家のコは真反対でした。
以前飼っていた雌のヨーキーは気が強くて、大変でした。
犬種、というより、そのコの性格によるところも大きいと思います。
20代 女性 あやか
ポメラニアンめす三ヶ月から、現在5ヶ月
を飼っています!
トイプードルは、とっても良い子です!
おすわり、まて、おて、おかわり、伏せ出来て、リード無しでも背後について散歩にいけますし、無駄吠えも、一切しません!
覚えは、少し悪かった気がしますが、根気強くおしえると、覚えてくれました!
ポメラニアン を迎えた後も、とても良い子で、仲良くしてました!
ポメラニアンは、まだ幼いせいか、ウンチを踏みつけるのが難です。
それ以外は、おすわり、待て、おて
までおぼえて、散歩も、リード無しでも、後ろを歩きます!
小さいうちから、しっかり褒めて伸ばすと、凄い元気に賢く育た気がします!
小さい時から上下関係を築かないと、後々困る気がします!
昔親が飼ってた、ミニチュアダックスフントは、噛み癖があったので、飼った時に、小さい時から、しっかり上下関係築こうと思いました!
50代以上 女性 ミケ
とても怖がりで、甘えん坊なので言うことはよく聞くと思います。
時々トイレの失敗があり、何か意味があると獣医さんに言われるのですが未だに分かりません。
賢いと思うのは、2歳の孫と遊ぶのが大好きで、孫にだけは何をされても怒ったり噛んだりしません。生まれた時から知っているので、自分より小さいと思っているのか、皆んなが大切に扱うので特別な存在だと認識しているのか…
もう一つ不思議なことは、小さい頃より未だかつて、鼻に皺を寄せて唸ることはしたことがありません。
前に飼っていたシーズー♂が10歳で亡くなり、ペットロスでこの子を迎えたせいか、いつも私に寄り添い癒してくれます。
40代 女性 匿名
初めてワンちゃんを迎えるというのに、何を読んでも初心者には難しいと書いてあるジャックとボーダーの組み合わせになってしまいました
確かにジャックの方は、壁や家具、枕やスリッパなどあらゆるものを破壊されたりするので、うかつにそこら辺に物を置いたりしないように気をつけないといけませんでしたが、1歳になるかならないかくらいの頃には、トイレは絶対に失敗しないし、「ダメ」と言えばやめるし、「待て」「お手」「おかわり」「バーン」などのコマンドも理解したり、何個かおもちゃを並べて指示した通りの物を持ってきたりなど、世間の評判よりもずっと賢いしいい子です
ただ、まだ興奮スイッチがどこで入るかわからないことがあり、ONに切り替わると抑えるのに流血を覚悟しなければいけないほどなこともあるので、完全にONになる前に落ち着かせるようにしてます
毎日が刺激的で楽しいです
50代以上 女性 匿名
確かに利口でしつけは楽でした ただしとても食いしん坊なので 太らせないようにするのが大変でした
女性 匿名
しつけがしにくいイヌは、散歩が少なくてストレスが溜まってる犬が多いイメージです。
逆に、一日に何度か散歩に連れ出してもらってる子は大人しい犬が多い気がします。
疲れた犬は良い犬だという言葉もあるくらいだから、しっかり運動をさせるのが大事なのかなと思います