犬も人と同じように、物事に対してだんだんと慣れが出てきます。
そこで、ここでは犬のしつけで見逃しがちな大事な時期について書きたいと思います!
犬を飼ったことのある方は新しく犬を家族に迎え入れ、新鮮で毎日嬉しくて楽しい時期があった思います♪
やはりそれでも日が経つにつれて犬が家族に馴染んでいくと、それが当たり前になっていきます。
この時犬はペットショップなどから新たな環境に移り、家族となる人と初めて触れ合うことが楽しくてしょうがない、または緊張でビクビクしてしまうなどパターンはそれぞれ違ってくると思いますが、唯一同じなのはその環境にだんだん慣れてくるということです。
この慣れは何事にも起こり得るもので、しつけの面でもいずれ出てきてしまう罠のようなものだと私は思います。
しつけ面での慣れの話し
初めて「おすわり」や「ふせ」などのしつけを犬に教える時!
ゼロからのスタートということもあり、人はやる気がある時期だと思います。
最初のうちは教える時に、「おすわり」ができたらご褒美(おやつ、おもちゃ、褒め言葉など)を与えるという方法でしつけをしていたにも関わらず、犬がそれをだんだんと覚えてきていとも簡単にできるようになってきた頃、多くの飼い主さんがやってしまいがちな事があります。
それは、ご褒美を与えないということです!
一言に「与えない」と言っても大半の飼い主さんは無意識な場合が多く見られます。
ここからは分かりやすく、「おもちゃ」「褒め言葉」を省き、ご褒美=「おやつ」で説明したいと思います。
おやつを使うしつけの盲点
さて、先程の話に戻りますが!
犬にしつけを入れ始めてから時が経つにつれて、人も犬もそのやり方や、犬目線で言うとここではどの様な行動をとればおやつがもらえるかがだんだんと掴めてきます。
慣れてきて犬がその行動をとることが日常の中で当たり前になってくると、人も『出来るのが当たり前』という考え方に変わってきてしまいがちです。
こうなるといずれはその行動に対してのご褒美を忘れてしまい、このようなことが続いた結果しつけの完成度がなあなあになってしまう可能性があります。
もちろん「おすわり」などの基本動作だけではなく、日常で必要になってくる「トイレトレーニング」や「お散歩時の引っ張り」、「無駄吠え」などに関しても同じことが言えます。
もし今おこなっているしつけが身についたならば、徐々におやつを抜く練習も始めることをオススメします。
訓練のポイント
ここでのポイントとしては、いきなりおやつを抜かないことです!
今までは、一度「おすわり」が出来たらそれに対して一粒おやつをあげるという割合だったら、次は2~3回成功できたら一粒あげる、そして5~6回成功できたら一粒あげる…というように徐々にレベルを上げていきます!
この時、褒めの声かけは忘れずに!!(褒め言葉=グッド!、いい子!、おりこう!などなど…)
そしてこうしてレベルを上げつつも、再び一度の成功に対して一粒おやつを与えるということを取り入れるといいでしょう!
つまり、おやつがいつもらえるのかを犬に読ませないようにランダムにおやつを与えることが重要です。
人でいうギャンブルみたいなものだと思っていただければ分かりやすいかと思います。
パチンコでも競馬でも一度あたりが来ると、そうそう来るものではないと分かっていてもつい手が伸びてしまいますよね?
犬にもそれと同じような状況を作ってあげることで、おやつが無くても指示を聞いてくれるようになるのです!
最後に
たとえ、しつけが身についてもそこで油断することなくさらなる飛躍を目指してレベルを上げたしつけにもチャレンジしてみてはいかがでしょうか(*^^*)!!