犬を興奮させないしつけ方について
興奮している犬に普段からできるしつけ
散歩中などに外で他の犬に会い臨戦体勢に入って今にも飛び掛かりそうに興奮している状況とは違い、楽しすぎてはち切れんばかりにしっぽを振って纏わり付く程度の興奮ならそう困らないかもしれません。
ですが、そんな興奮状態の犬だからこそ「しつけ」がしやすいのです。
与えないことで興奮を静める
例えば目の前のおやつが欲しくて欲しくて、お手やおすわりもできないほどキュンキュン鳴いていた時に、その食いしん坊ぶりが可愛くてオヤツをそのままの状態であげたり、お手もチョロっとしかしないやっつけ仕事程度になっても良しとする事がありますね。でも、「それならオヤツあげない!」という姿勢を見せましょう。
自動車や他の犬、訪問客に対し興奮してフーフー言っている状態よりもずっと言い聞かせやすい時ですし、何より可愛い興奮ぶりを見せる犬だとしても結局は興奮しやすい犬でもあるのです。どんなに周りが見えなくなるほど大喜びして可愛かろうと、先ずは興奮状態から落ち着かせて冷静にさせることが必要です。
「静かに」「お手」「おすわり」「待て」
これらをきちんとしてから犬が求めるものをあげましょう。
こうした日常の中で何度も繰り返ししつけられる事により、犬も自分がヒートアップした時に落ち着くコツを掴んでいくので、外で他の犬にロックオンした時も興奮を鎮めやすくなります。
褒めて興奮を静める
とは言っても、犬の興奮はそんな時にしつけるだけでは済まないのが現実です。やはり、飼い主さんにとって重労働となりますが興奮しやすいシーンに遭遇し、その都度落ち着くまで宥めたりヒートアップしなかった時によく褒める事が大切です。
その時はリードを短く持ち、万が一の間違いがないよう気を付け、少し落ち着いたら「よし。良い子だったね」と少しオヤツをあげると良いですね。
気を逸らして興奮を静める
どうしても愛犬が興奮から覚めない時にはちょっと大きな音を出してビックリさせ、我にかえることもあります。これも何度か繰り返すうちに自分でも「あ。また大きな音がくるかな?」というのに気を取られ、興奮よりも警戒して、目の前の不安材料が小さく感じてくれます。犬が興奮する原因ついて
犬が興奮する原因と行動
「興奮」は感情が高ぶっている状態を指し、犬の興奮は人と違い、我を忘れて感情任せに行動してしまう事があります。興奮の原因はその犬によって違いますが、問題行動を引き起こす興奮の原因は「恐れ」や「対抗心」です。
イヤだ!との気持ちからの興奮
人も「ああ、あの◯◯がイヤだな」なんて思うことがありますね。人であればせいぜい自分から近寄らなかったり、近寄らないでオーラを出します。先方から来た際には大人の対応といいますか…。
それが興奮する犬の場合は、すぐさま好戦的に構えて「イヤだ!」と思うものに対し脇目も振らず「イヤだ!なんとかしよう!」と思い、頭の中がいっぱいになるのです。そのためその興奮が抑えきれずに人間から見ると“無駄”に見えるような余計な行動をとってしまいがちなのです。
衝動からの興奮
犬は自動車など動くものやヒラヒラした物を見ると興奮する事もあります。
興奮状態で道路脇に臨戦体勢で来る車来る車をロックオンしている犬と、飛び出さないようリードを短く持ち、緊迫したムードを漂わせている飼い主さんペア。よく居ますね。
これらの興奮は最悪の場合、他のわんちゃんや人に噛み付いてしまう、追い掛けて怖い思いをさせる事だってあります。犬の頭の中で「対抗したい」「やっつけよう」「追いかけたい」とスイッチが入り、もうまっしぐらなのです。
これは牧羊犬のように走っているものを追いかけて統率する仕事をしてきた犬や、視覚で狩りを行ってきたサイトハウンドなどに多くみられる傾向で、ただむやみやたらとやめさせようと思ってもなかなかできないことです。
本能に近い状態で動いてしまっているため、止められると反射的に違う行動(止めてきた人に噛みつく、吠えるなど)に出てしまうこともあるので、しっかり順を追ったしつけと別の発散方法の提示が必要です。
嬉しい気持ちからの興奮
犬は少しイヤだと思う人や物、他の犬に対し近付かないようにしてトラブルを起こさないようにしていますが、「楽しすぎる、待ちきれない」といった欲求が原因で興奮してしまう犬もいます。
発情からの興奮
時期的なもので自然の摂理に従い異性の犬に対し興奮してしまう事もあります。性欲や食欲が起こす興奮というのは、決して笑ってごまかして終わりにしたりすることのないようにしてください。
発情期などが要因となっている場合は、叱ったりしてもほとんど意味がないのでその要因自体から離れる工夫をするようにしましょう。
まとめ
犬は興奮すると手が付けられない…でも、しつけで随分落ち着いてくれます!
犬がオヤツやご飯、大好きな散歩に行く合図を目の当たりにして興奮して飛び跳ねながら「早く早く!」とねだる姿はとても可愛いものです。
子犬の頃はそれで嬉ションしちゃったり…。この程度の興奮であれば多かれ少なかれどのわんちゃんもありますし、その姿は飼い主さんにとって大きな癒しになっていることさえありますよね。
興奮は感情が高ぶっている状態という、実にシンプルなものですがしつけが必要な飼い犬にとって、興奮してしまうシーンに遭遇したところで「言うことを聞く。吠えない。怒らない。引っ張らない」を徹底させ、褒める事が大切です。
トレーニングを積み重ねる事で、犬自身が自分でヒートアップを抑える時間が少しずつ長くなり、いつの間にか素晴らしい成長ぶりを見せてくれますよ。
ユーザーのコメント
女性 サリー
今、9ヶ月になる男の子のバーニーズを飼っていますが、興奮状態になると私も何度も引きづられ困っています。
散歩に出かけるのも不安で
でもこの記事を読んで挑戦して犬も私も
楽しい散歩が出来るようになればと祈りつつ、楽しみ、癒しが増えると信じ試してみたいと思いました。
30代 女性 チョコ
30代 女性 38moto
飼い主のことをリーダーとして認めてくれていれば、これでだいぶ安心してくれるはず。
その他の方法として、目の上の少し内側寄りに攅竹(さんちく)というツボがあります。ここをゆっくり撫でるとリラックスできおとなしくなるそうです。興奮が収まらないようなら目も一緒に覆うと良いかと思います。耳の後ろや後頭部にもツボがあるので、ここも一緒に撫でると落ち着きます。
しっかりとアイコンタクトを取れるようになったら大丈夫です。落ち着いているので言葉をきちんと聞いてくれます。基本的なしつけをして、ちゃんとできたらスキンシップを取りながら褒めてあげてください。嬉しいことは覚えていってくれるので、こういう時はチャンスです。
女性 S46
最近になって、郵便配達のバイクや、宅配の荷車のガラガラという車輪の音に対して、とても過敏になってしまいました。散歩中にすれ違うと、興奮して吠えてしまうことがあるのです。
宅配の方に吠えるのは良くないですし、高齢犬で心臓に雑音が入り始め、病院の先生からも「あまり興奮をさせないように」と言われているので、しつけを考えなければな・・と思っていたところでした。
あるトレーナーの方の本に、「犬が散歩中などに、興奮してしまう原因の何かがあったときには、犬がそれを見つける前に道を変えて、何事もなかったように回避するのもひとつの方法」と書いてあったので、今はそうのように努めていますが、どうしても回避できないこともあります。そんなときには、犬の目線に近づく姿勢になって、「静かに」と言い聞かせてみようと思います。おやつ作戦も、食いしん坊だけに効果的な気がしますので、あわせてやってみます♪
40代 女性 ぴいすけ
犬が喜んでテンションが上がったとき、飼い主さんも一緒にはしゃいでしまうと、犬は飼い主が喜んでいると思って、興奮が定着してしまいます。
一見喜んでいるように見えても、実はストレスを感じていることもあります。そういうときは、口角がぐいっと上がって目がギラギラした「ストレススマイル」を浮かべているので、犬の表情に気をつけています。
また、ストレスのせいで興奮してしまうこともあるので、犬がどういうときに興奮するのか、よく観察するのも大事です。我が家の愛犬の場合、外でほかの犬の鳴き声がしたときはもちろんですが、バイクのエンジン音が苦手で興奮して、怒って吠えています。だから、なるべく外の音が聞こえないよう、窓を開けっぱなしにしないなど工夫して、愛犬のストレスを減らしています。
20代 女性 ラッキー
女性 ゴン吉
うちの愛犬は嬉しくて興奮している場合、高い確率でうれしょんをしてしまうので、そういう時はまずトイレに連れて行きます。用を足すとほっとするのか妙に落ち着きます。
40代 女性 匿名
オヤツや褒めてばかりでは 我慢が出来ない我儘な子になります。今時のシツケを考えるべきではないでしょうか。
そういった犬が増えているそうです。