「DAP」とは?
Dog Appeasing Pheromonの略で、「犬用鎮静フェロモン」という意味です。
「育児フェロモン」と呼ばれる出産後の母犬から分泌されるフェロモンを人工的に作り出したものです。
母犬のそばにいると子犬は安心してぐっすり眠っていますよね?
このフェロモンは子犬だけでなく、成犬にも癒しや安心感を与えることが研究で分かっているそうです。
犬のストレスや問題行動にはいろんな解決法があるとされていますが、今回はこのフェロモンを使った解決法をご紹介します。
犬のストレスや問題行動
犬のストレスサイン
飼い主がしっかり愛犬の様子を見てあげたり構ってあげたりしないと、犬たちはストレスを感じます。
まずは、犬たちが出しているストレスサインを見逃さないように心がけましょう。
- 無駄吠え
- 1ヶ所を舐め続ける
- 自分の尻尾を追いかける
- 同じ場所を往復する
- あくびをする
など…
ストレスの要因
さて、次にそのストレスを引き起こしている要因になりえそうな例をいくつか紹介します。
- ごはんの量や質など、食事に満足しているか
- 温度や清潔さなど、犬が過ごす環境は万全か
- 不快な視覚的情報(キラキラ光るもの、動く布)聴覚的情報(金属音、甲高い声)触覚的情報(体に受ける風、床材の変化)がないか
- 飼い主とのスキンシップや遊びの時間は十分にとれているか
など…
問題行動
問題行動とは、犬にとっては習性や本能からくる行動であっても、人間と暮らす上で好ましくない行動のことです。特に飼い主さんと離れることで起こる分離不安からくる問題行動が多いようです。
- 吠える、ピーピー鳴く
- 家具やドアを引っかく
- 不適切な場所での排泄
- 物を噛んで壊す
など…
「DAP」の効果
以下のように様々な検証がこれまでにされています。
- 分離不安の犬
→分離不安に起因する問題行動が減った
- 車酔いしやすい犬
→吐き気・粗相・興奮などの頻度や程度が減った
- 新しい家に来たばかりの子犬
→夜鳴きが減った
- 12~15週齢の子犬
→社会化期の最中の子犬は「DAP」に接している方が早く社会化でき、環境にも適応する可能性がある
- 動物病院に来院した犬
→診察中の攻撃性は変わらなかったが、待合室での緊張はほぐされた
など…
結果、犬の不安やストレスを軽減する効果があり、逆に犬の健康に悪影響を与えたり行動を悪化させる報告はないようです。
病院では精神安定剤や睡眠薬や分離不安用の薬が処方されたりもするみたいですが、安全性の面でそれこそ飼い主が不安になるでしょう。
問題行動のレベルにもよると思いますが、母犬からも分泌されているフェロモンで解決できるなら、試してみる価値はありそうですね♪
「Adaptil(アダプティル)」の紹介
「DAP」の市販商品です。
リキッドタイプ
出典:http://fukufukuvet.cart.fc2.com
コンセントに差し込める拡散器にリキッドをはめて使うタイプです。
スプレータイプ
出典:http://fukufukuvet.cart.fc2.com
スプレータイプなので持ち運べます。
首輪タイプ
出典:http://fukufukuvet.cart.fc2.com
首に巻いて使うタイプです。動物病院やペットホテルなどにも付けて行けますね。
ユーザーのコメント
30代 女性 匿名
30代 女性 匿名
北海道の札幌市内でも市販されてますか?
教えてください!