愛犬を社交的なワンコにする方法

愛犬を社交的なワンコにする方法

誰からも愛されて嬉しいのは、人間ばかりじゃありません。ちょっと内気なあなたのワンコだって、ホントはきっと、みんなと仲良くしたがってますよ♪

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みんなに愛される子になってもらいたい!

「うちの子、犬のくせして犬が苦手なのよ…。」
「子供を見ると、いつも唸るの…。」
割りとよく耳にする、愛犬の社交性に関するお悩みですが、実は、飼い主さんご自身が、愛犬のこれらの行動を、「悩み」と感じていない事も多いのです。

その原因のひとつが、愛犬の『箱入り化』と、人間同士の関わり合いの『希薄化』にあるようです。

白いプードル

家庭での愛犬の立ち位置の変化

ひと昔...ふた昔?くらい前まで、日本の一般的な家庭で犬は、家を泥棒や不審者などから守る番犬として、家の庭先や、玄関付近で鎖で繋がれて飼われることが主流でした。
こうした環境で犬は、外からの侵入者に対して警告音を発することを良しとされ、また、頻繁に我が家を訪れ、飼い主と友好的な人に対しては愛想をするという、人を見分ける事も日常的に行える環境で暮らしていました。

けれども、近頃では犬は、散歩以外で室内から出されることは滅多になくなってしまい、同居の人間以外との関わり合いを、断絶された環境に置かれることも少なくはありません。
さらに、猫っ可愛がりし過ぎな挙句、『お犬様』的な扱いが、愛犬の虚栄心を増幅させている事も、他人や他犬に対しての過剰な反応として現れる要因ともなっています。

犬も人間関係の希薄さを感じ取っている

かつて、今ほどの近代化が進む前の日本では、道を歩けば見知らぬ人にでも挨拶をするように教えられたものでしたが、都市化が進み、犯罪も増える中で、こうした習慣は薄れつつあり、ご近所さんどころか、隣家の住人の顔さえ知らない場合もあります。

このような環境下で室内飼育されている犬達は、同居の家族以外の人間や動物との接点がない為、本来身につけているべき『社会性』を持ち合わせていない上に、飼い主自身の発する、他人への不信感や無関心を敏感に感じ取って、それに習っているという事もあるでしょう。
また、「うちの子に構わないで」という気持ちが強い飼い主さんの飼い犬は、その感情を察知して、他人との接触を好まなくなるという事もあります。

犬の個性

犬を飼う時、その犬種の性質を調べられる方は多いと思いますが、例えば、「遊び好きで人懐っこい」が売り文句の犬種であっても、中には、もともと内向的で臆病な性格の個体もいます。
そういう性質を持った犬に対して、飼い主が接し方・扱い方を誤れば、犬が人や他の動物に対して吠える、噛みつく等の問題行動を引き起こしてしまう事も、ままあります。

もしも、あなたの愛犬が、仔犬の時から超が付くほどのビビリ犬で、「この子はとっても怖がりだから」と、腫れ物に触るように接しているなら、少し考え方を変えてみた方が良いかもしれません。

人だって犬だって、色々な物に見て触れて、沢山の経験を積んで成長していくものです。
大切に箱の中にしまっていては、楽しいことも教えてあげられませんよね?

誤解してはいけないのは、

生まれつき人間嫌い、犬嫌いのワンコはいない。

という事です。

社交的になる育て方

さて、前半で少し堅っ苦しいお話しをしましたが、要は、愛犬が他人や他犬と上手にお付合い出来ない原因の多くは、飼い主自身にある...と、言ったら怒られそうですけど(笑)。

頭をなでられる犬

まず大切な事は、犬の飼い主であるあなたが、愛犬から全幅の信頼を得る事。と同時に、飼い主自身も愛犬を信じてあげなくてはなりません。
これは、一見難しそうにも思えますが、愛犬を愛していれば簡単です♪
愛情を持って、穏やかに接していれば、愛犬も同じく、あなたに穏やかに寄り添ってくれるでしょう。お互いが心穏やかに居られてこそ、信頼関係が生まれます。

でも、間違ってはいけません。
愛犬の要求に応える事が愛情ではありませんよ。
あくまでも、主導権は飼い主にあり、愛犬があなたが望むような態度でいられたら、しっかり褒めて、抱きしめて、『愛情』という名の報酬を与えてあげれば良いのです。

出来るだけ早い時期から社会化の訓練を

訓練と言ってしまえば、難しい技術の伴う事を想像してしまうかもしれませんが、全くです!
仔犬であれば、ワクチン接種が終わって、お散歩OKの時期を向かえていれば、出来るだけ早く外の世界へ連れ出し、沢山の人に触ってもらうと良いでしょう。

この時、無茶をしてしまいがちな幼い子供などには、手を添えて撫でさせてあげるくらいにしていれば、子供の手を恐れる事もなくなり、飼い主への信頼感もUPしますね♪
可能であれば、犬の入れるあらゆる場所に連れて行き、行く先々でも、他人に触らせてあげるようにすれば、人を恐れる事も、環境の変化に怯える事も少なくなります。

噛む、吠えるといった行動は、人馴れしていない犬が恐怖心にかられてとる、防衛反応のひとつですから、これらをさせたくなければ、恐怖心を抱く前に『人に慣れさせる』ことです。
これは、相手が犬でも同じことですね。
なので、よそのワンコとも仔犬の内に積極的に遊ばせてあげて下さいね。

恐怖心より好奇心の勝る仔犬の内であれば、「犬同士で遊ぶのは楽しい事♪」と、印象付けやすくなりますし、相手が社交的な成犬なら、仔犬の粗相には寛容な場合が多いですからね(笑)。
犬同士の挨拶の仕方や、コミュニケーション術を体得できる、素晴らしい機会となるはずです。

じゃれ合う3匹の犬

とはいえ、犬同士を触れ合わせたい時は、必ず相手の飼い主さんに了解を得て下さいね!
もしも、相手の飼い主さんが不安そうなら、その犬との接触は見送った方が良いかも知れません。飼い主の不安は、飼い犬にも伝染しますから…。
出来れば、穏やかでいて自信に満ちた飼い主さんの飼い犬と、触れ合わせてもらうと良いでしょう。

ですが、相手が誰であろうと、万が一の事故が起こらない様に、目を離してはいけません。
でも、心配し過ぎは、かえって犬達を不安にさせてしまいますから、
「(おかあちゃん)ここで見てるから、仲良く遊ぶのよ(^^♪」くらいに、
どっしり構えて見守りましょう♪

まとめ(私の愛犬教育論)

私は、犬の専門家ではありません。
ですから、犬の生態や行動学などに精通している訳でもありません。
けれども、今回ご紹介したような方法を実践しながら愛犬を育てた結果、有り難いことに、愛犬はどこに行っても皆さんに可愛がって頂ける犬に成長してくれました。

私自身、「こうすれば、こうなる。」と、理論づけて愛犬教育を行った訳ではありませんが、ひとつ言える事は、初めから「誰からも可愛がってもらえる犬になってほしい」と願っていた事です。

私が子供の頃、ご近所の犬達と仲良くなりたかった様に、うちの子を見て触りたい人がいれば触らせてあげたいですし、犬同士の触れ合いもさせてあげたいです。
それには、「うちの子は絶対大丈夫!!」という、絶対的に愛犬を信じる事が必要です。

現に、つい最近も、コンビニの駐車場で車の中の愛犬を笑顔でのぞき込んできた、見ず知らずのカップルに、「犬すき?抱っこしてみる?」と、愛犬をホイっと渡しました。
彼らは驚いていましたが、他人にでも大人しく抱っこされるうちの子を抱きしめて喜んでいました(笑)。

他のしつけがイマイチでも、こんなことが出来るのは、手前味噌ではありますが、私と愛犬の信頼関係が揺るぎないものであるからだと信じています。(^^ゞ

少女と犬

犬の性格が様々であるように、飼い主の性格もまた然りです。
でも、あなたの心がけひとつで、あなたの愛犬を社交的で、誰からも可愛がってもらえる犬に育てる事は可能なのです♪

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ユーザーのコメント

  • 投稿者

    男性 ビーグルパパ

    犬を交流させないようにわざわざ避ける飼い主がいますね。
    犬がかわいそうで、意味がわからないです。
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