犬の肉球はケアする必要があるの?
子犬のうちは、ぷにぷにと柔らかい肉球も年齢を重ねると徐々にカサカサしたり、ひび割れてごわついたりすることがあります。これは、散歩でアスファルトや凸凹の場所を歩くことで刺激を受けて皮膚が固く強くなっていくことや、散歩後の足拭き・足洗いなどの影響で皮脂が奪われて乾燥してしまうことなどが原因とされています。
肉球の皮膚が固く丈夫になることで、傷つきにくくなるなどの利点もありますが、乾燥がひどくひび割れなどを起こしてしまうと痛みが発生してしまいます。歩くたびに痛い思いをしてしまい、その部分をかばうように歩くことで、他の部分を痛めてしまうことも。
また、肉球の乾燥やダメージがあると犬自身も気になって肉球を舐め続けてしまうことも多く見られます。そこから雑菌が入るなど、別のトラブルが起こる可能性もあるのでよく注意して観察し、適切なケアをしてあげなければなりません。
犬の肉球クリームとは?効果や特徴
犬の肉球ケアに役立つグッズとして、肉球クリームというものがあります。肉球の保湿・保護用につくられたクリームで、使用頻度などの決まりはないので乾燥が気になったときだけ塗ったり、1日1回塗ったり、犬の年齢や肉球の状態に合わせて使ってあげるといいでしょう。
ひび割れや傷など大きなトラブルが起こる前に、予防として一週間に一度でも肉球クリームなどでケアをしておくのも効果的です。ただし、皮膚炎などの治療のために医師から処方されたクリームや軟膏を使う場合には、医師の指導に従って正しく使うようにしてください。
また、肉球ケア用として保湿クリーム以外にもジェルやオイルなど、いろいろなタイプがあるのでどれが浸透しやすいか?犬が嫌がらないものはどれか?などを考えて使いやすいものを選びましょう。
犬が肉球クリームを舐めるときの対処法
ほとんどの肉球クリームは犬が舐めても問題のない成分でつくられており、合成化学物質やアルコールなどは含まれていないので安心です。それでもせっかく塗った肉球クリームをすぐに舐めてしまっては、十分効果が得られずもったいないですよね。
犬が肉球クリームを舐めてしまう場合の対処法として、効果的なのが「靴下を履かせること」です。散歩に出ない時間や食後のゆっくり休む時間などに肉球クリームを塗り、その後しばらくの間靴下を履かせておきましょう。そうすることで犬が肉球クリームを舐めてしまうことを簡単に防ぐことができます。
ただし、靴下は長時間履き続けていると蒸れてしまうことがあるので、数分~数十分でクリームが皮膚に浸透したら靴下は脱がせてあげましょう。
また、犬の肉球クリームを効果的に塗るためにはまず塗布前に肉球の汚れをしっかり拭き取ることも大切。ほんのり温かい蒸しタオルで足裏を優しく包み込むようにして汚れを拭き取るといいでしょう。温めながら軽くマッサージをして肉球を柔らかくすることで、クリームやジェル、オイルなどの浸透もよくなるのでぜひやってみてください。
まとめ
犬の肉球はとっても魅力的なものですが、日々の散歩やお手入れ、加齢などが原因で乾燥してしまったり荒れてしまったりします。健康的な肉球を維持してしっかりと歩くことができるように、時々肉球の様子を確認してあげるようにしましょう。
乾燥やひび割れが気になる場合には、洗いすぎなどに気をつけて肉球クリームを利用するなど、適切なケアをしてかわいい肉球を守ってあげてくださいね。