犬が拾い食いをしたものTOP5!【アンケート結果】
アンケートの結果を見ると、一番多かったのは「葉っぱ」でした。やはり犬は自然の物に興味を示しますので、拾い食いのトップ1になるのもうなずけます。
ティッシュも多いですね。かなり多くの犬が、ティッシュペーパーに興味を持ちます。
汚い話ですが、飼い主が鼻をかんだあとのティッシュなどは、飼い主のにおいがするので、口に入れて確かめたくなるのでしょうね。その延長で、散歩の途中で落ちているティッシュを拾い食いしてしまうのかもしれません。
石は子犬がよく拾い食いしてしまいますね。食べ物とそうでないものの区別がつかず、口に入れて、そのまま食べてしまうことが多いです。
そして、何と言ってもミミズですね!特に乾燥したミミズのにおいは、犬にとってすごくいい匂いに感じるそうです。思わず食べてしまうのでしょうが、飼い主はびっくりですよね。
タバコが5位に入っていますが、これは危ないです。
タバコの誤食により、ニコチン中毒になって死亡する場合もあります。散歩中にポイ捨てされたタバコを見つけたら、犬が気づかないうちによけるようにしましょう。犬が気づいてしまったら、拾い食いしてしまう前に、飼い主が足で踏んで、タバコを隠してしまうといいです。
その他、実にバラエティに富んだ回答が続きます。飼い主としてぎょっとしてしまうのが、道に落ちているうんちや、虫やネズミの死骸、何かの骨です。
うんちを食べてしまうなんて、やめて!と叫びたくなってしまいますね。虫はともかく、ネズミの死骸などは、何かの病気に感染するのではと心配になります。
人間の食べ物を拾い食いしたという回答もありました。チョコレートの包み紙や、ファストフード店のポテト、ガムといった、ちょっとおいしそうなにおいのするものです。
チョコレートは包み紙だけならともかく、チョコそのものを食べてしまうと中毒になるので、気をつけたほうがいいです。犬の散歩道にゴミを捨てないよう、まずは飼い主からポイ捨てをやめましょうね。
あとは、やはり木の実や小枝などの自然物と回答した方もおられました。公園などに連れて行くと、どんぐりなどが落ちていて、それを拾い食いする犬もいますね。特に害はないですが、植物の中には犬に中毒を起こさせるものもありますので、拾い食いしないに越したことはありません。
トレーナーからのアドバイス
犬が拾い食いしてしまう物の中には飼主さんが不快に思う物ばかりでは無く愛犬の命を奪ってしまうものや病気になってしまう物まであります。この様な拾い食いで起きてしまう事故は飼主さん次第で防ぐ事ができます。しっかりと知識を身に付けて大事な愛犬を守ってあげましょう。
犬の拾い食いを直す方法
ステップ1:まずは部屋を片付けよう
犬の拾い食いをやめさせたいなら、まずは部屋を片付けましょう。直し方を教える前に、床や犬の口の届くところに、犬が誤食してしまいそうなものを置かないのが一番大事です。
床からさほど高さがないところに、犬が食べられそうなものを置いておくと、犬は勝手に食べて、拾い食いの習慣がついてしまいます。食べられそうなもの、ティッシュなどイタズラできそうなもの、ゴミ箱などを探して、食べたり遊んだりする習慣がついてしまうと、外でも犬は何かないかと探して、拾い食いしてしまいます。
犬が勝手に何かを口に入れられる環境を変えるところから、拾い食いをやめさせるしつけを始めましょう。
ステップ2:アイコンタクトをとるようにしよう
部屋の片づけが済んだら、まずは室内で拾い食いをやめさせるしつけをしていきましょう。犬にお座りをさせる、またはリードをつけて短く持つなどしてから、犬の口がギリギリ届かない床の上に、ドッグフードを1粒置きます。当然、犬はパクッと食べようとするでしょうが、飼い主が「マテ」と指示をしてやめさせます。そこで犬がちゃんとやめることができたら、おやつをあげます。
「マテ」を聞かずに食べてしまう場合、リードをつけて短く持ち、犬が食べないように、しっかりと固定します。犬はリードを引っ張って食べようとするでしょうが、そのまま固定してください。そのうち、犬は困って飼い主のほうを見上げます。そこでしっかりとアイコンタクトをとって、飼い主の手からおやつをあげます。
これをくり返すことで、犬は食べてもいいか、飼い主を見上げて許可をとるようになります。床にフードが落ちていても、勝手に食べてはいけないと覚えていきます。
ステップ3:散歩しながらしつけを続けよう
ステップ2で室内での拾い食いをやめることができたら、実際のお散歩でも同じことをしていきましょう。大事なのは、落ちているものに、犬が執着しないようにさせることです。
犬が拾い食いをしたときに、飼い主が「ダメ!」と騒いだり、無理やり口に手を突っ込んでとり上げたりすると、犬は拾ったものに強く執着するようになってしまいます。唸る、嚙むなどの行動にもつながります。
大事なのは、犬より先に地面に落ちているものを見つけることです。先に飼い主が見つけておいて、犬がそれに近づいたら、室内でやったのと同じように、リードを固定します。そして、犬がアイコンタクトをとってきたら、おやつをあげます。こうして、勝手に探して食べるより、飼い主を見たほうが確実にいいことが起こると覚えさせましょう。
地面に落ちているものに、犬があまりに執着する場合は、飼い主が足で踏んづけて、隠してしまいましょう。犬はにおいをかぐでしょうが、いずれあきらめます。こうして、拾い食いの「成功体験」を減らすことも大事です。
みんなが実践している直し方
アンケートの回答で、愛犬の拾い食いをやめさせる直し方を教えてくださった皆さんの声をご紹介します。
何人かの方が「ダメ!」と言ってやめさせると、回答しています。「ダメ」と言ったら、何でアレ犬がしていることをやめさせるようにしつけたという方が多いですね。「ダメ」と言って、「少しの間歩くのをやめる」と答えた方もいます。
「目を離さない」と答えた方も、複数おられます。散歩中は、犬の動向から目を離さず、犬の拾い食いを防止するというやり方ですね。拾い食いしそうなものがあったら、リードを引いてやめさせる、そこに近づかないなどです。
また、拾い食いが治らないので、トレーニングをやめて、犬を見守るようにしたと答えた方もいます。老犬になったら、拾い食いをしなくなったと答えた方もいました。無理やり矯正して、愛犬との信頼関係にひびが入らないように、配慮する必要もあるのかもしれませんね。
トレーナーからのアドバイス
基本、お家の中での拾い食いは飼主さんの責任です。食べて中毒になるものがあるキッチンなどは片付けて、かじられてこまる大事なものは犬が届かない所にしまいましょう。
私は散歩の時に愛犬が下を向かない様に躾けています。クンクンしたりなどは飼主さんの合図があるまで我慢する様にすると良いです。トレーニング方法はトレーナーなどに相談しても良いと思います。
犬の拾い食い防止に役立つグッズ3選!
口輪 アヒル口の形マスク
こちらは、犬の口にかぶせて、バックルで留めるタイプの口輪です。口輪というと、犬のマズルを縛るタイプが従来のものですが、こちらは見た目にもキュートなアヒル口の形をしています。
アヒルのくちばし型の口輪が、犬の口より前に出るので、拾い食い防止グッズとして使えます。くちばし部分はシリコンで、やわらかい素材です。拾い食いのほかに、無駄吠えや噛みつき防止にも役立ちます。カラー、サイズ展開ともに豊富なので、愛犬の大きさや毛色に合わせて選ぶといいですね。
ただし、口輪であることに変わりはないので、犬につけっぱなしにするのはやめましょう。口元を自由に動かせないことで、犬のストレスになってしまいます。お散歩のときなど、必要なときだけ着用するだけにしてくださいね。
メッシュマズル 口輪
こちらも同じく口輪ですが、素材がメッシュでやわらかいです。通気性も良く、軽いので、犬の負担が小さいと思います。
先ほどのアヒル口と同じく、バックルで留めるタイプです。こちらは犬の口先がおおわれていないので、口輪をつけたまま水が飲めます。夏の散歩でも、熱中症の心配が少ないですね。
無駄吠え防止口輪 ショートノーズマズル 短吻種用
こちらは、パグやフレンチブルドッグなどの、鼻ぺちゃ犬種用の拾い食い防止グッズです。無駄吠え防止と商品名にありますが、拾い食い防止にも使えます。
鼻ぺちゃ犬種はマズルがほとんどないので、上に挙げたような口輪が使えません。こちらの商品は、フルフェイスマスクになっていて、犬の顔全体をおおう形です。ナイロン製で通気性も良いので、呼吸は問題なくできますし、目のところは透明のカバーになっているので、視界も確保できます。
トレーナーからのアドバイス
口輪については抵抗の有る方も多いと思いますが大事な愛犬を守る為の選択肢の1つと考えます。
躾も難しく、どうしても犬より先に落ちている物を見付けられないなどの場合はかんがえてあ下てください。ストレスの少ない物や可愛い物も出てきていますので必要と感じた場合は周りの目より自分の愛犬です。
犬が拾い食いしたときの対処法
もし犬が拾い食いをしてしまって、その後何らかの異変があったときは、対処が必要です。アンケート結果にも、拾い食いをしたあと嘔吐したなどの経験談が寄せられています。
よくあるのが、草を食べたあと嘔吐するという症状です。なぜ犬が草を食べるのか、正確にはわかっていないようですが、毎日ではなく、たまに草を食べて直後に草ごと吐き出すのは、犬によく見られる行動です。ほとんどの場合は心配ありませんが、除草剤がかかった草を食べて死亡するケースもありますので、草はなるべく食べさせないようにしましょう。
アンケートの回答で、ぞっとする体験談を教えてくれた方もいます。
「猫のうんちを食べた後、嘔吐して舌が紫色になりぐったりしたので、獣医へ駆け込みました。殺虫剤がかけてあったみたいです」
猫のうんちを拾い食いする犬も少なくないようです。キャットフードのおいしそうな匂いがするからでしょうか。嘔吐したあとに、舌が紫色になるというのは、チアノーゼの症状なので、緊急性の高い症状です。この飼い主さんは、的確に判断して獣医さんに行っておられます。このように、嘔吐に加えて別の症状があるときは、薬物などの異物を食べた可能性がありますので、すぐに動物病院に連れて行きましょう。
また、拾い食いのあと、後日ぐったりして、開腹手術になったと回答した飼い主さんもおられました。犬の拾い食いを甘く見てはいけないと、よくわかりますね。
貴重な体験談を寄せてくださった飼い主の皆様、ありがとうございました。皆さんも、これらの事例から学ばせてもらい、犬の拾い食いをやめさせるようにがんばりましょう!
トレーナーからのアドバイス
色々と策を講じていても、万が一愛犬が拾い食いをしてしまった場合は、無理に口に指を入れて掻き出すなどはしないでください。割れたガラスなどの危険物だった場合に慌てて愛犬がのみこんでしまったり。犬の口の中や人の指を怪我する場合もあります。咥えてしまっても食べられないと判断して吐き出す場合もあります。
もしもの時は慌てずに、わかる範囲で何をどのくらい拾い食いしたのか、本当に飲み込んでしまったのかをわかる範囲で確認してください。危険物や毒物などが疑われる場合はすぐに動物病院に相談してください。その時に食べてしまった物のを拾っていけるなら拾っていって獣医師に渡して下さい。
食べてしまっても問題が無さそうな物であっても、その後の様子を良く観察して少しでも異常がでたり体調が悪そうなら動物病院へ相談してください。
骨、うんち、死骸、銀杏、虫、キャットフード、チョコの包み紙、マクドのポテト、やわらかい木のかけら、公園の砂、花壇の肥料、手袋、小枝、食べかす、草、養生テープ、ガム…など