犬の「自立心」を養う重要性とやり方

犬の「自立心」を養う重要性とやり方

犬に自立心は必要なのか。自立心のない犬はどうなってしまうのか。犬に自立心を持たせるためにできることなど、犬の自立心を養うことの重要性と方法についてご紹介しています。

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自立心のない犬は不安を抱えている

抱きしめられた女性の肩に顔を乗せている犬

自立心のない犬というのは、飼い主さんの指示がなければ、何もできない犬であるということです。犬が自分自身で判断して、何かを行うことができないのです。
そのため、何かをするときは必ず飼い主さんにお伺いを立てます。

必ず飼い主さんにお伺いを立ててから行動する犬は、一見とても良い犬のようですよね。
しかし、そういった犬のほとんどは不安な気持ちでいっぱいなんです。
いちいち飼い主さんにお伺いを立てるのは、良い犬だからではなく、不安な気持ちから「これで本当に良いのかな?」「飼い主さんのご機嫌を損ねてしまわないかな?」などと感じているのです。

問題行動に発展することも…

同じ家にいて、飼い主さんが歩く音や何か作業をしている音は聞こえているのだけど、そんな飼い主さんの姿が見えない。
そうすると、飼い主さんの姿を確認できるまで鳴き続ける犬がいます。

例えば、飼い主さんが洗濯や掃除などの家事をしているとき。
自立心のある犬であれば、「このおもちゃで遊んで待っていよう」「ソファーに寝転がって待っていよう」などと、自分自身で判断することができます。
しかし、飼い主さんの指示がなければ行動することができない自立心のない犬は、一人遊びをすることもできず、何をして待てば良いのか、自分自身で決めることさえもできないのです。

飼い主さんの顔色をうかがい、ご機嫌を損ねてしまわないようにとお伺いを立てる犬は、いつも不安でビクビクしています。
それは、とても大きなストレスになるでしょう。
ため込んだストレスが、いつ爆発してしまうかもわかりません。
問題行動は、さらにエスカレートするかもしれません。

犬の自立心を養う方法

扉の前で寝ている白い犬

子犬の自立心を養う方法

子犬の頃から、自立心を養うためのトレーニングをしておくとベストです。
まず、1日1時間程度のお留守番をさせます。
子犬だから一人でお留守番をさせるのは可哀想だと、家族や知人に預ける飼い主さんもいますが、それでは自立心を養う機会を逃してしまいます。
スーパーやコンビニに買物に行く短時間でも構いません。
お留守番をさせることで、飼い主さんと離れることや一人で過ごす時間に慣れさせてあげましょう。

成犬の自立心を養う方法

まず、犬に指示することをやめます。
もちろん、犬の安全のために必要な指示は出してあげます。
お散歩中の「待て」「止まれ」「戻ってこい」など。

指示することをやめるというのは、飼い主さんの意向ばかりを犬に押し付けないということです。「どうする?」と犬の意見も聞いてあげてください。
そうすることで、犬が自分自身で判断して行動することができるようになります。

犬が自分自身で行動することができるようになると、犬は自信に満ち溢れるようになります。
飼い主さんがほんのちょっとだけ誘導してあげるだけで、犬が自分自身で正しい判断をすることができるようになります。
飼い主さんが犬を支配するのではなく、犬の自由意思や自主性を尊重してあげることができれば、自立心のある優秀な犬になってくれるでしょう。

犬の自立心を奪ってしまう飼い主

指示を出す人の手と見つめるダックスフンド

常に指示や命令を出し、それに従うことができなければ、怒鳴ったり叩いたり叱ったり。
犬が自分自身で正しい判断をすることができず、自立心を養うことができません。
犬の自立心を奪ってしまう行動をしている飼い主さんも、意外と多いようです。

飼い主さんの指示や命令に従うことができないと、何らかの罰を受けます。
その罰を受けないようにするために、犬は飼い主さんの指示や命令に、確実に従うように行動をするようになります。

そうすると、飼い主さんからの指示や命令がなければ、食事をすることも排泄をすることもできなくなります。
一日中ずっとお水も飲まず排泄もせず、お留守番をしていなければならなくなってしまうかもしれません。

まとめ

カーペットの上で寝転がりボールで遊んでいる犬

犬が自立心を持つということは、自由奔放になって良い、飼い主さんの言うことは何も聞かなくて良い、ということではありません。
わがまま放題にしても良いということでもありません。

飼い主さんの指示がなくても、犬が自分自身で正しい判断をすることができるようになるということです。
ついつい何でもやってあげたくなってしまいますが、たまには指示を出さず、愛犬に判断させてみてはいかがでしょうか。

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