なぜ犬はそんなにも舐めるのか!?
自分の手足をしきりに舐めていたり、飼い主さんの手や顔をしきりに舐めたり、犬はなぜ、そんなにも舐めるのでしょうか。犬が舐めるという行為をすることには理由があります。まずは、その理由について考えてみましょう。理由を知ることで、舐める癖をやめさせることができるのではないでしょうか。
犬が自分の手足をしきりに舐めている理由
お散歩の後や寝る前などにお手入れの一環として手足をしきりに舐めることがあります。舐めることでキレイにしようとしているのです。お散歩の後の汚れたままの手足を舐めることは衛生的に考えてもよくないので、洗ってあげる、もしくはウェットティッシュで拭いてあげるようにすると良いのではないでしょうか。
そして、自分の手足をしきりに舐める理由には「痛み」と「ストレス」の緩和である可能性もあります。手足に何等かの痛みや不快感があり、それを緩和させるためにしきりに舐めるのです。また、溜め込んでしまったストレスが原因で手足をしきりに舐めたり噛んでしまうこともあります。自傷行為に発展してしまわないよう早めの対策が必要です。
飼い主さんの手や顔をしきりに舐める理由
一般的には、飼い主さんに対する挨拶や愛情表現なのではないかとされていますよね。私も愛犬たちが手や顔を舐めてくるときの様子を考えると、挨拶や愛情表現であると感じることができます。お互いの衛生面を考えると口元を舐めさせることはやめた方が良いのではないかと思います。
床をしきりに舐める理由
何か食べ物や飲み物を落としたわけではないのに、床をしきりに舐めることがあります。これは、ストレスや不安や緊張を緩和させるため、もしくは暇や退屈をしのぐためであるとされています。衛生面を考えると、床は常にキレイに掃除しておくようにしたいですよね。
犬の舐め癖をやめさせることはできる!?
理由がわかったところで、どのようにして舐め癖を治すのかを考えなければなりません。愛犬からの挨拶や愛情表現なのに「舐めないで!」と拒否することは私にはできませんが、舐めてはいけない危険なものもありますので、しつけが必要な場面もあるのではないでしょうか。
犬は柑橘系の香りが苦手
犬はミカンやレモンなどの柑橘系の香りが苦手だとされています。確かにうちの愛犬たちもミカンの皮をむいていると逃げていきますし、レモンの香りを嗅がせたときは表情を歪めていました。
舐めてはいけないものを舐める癖がある犬の場合、その舐めてはいけないものに柑橘系の香りをつけておいてはいかがでしょうか。グレープフルーツのアロマオイル(精油)が効果的なのではないかと思います。
犬の顔に霧吹きで水を吹きかける
柑橘系の香りで効果がない場合には、犬が舐めるという行為をしつこくしている最中に霧吹きで水を吹きかけてみてはいかがでしょうか。何だか可哀想な気持ちにもなってしまいますが、顔に水をかけられることが苦手な犬にはとても効果的だと思います。水ならアロマオイルよりもずっと安全ですよね。
舐め癖があると困ること
愛犬のポメラニアンは私の手を舐める癖があります。なので、ハンドクリームなどは一切つけないようにしているんです。手が乾燥してヒリヒリしてしまうので、舐めても安全なようにハンドクリームを塗った後にケア用と手袋をしているときもあります。ハンドクリームや化粧品を舐めてしまっては危険ですよね。
犬が自分の手足をしきりに舐める癖にも注意しなければならないことがあります。舐めすぎてしまい、手足の皮膚が荒れてしまうことです。血が出てしまうほど舐めてしまう犬もいるようで、おそらくストレスが原因なのではないかと思います。または、シャンプーの洗い残しによって皮膚が荒れてしまっている可能性も考えることができます。
挨拶や愛情表現としてちょっと舐める程度なら良いのですが、あまりにもしきりに舐める癖は治してあげたいですよね。
まとめ
舐め癖がある犬の場合、なぜそんなにもしきりに舐めるのか、まずは理由を知る必要があると思います。「舐めないの!」と叱ったところで解決はしません。皮膚の異常やストレスが原因である可能性もありますし、根本的にしっかりと解決してあげたいですよね。