【犬のトレーニング】声符(せいふ)と視符(しふ)について

【犬のトレーニング】声符(せいふ)と視符(しふ)について

トレーニングやしつけで使う声符と視符。実はわんちゃんを飼っている方なら誰でもしている事なんです。今回はこの声符と視符について述べていきます。

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声符と視符ってなに?

指示されるダックスフンド

声符

声符とは、わんちゃんに対して言葉で指示を出す事です。言葉による指示でコマンドを送り、”おすわり””待て”などをわんちゃんの聴覚に伝える事を声符といいます。声が届く範囲なので、距離がある場合は声符での指示が難しくなります。

視符

視符とは、わんちゃんに対して身振り手振りで指示を出す事です。手や身体でコマンドを送り、わんちゃんの視覚に伝える事を視符といいます。わんちゃんと距離があったり、人ごみなどで声が聞き取れない時に指示を伝える方法として、とても便利になります。

コマンドはいつも同じ

”おいで”や”来い”など意味は同じものでも言い方が違う言葉がありますよね。人間だと素早く理解する事ができますが、わんちゃんは混乱してしまう可能性があります。その為、どうすれば良いか分からず言う事を聞かないという結果に繋がります。ですので、コマンドや指示は必ず声符でも視符でもいつも同じものにしましょう。家族で違う場合も混乱を招くので統一する事をおすすめします。

どう教えたらいいの?

指示されて目をそらす犬

声符の場合

声符は声で指示をするためいつも同じ声のトーン、声の大きさで指示を出す事が大切です。あまり大きな声で指示をしてしまうと、飼い主の指示より興奮による指示だと勘違いを起こしてしまいます。なるべく短く的確に”待て””伏せ”など指示しましょう。

また何度も言わないと聞かない時は、指示を無視しようとしている事があります。この場合、きちんとその場で対応せずに曖昧にしておくとその先もずっと”これでいいんだ”とわんちゃんが要求を通そうと無視を決め込む事があります。きちんと指示を聞くよう、トレーニングのやり直しが必要かもしれません。

視符の場合

視符は、わんちゃんが見ている時にする必要があり、タイミングが大切になります。その為、最初は声符と一緒に使う事をおすすめします。慣れてきたら視符だけの指示も実践していきましょう。周りが気になってしまう子であれば、静かな場所で訓練しましょう。

こちらも手や身振りなど必ず統一し指示を出しわんちゃんに”このコマンドは待てだ”と覚えてもらわなければいけないので、集中力と根気が必要になります。基本的には声符と併用し使う事が多いですが、視符をわんちゃんに覚えさせておけば便利なので教えておきましょう。

指示の統一

ご飯を待つよう指示されている犬

共通の声符と視符

日本警察犬協会やJKCなどの公認訓練所では、共通の声符と視符が使われています。一部を下記にご紹介します。

  • 座らせる   「すわれ」と言いながら犬に人指し指を立てる。
  • 待たせる   「待て」と言いながら犬に手のひらを向ける。
  • 伏せをさせる 「伏せ」と言いながら床を指差す。
  • 人の脇で歩く 「後へ」と言いながら左側の足を叩く。

これはごく一部でありまだたくさんの指示があります。また声符だけあり視符が無い場合もあるので、飼い主が視符を考えても良いですね。

終わりに

座って指示を出す女性と犬

いかかでしたでしょうか?声符と視符はわんちゃんの飼い主であれば、日常的にいつもやっている事ですよね。視符をマスターするには毎日の積み重ねになる為、少しずつでもいいので毎日トレーニングしてみてはいかがでしょうか。トレーニングはわんちゃんとのコミュニケーションにもなるのでおすすめですよ。ですが、突然長時間のトレーニングをしても集中力が続かなかったりストレスになってしまうので様子を見ながらコツコツと続けていって下さいね。

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