愛犬に「もってこい」を教えてみよう!
飼い主さんが投げたボールを愛犬が追いかけ、ボールをくわえて飼い主さんの元に持ってくるようにトレーニングします。
元々ボールに興味のある犬は、特別しつけることなくボールを持ってくることができることも多いのですが、持ってくるけどボールを放すことができないという犬もいます。
元々ボールに興味のない犬は、まずはボールに興味を持ってもらうことから始めなければなりません。
ボールに興味のない犬の場合のトレーニング
犬は動くものが大好きで、動くものを追いかける習性があります。
元々ボールに興味がない犬の場合、手にボールを持ったまま素早く動かし、愛犬の興味を惹くようにします。手に持ったボールに興味を示したら、おやつをあげるなどして褒めてあげます。
最初は全くボールに興味を持たなかった犬もボールのニオイを嗅ぎに来たり、ボールを取ろうとしたり、ボールに興味を持ってくれるようになります。
「もってこい」のトレーニング その①
1.ボールを追いかけよう!
ボールに興味を示したら、軽くボールを投げてみましょう。
初めは距離は1mくらいが良いです。ボールが転がった先まで行くことができなくても、少しでもボールを追いかけたら褒めてあげましょう。
2.ボールが転がった先まで行ってみよう!
ボールを持って来ることができなくても、ボールを最後まで追いかけることができたら褒めてあげましょう。
3.コマンドを覚えよう!
1と2を繰り返し行い、ボールが転がった先まで追いかけることができたら、次はコマンドを教えます。
「もってこい」でも良いですし、「もっておいで」でも良いですし、その他のコマンドでもOKです。
コマンドは必ずひとつにしましょう。「もってこい」と言いながらボールを投げ、ボールを持って来ることができなくても、ボールを最後まで追いかけることができたら褒めてあげましょう。
4.距離を伸ばしてみよう!
初めは距離は1mくらいが良いですが、少しずつ距離を伸ばして行きます。
ボールを最後まで追いかけることができなくても、少しでも追いかけることができたら褒めてあげましょう。
少しずつ距離を伸ばし、最後まで追いかけることができたら、ここまでは成功です。
「もってこい」のトレーニング その②
1.ボールをくわえよう!
ボールを上手く追いかけることができるようになったら、次はボールをくわえることです。
「もってこい」のコマンドでボールを投げ、追いかけ、少しでもくわえることができたら褒めてあげましょう。一度くわえたボールを離してしまってもOKです。
2.ボールを持って来よう!
“よし!くわえたぞ!”と思っても、途中で落としてしまう犬も多いです。最後まで持ってくることができるよう、何度も繰り返し練習しましょう。
飼い主さんにボールを渡すことができなくても、ボールをくわえたまま飼い主さんの元に戻ってくることができたら次のステップへ行きましょう。
3.ボールを離そう!
くわえて持って来たボールを飼い主さんに渡す、これがなかなかできない犬が多いです。
しかし、犬からボールを無理やり取り上げるのは絶対にやめましょう。
ボールの引っ張り合いになってしまい、引っ張り合いの遊びだと勘違いしてしまうことがあります。しっかり渡すことができなくても、自ら離すことができたら褒めてあげましょう。
自ら離してもらう方法として、おやつと交換という方法があります。ボールをくわえたままではおやつを食べることができないため、おやつを見た瞬間にポロッとボールを放してくれます。
4.コマンドを覚えよう!
ボールを離して欲しいときのコマンドは「アウト」や「放せ」などがありますが、その他のものでも構いません。但し、コマンドはひとつにしましょう。
初めは「アウト」と言いながらおやつを見せても良いですので、ボールを放すことができたら褒めてあげましょう。どこまでボールを持って来たらOKにするのかは飼い主さんが決めて良いです。
私は手の平を出しながら「ちょうだい」というコマンドを使っているのですが、私にちょうだいと言われ、私の手の平にボールを置くことができたらOKにしています。
初めは上手く置くことができずに落としてしまいますが、それでもOKにしています。
まとめ
- ボールを追いかけることはできても、持って来ることができない
- ボールを持って来ることはできても、放すことができない
こういった犬が多いですよね。
全くトレーニングをしていないのに、はじめてボールで遊んだ日から、持ってくる・離すが出来る犬もいれば、中々上手くトレーニングが進まない犬もいます。
ただ、重要な事は飼い主さんと愛犬が楽しく遊べることです。焦らず気長にトレーニングを一緒に楽しんでいきましょう。