犬が飼い主に体当たりしてくるのはどうして?
あなたの愛犬は、あなたが帰宅したときに飛びつくだけでは収まらず、ジャンプして体当たりしたり、部屋の中を走り回りながら体当たりをしてきたりすることはありませんか?
そのほか、愛犬の食事の前や散歩に連れて行く前などにも体当りしたり、飛びついたりしてくることがあるかもしれません。
どうして犬は飼い主に体当たりや飛びついてくるかというと、「飼い主を下に見ているから」という説があります。しかし、それを否定する専門家もいて、この説については意見が分かれるところのようです。
では、ほかにどのような理由が考えられるのでしょうか?3つご紹介していきます。
理由①喜んでいるから
犬はうれしいときや喜んでいるときにその感情が抑えきれず、体当たりをして全身でうれしさや喜びを表現することがあります。
帰宅した飼い主さんに愛犬が体当たりしたり飛びついたりしてくるのは、「帰ってきてくれてうれしい!」という喜びの気持ちを表しているのです。
人なつっこい性格の犬ならば、家にお客さんが来ると「かまってもらえる」という期待でいっぱいになり、うれしくてお客さんに体当たりすることもあります。
犬に全く悪気はないのですが、犬が苦手な人もいますし、小さな子供やお年寄りにいきなり体当たりするとケガを負わせてしまう可能性があるので注意が必要です。
理由②興奮しているから
飼い主さんがおもちゃやフードボールを持つと、「遊べる!」「ごはんだ!」と急激に犬の興奮度が高まり、飼い主さんに体当たりしてくることがあります。
散歩が大好きな犬は、散歩の前にリードを見た瞬間に大興奮をして、何度もジャンプして飼い主さんに体当たりしたり、走り回ったりしてなかなかリードがつけられず、散歩へ行く前から飼い主さんも愛犬もヘトヘト…なんてことも。
犬の興奮は問題行動や思わぬ事故に発展しやすいので、オスワリをさせて落ち着いてからおもちゃや食事を与えるようにして、「座って待てばいいんだ」と愛犬に学習させましょう。
また、散歩へ行く前はハウスの指示を出し、ハウスに入ったらそのごほうびとしてリードをつけて散歩へ行くようにするといいでしょう。
理由③何か要求があるから
「ごはんが欲しい」「散歩に連れて行って」「遊んで」などの要求があるときに、吠えてアピールする「要求吠え」というものがありますが、吠えるほかにもオスワリをしてじっと目を見つめる、前足をかける、前足で引っかくなどさまざまな要求の行動があります。そして、体当たりや飛びつきもそのひとつです。
毎日決まった時間に食事を与えたり、散歩へ連れて行ったりして、生活習慣がパターン化すると、犬は体内時計でその時間を覚えてしまいます。そして、食事や散歩の時間が近づくと、飼い主さんに体当たりしてきたり、飛びついてきたりするようになることがあります。
飼い主さんがこれに応じて食事を与えたり、散歩へ連れて行っていったりしてしまうと、要求の行動がエスカレートしていくので要注意です。要求の行動は無視し、要求の行動をやめて落ち着いてから要求をかなえてあげるようにしましょう。
また、パターン化された食事や散歩のタイミングが狂うと犬が戸惑い、ストレスに感じてしまうことがあるので、要求の行動を防ぐためにもストレスを感じさせないためにも、食事や散歩の時間は特に決めないようにするのがおすすめです。
まとめ
犬が飼い主に体当たりしてくる理由を3つご紹介しました。帰宅したときに愛犬が体当たりしてくるのは少々手荒い歓迎のような気もしますが、全身で喜びを表現しているのかと思うとうれしいですよね。
とはいえ、愛犬が他人に体当たりをして迷惑をかけたり、トラブルになったりすることは避けなくてはいけません。
そのためには、愛犬が人なつっこい性格や興奮しやすい性格ならば、来客があるときは愛犬をハウスに入れておき、落ち着いてから出すなどの工夫が必要です。また、散歩のときも見知らぬ人に体当たりしないように、リードを短めに持つようにしましょう。