犬のしつけで使うジェスチャーをご紹介!
わんちゃんを初めて迎えた飼い主さんは、「犬のしつけ」に対してどのようなイメージを持っていますか?なんとなく、厳しい訓練のようなものを想像する方が多いのではないのかと思います。
しかし、犬のしつけは意外と楽しいものなのです!その証拠に、しつけで使うジェスチャーを教えているときの犬の尻尾は、上を向いて優しく揺れています。
今回は、犬のしつけで使うジェスチャーのやり方と、覚えておきたいコツをご紹介します。わんちゃんも飼い主さんも、コツを押さえて楽しく学びましょう!
犬のしつけのジェスチャー4選!
それでは、犬のしつけで使われる代表的なジェスチャーを4つご紹介します。まずは、犬の大好きなおやつを用意して、簡単なジェスチャーから始めましょう。
1.おすわり
「おすわり」は、犬の突発的な動きを防ぐブレーキの役割をしてくれる、とても大事なジェスチャーです。わんちゃんを迎えたら、必ず練習しましょう。
【やり方】
①おやつを犬の鼻あたりに持っていきます。
②おやつを持った手を少し上に上げ、犬がおやつを見上げる形を作ります。
③犬がおやつを見上げている間に、「おすわり」と指示する。座らない場合は、腰をそっと下へ押してあげましょう。
※指示語は「おすわり」でなくても構いませんが、家族の間で統一した指示語を使う事によって、犬の混乱を防ぐ必要があります。
④おすわりが出来たら、おやつを与えます。
【覚えておきたいコツ】
座らないからといって、無理やり犬の腰やお尻を抑えつけてはいけません。あくまでも、手を添えてあげる程度にしましょう。おやつを食べるために立ち上がったり、前足をかけてきたりした場合は、少し場所を変え①からやり直しましょう。
2.お手
おすわりをマスターしたら、次は「お手」を覚えましょう。お手が出来ると、足を拭いてあげたり、爪を切ってあげたりするときに役立ちます。さらに、犬の集中力を高めることも出来ますよ。
【やり方】
①おすわりの姿勢で、左手に持ったおやつを飼い主さんの目の高さに持ってきます。
②「お手」と指示を出し、右手で犬の右前足を持ちます。
③3秒ほどキープしたら、手を離し、おやつを与えます。
④何度か繰り返したら、犬の手を持つのをやめてみましょう。「お手」と指示を出し、犬の前に右手を出します。犬が自ら手を出してくれたら、おやつを与えましょう。
【覚えておきたいコツ】
おすわりをしているときに急に手を持たれたら、びっくりする犬もいるでしょう。そうならないために、犬の意識がおやつへ向いている間に、そっと手を持ち上げます。あまり高く上げる必要はありません。
「お手」を覚えるときに悩むのが、”左右どちらの手が正解なのか”ということではないでしょうか?お手は、英語で言うと「Shake」すなわち「握手」です。そのため、正式には右手と右手が正解のようです。しかし、すでに左手で覚えている場合は、無理に変える必要はありません。あくまでも、犬とコミュニケーションが取れればOKなのです!
3.伏せ
「伏せ」は、おすわりよりも楽に、長時間続けられる姿勢です。そのため、お買い物を待ってもらったり、ちょっとした立ち話に付き合ってもらったりするときに便利です。
【やり方】
①「おすわり」の指示を出したら、おやつを持った手を床に付けます。
②犬が下を向いたときに「伏せ」の指示を出し、背中をそっと押してあげます。
③さらに低い姿勢を取りやすくするために、おやつを持った手を飼い主さん側に寄せながら、前足を手前に出すように誘導してあげます。
④ひじを床に付けることができたら、おやつを与えましょう。
【覚えておきたいコツ】
「伏せ」は、難易度の高いジェスチャーのため、根気よく教える必要があります。このとき、無理に体を押さえつ付けたり、前足を強く引っ張ったりしてはいけません。”伏せ=嫌なこと”だと思ったら、犬は余計に伏せの姿勢を嫌がってしまいます。
1度で正しい伏せの姿勢を取ることが出来るわんちゃんは、少ないでしょう。前回よりひじを床に近付けることが出来たら、褒めてあげることが大事です。一緒に楽しく覚えていきましょう。
4.バーン!
「バーン!」は、飼い主さんが手を銃の形にし、犬が撃たれたように倒れるジェスチャーのこと。私は犬を迎えたときに、絶対にマスターしようと決めていたジェスチャーです!
バーン!は可愛いだけでなく、犬がお腹を見せる姿勢になるためしつけには最適です。
【やり方】
①伏せの姿勢から、「バーン!」と指示を出しお腹を撫でます。
②おやつを犬の顔の近くに持っていき、ひっくり返ることが出来たら伏せorおすわりの姿勢に戻しましょう。
③おやつを与えます。
【覚えておきたいコツ】
「バーン!」は見た目よりも簡単なジェスチャーなので、ぜひ挑戦してみてください。わんちゃんによって、倒れるスピードや向きが少しずつ違うため、楽しませてくれるはずです。
おやつを与えるときは、ひっくり返った姿勢のまま与えてはいけません。そのままでは、のどを詰まらせる可能性があるので、必ず伏せかおすわりに戻して与えるようにしましょう。
まとめ
犬のしつけで使うジェスチャーのやり方と、覚えておきたいコツをご紹介しました。いかがでしたか?
犬のしつけに大事なのは、わんちゃんと飼い主さんが一緒に楽しむことです。ときには厳しさも必要ですが、叱ってばかりいてはお互いに疲れてしまいます。出来る、出来ない以上に大切なのは、コミュニケーションを取ることなのではないかと思います。
しつけのジェスチャーは、2~3日で出来るようになる子もいれば、1ヶ月かかる子もいます。個体差があることを理解して、気長に練習しましょう♪