愛犬との信頼関係を取り戻すにはどうしたらいいの?
愛犬と良好な信頼関係を築き維持していくことは、愛犬のストレスを軽減するためにも上手にしつけを行うためにも大切なことです。
しかし、愛犬との信頼関係は一朝一夕に築けるものではなく、日々の努力の積み重ねによって築かれていきます。そして、やっとの思いで信頼関係を築くことができても、何らかの原因で崩れてしまうことがあります。
愛犬からの信頼度は、愛犬の態度や行動から知ることができます。例えば
- 名前を呼ぶ、遊びに誘ったりしてもそばに来てくれない
- 散歩中リードを引っ張る
- 指示を出したときに目をそらす
- 雷が鳴るなど怖いことが起きたときに頼ってこない
- 頭や足先を触らせてくれない
というような態度や行動が見られるのなら要注意です。愛犬からの信頼度が低下し、信頼関係が崩れている可能性があります。
もし愛犬との信頼関係が崩れてしまったら、飼い主さんはどのようにして、信頼関係を取り戻していったらいいのでしょうか?
愛犬との信頼関係を取り戻す方法を4つご紹介していきます。
信頼関係を取り戻す方法①毎日スキンシップの時間を作る
スキンシップには、愛犬からの信頼度を高める効果があります。ですから、積極的にスキンシップをとることで、信頼関係を取り戻せることが期待できます。たとえ短い時間でも、毎日愛犬とのスキンシップの時間を作るようにしましょう。
愛犬とのスキンシップの方法はいろいろありますが、いつでもどこでも簡単にできるのは愛犬をなでてあげることです。毛並みに沿って、優しくゆっくりとなでてあげましょう。
信頼関係が崩れてしまっていると、体に触られるのを嫌がる場合があります。そういう場合は、おやつを詰めたコングなどを与えながら試してみるのがおすすめです。
信頼関係を取り戻す方法②常に冷静に振る舞う
飼い主さんが物事に対して過剰に反応したり慌てたりすることなく、常に冷静な振る舞いを見せていると愛犬は安心感を覚え、それが信頼へとつながっていきます。
特に雷が鳴ったときなど愛犬にとって怖いことが起きたときは、愛犬との信頼関係を取り戻すチャンスです。怖がる愛犬に同調せずに冷静な態度で「大丈夫だよ」と声をかけてあげれば、愛犬は「飼い主さんがそばにいれば大丈夫」と思うことができ、飼い主さんへの信頼度がグッと高まるでしょう。
信頼関係を取り戻す方法③愛犬の気持ちを理解する
人も犬も「自分のことを理解してくれている」と感じられる相手でなければ、信頼することはできません。ですから、愛犬との信頼関係を取り戻すためには、愛犬の気持ちを理解することはとても重要になります。
犬は言葉を話せないので行動やしぐさをよく観察して、愛犬の気持ちを理解してあげましょう。例えば、犬があくびをしたり足をなめたりするのは、ストレスを感じているサインである場合があります。こうしたサインを見逃さずに素早く対処してあげられるような、よき理解者になることが信頼感につながります。
信頼関係を取り戻す方法④態度に一貫性を持たせる
普段は愛犬がソファに上るのを許すのに、来客時にソファに上ると「ダメ」と叱るなど飼い主さんの態度に一貫性がないと愛犬は混乱し、飼い主さんへの信頼が揺らぎます。
逆を言うと、飼い主さんが態度に一貫性を持たされば愛犬は混乱しにくくなり、飼い主さんへの信頼度が高まります。ソファに上ることを禁止にするのであればどんなときも禁止にするなど、態度を一貫することが愛犬との信頼関係を取り戻すことにつながっていくのです。
まとめ
信頼できる飼い主さんの存在があってこそ、犬は安心して過ごすことができます。飼い主さんとの信頼関係が崩れて信頼できる存在を失った犬は、自分の身を守るために吠えや噛みつきなどといった困った行動を起こしやすくなります。また、常に神経を過敏に働かせなければならず、ストレスにもなるでしょう。
ですから、愛犬との信頼関係が崩れていることに気づいたときには、ご紹介したような方法で信頼関係を取り戻す必要があります。時間はかかるかもしれませんが、また一から信頼関係を築いていくような気持ちで、焦らずに取り組んでいきましょう。