外耳炎の原因
垂れ耳は通気性が悪い
耳が垂れていると、当然立ち耳の犬と比べて通気性は悪くなります。また、耳の中の毛が多すぎても通気性が悪くなるので、耳の中の毛があまりに多い時は、病院や美容室で抜いてもらってください。
ただし完全にすべて抜いてしまうと、ごみや虫が耳の奥まで侵入しやすくなるので、ほどほどに残しておきましょう。
気候が合わない
本来日本の気候は高温多湿です。日本犬はその気候に合うように体を適応させてきました。しかし昨今、外国産の犬が非常に多く飼育されています。
それらの外国産の犬によっては、涼しく乾燥した地域に体が適応しているものも多く、湿度が高いと外耳炎を起こす菌が繁殖しやすくなります。また、外耳炎だけではなく皮膚炎も起こすことがあります。
遺伝
全ての犬がそうではありませんが、外耳炎は遺伝することもあります。両親ともに外耳炎ではなくても、キャリア同士であれば子供に遺伝する可能性が高いです。
ケアが行き届いていない
実はあまり知られていませんが、耳掃除だけでは耳の中の汚れや雑菌を、取り除くことはできません。下手をしたら耳の奥に汚れを押し込んでしまうことになってしまいます。
耳の中に綿棒を入れさせてくれる大人しい犬であっても、定期的に病院や美容室で耳洗浄を行いましょう。あまりにも外耳炎がひどい場合は鼓膜に穴が開いている場合があります。
このような場合は耳に洗浄液を入れすぎると神経症状を起こすことがあります。しっかり診てもらいましょう。
外耳炎の症状
耳を掻く、頭を振る
耳の中に違和感があり、痒いのでやたらめったら耳や、耳の後ろを掻くようになります。また、違和感を取り去ろうとしてぶるぶると頭を振るようになります。
耳だれが出る
普段の汚れであれば、乾燥した黒っぽいカスのようなものが耳垢ですが、ドロドロとした膿のようなものが出るようになります。
異臭を放つ
耳を掻いた後、頭を振った後に異様な悪臭がします。耳の中の垢を餌にして雑菌がわいている状態です。
耳の表面が赤く腫れてくる
やたら掻いたり、振ったりするので耳の表面が赤く、また腫れてきます。耳を掻くことによって細かな傷が付き、そこから雑菌が侵入して二次感染を起こすこともあります。
外耳炎になってしまったら
定期的に耳の洗浄を
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外耳炎自体は珍しい病気ではないのですが、自宅でのケアが難しいせいか治りにくく、また再発しやすい病気です。定期的に耳の洗浄をしましょう。
耳の洗浄は病院や美容室でやってもらえます。しかし、どこの美容室でもやっているわけではありませんので、必ず確認してください。
また、耳を洗浄するにあたってイヤーローションでも構いませんが、耳の中の雑菌を減らし、脂っぽさを解消するために、イオウとサリチル酸の入ったシャンプー剤で洗浄するのが一番いいです。(以前はホスティーンという素晴らしいシャンプー剤がありましたが、現在は販売中止されています)
この二つの成分は耳の痒みも抑える効果があるので、外耳炎には非常に有効な手段です。ただし、耳の中をシャンプー剤で洗浄する時、すすぎ漏れがあると余計に悪化させてしまうので、必ず専門家にお願いしましょう。
通気性をよくする
耳の中の毛を抜いて通気性を良くするのも必要な手段です。浸透しやすいきれいな状態であれば、投薬してもきちんと効きます。
ただし、毛を抜く前には皮膚を清潔にしておくことをお忘れなく。不潔な状態で毛を抜いてしまうと、抜いた毛の毛穴からバイ菌が侵入することもあります。
投薬を忘れない
点耳薬を処方されたら、用法・用量を守って投薬しましょう。耳を触ると嫌がる、唸る、噛む等の暴挙に出られたら、専門家にお願いするのもいいでしょう。その場合手間はかかりますが、長期間犬が痒い、痛い思いをさせるのは忍びないことです。
梅雨時期から秋口まで、耳の悪い犬にとっては大変な時期なりますが、飼い主が少し気を使ってあげるだけで、快適に過ごせるようになります。愛犬のためにも、垂れ耳のわんちゃんを飼っている方は、必ず気をつけてあげてくださいね!
ユーザーのコメント
30代 女性 もこじ
30代 女性 TIKI
40代 女性 ERICORI
実際、我が家にいる老犬のラブラドールも、子犬のころから何回も「外耳炎」にかかってしまっています。特に梅雨の時期になると耳がジクジクしてくるのか、頭を振ってみたり
壁に耳をこすりつけてみたり。その都度必ず動物病院に行き、耳洗浄をし、お薬を処方してもらうのですが、毎年のように「外耳炎」にかかってしまいます。耳の不具合からか壁に耳をこすりつけるので、老犬になった今は左右両方の耳たぶが硬くなってしまいました。
獣医さんには、「まめな洗浄」と「投薬」が大事だと言われましたが、一番なのは「耳の風通りを良くすること」だそうです。しかし、垂れ耳である彼らの耳を上げたままにしておくのは至難の業ですね。
我が家の愛犬も、耳を上げてヘアーバンドで止めてみたりしましたが、不愉快なのかすぐに振り落とされる始末でした。
今ではすっかり耳も遠くなり、耳の不具合も気にならなくなったようなので、年齢が解決してくれたかのような病気、「外耳炎」です。
垂れ耳さんにとってはもはや「職業病」のようなものでしょうか・・
30代 女性 チョコ
30代 女性 38moto
下手に綿棒を入れてしまうと耳の内側や鼓膜まで傷つけてしまう恐れもあるので、内側のケアは獣医さんやトリマーさんにお任せするのが一番です。自宅でのケアは、常に耳を触り熱がないかを確認して、炎症があるようなら速攻で点耳薬を、湿っているようならこまめに拭き、耳を挟まないように両耳の毛を上にして少しの間クリップしています。耳の毛が短い垂れ耳の場合は、耳をアップできる犬用ベルトもあるのでそういったアイテムを活用してもいいかと思います。
40代 女性 S46
ですが、梅雨時期に耳垢をとりのぞいても、再びつきやすくなり、耳垢の色が黄色から赤褐色になってきました。また、耳の臭いもきつくなります。その頃から、愛犬がしきりに頭を振ったり、耳を床にこすりつけたりするので、病院に連れて行ったところ、やはり外耳炎でした。
雑菌が残っていると再発しやすいとのことで、病院で処方されたお薬を数日間続けて(その間は耳の毛が薬でベタベタになっていました)、再度、病院で雑菌がいないことを確認してからようやく完治・・という感じでした。炎症が耳の奥まで進むと中耳炎などにもなってしまうそうなので、それからは特に気を付けています。
40代 女性 ぴいすけ
かかりつけの獣医さんいわく、家で綿棒などを使って耳掃除をするのは良くないそうです。強くこすりすぎて、目に見えない傷をつけてしまい、そこからバイキンが入ってしまうとのことです。
耳掃除と耳の中の毛を抜くのはトリミングサロンにまかせて、耳に赤みがさしているときは、病院で外耳洗浄をしてもらったほうが良いです。
普段のケアは、洗浄液を耳に入れて、もむだけ。あとは犬が自分でブルブルしますので、余分な液は飛んでいってしまいます。頻度は特に気にせず、犬が耳をかゆがったり、少し耳たぶが赤いかなと思ったときにしています。それで良くならなければ、即病院へ!獣医さんにしっかり洗浄、点薬してもらうだけで、予防できます。
20代 女性 Dan
女性 もじもじ
50代以上 男性 匿名
50代以上 男性 匿名