分離不安になりやすい犬の特徴4つ

【獣医師監修】分離不安になりやすい犬の特徴4つ

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飼い主さんと一緒にいたいと思う犬の気持ちは当然のことですが、それが度を越えてしまうと分離不安症という心の病気になるといわれています。どういった犬が分離不安になりやすいのでしょうか。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

分離不安とは

毛布をちぎる犬

「分離不安(症)」とは犬が「飼い主さんと離れる」ことで不安な状態となり、問題行動を引き起こしてしまうことです。

問題行動としては「破壊行為」「問題排泄」といったような”外に向かう行動”、「自分を舐め続ける」「自分の尻尾を噛む」といった”自身に向かう行動””過剰な吠え”といった3パターンがあるといわれています。このうちのどれか、もしくは複数の行動が見られるようになります。

どこからが分離不安?

床に伏せる犬

分離不安は飼い主さんと離れることで不安な状態になるということですが、飼い主さんと離れても何も思わないという犬は少ないと思います。人間も親しい人と離れてしまったら寂しいと感じますよね。それは犬も同じです。それが行き過ぎて問題行動にまで発展してしまうと分離不安といわれます。

では、どこからが分離不安といえるのでしょうか。一つの基準として飼い主さんと離れてから「10分」経過後の行動によって判断できるといわれています。飼い主さんが出かけた直後は鼻を鳴らしたり、落ち着かないそぶりを見せる犬も多いと思います。しかし10分ほど経過したら諦めたように眠りに着いたり、一人遊びを始めるのであれば問題はないようです。

10分以上経過しても上述したような問題行動が見られる場合、分離不安になっている可能性があるのだそう。また、この症状(問題行動)は飼い主さんと離れてから約30分頃に特に見られます。

そのため問題行動が飼い主さんが出かけてから数時間経ってから表れるようであれば、それは分離不安ではなく「退屈」などが原因の場合もあります。帰宅してから問題行動の形跡だけでは判断がつかないと思いますので、留守中にカメラなどを用意して判断することも多いようです。

分離不安になりやすい犬

外を眺める犬

分離不安は犬種問わずに発症するといわれています。特に次のような特徴や生活環境を持つ犬の場合、分離不安になりやすいと考えられます。

1.飼い主からの過剰な愛情を受けている犬

まずは飼い主さんから過剰な愛情を受けている犬です。一緒にいるときに溺愛する気持ちは分かりますが、必要以上に犬に干渉することで犬は一人でいることが難しくなります。結果として、一人でいる時間のほうが「特別」なものだと大げさに認識してしまい、不安ばかりが募ってしまうのです。良かれと思って行っていた飼い主さんの過剰な愛情が、愛犬の精神を壊す恐れがあるのです。

2.甘えん坊、寂しがり屋の犬

基本的に犬種は問わずに分離不安になる可能性があります。しかし、中でも「甘えん坊」の性格が多いといわれる「トイ・プードル」は分離不安になる固体が多いといわれています。また、チワワや柴犬も人間はより密接な関係を好むといわれるため、分離不安になりやすいのだそう。他にももともとの性格が寂しがり屋であったり、人間が大好きであったりする犬は接し方によっては分離不安になる可能性があるため注意が必要です。

3.過剰にしつけられた犬

飼い主の足元で伏せる犬

過剰なしつけも分離不安の原因になりえます。過剰にしつけられている犬の場合、飼い主さんの指示がなければ自分がどう動けばいいのかがわからなくなってしまいます。しつけは犬にとって大切なことではありますが、強い服従心のせいで「飼い主さんがいなければ何もできない」犬にならないようにすることが重要です。

4.過去にトラウマがあるある犬

例えばこれまでに愛情を注がれたことがなかったような保護犬は、新しい飼い主さんによる深い愛情に満足すると同時に依存する可能性があります。飼い主さんと離れることで「また捨てられるのではないか」といった恐怖を感じてしまうことがあるのです。

また、飼い主さんの留守中に大きな雷が鳴り響いた、地震で怖い思いをしたなど、過去に一人でいるときに強い恐怖心を感じた犬も、一人でいることに恐怖を感じて問題行動を起こす可能性があります。

まとめ

玄関で眠る犬

分離不安になりやすい特徴をご紹介しました。今回ご紹介したような犬がみんな分離不安になるとは限りません。しかし分離不安になる可能性を秘めているため、改めて愛犬の性格を考えてみたり、接し方を見直してみるといいかもしれません。

どんなに愛している犬でも四六時中一緒にいることはできませんよね。一人で過ごす時間も犬自身が安心して暮らすことができるように、そのサポートをすることも飼い主さんの役目なのではないでしょうか。

ユーザーのコメント

  • 投稿者

    40代 女性 匿名

    うちのイタグレ(♂3才)は完全なる分離不安です。
    主人の赴任先東海に居ましたが、娘が進学で関東の自宅(一軒家)に一人暮らしをするのを期に番犬として、家族として飼いはじめました。

    もちろん、最初の仔犬の時は私達家族と居たのですが、仔犬が7ヶ月の頃関東に来ました。
    東海は、のんびり田舎暮らし。近くに海も田んぼも有り、散歩してても犬や人にもあまり会わない環境でした。でも、関東は違います。犬もご近所には沢山。歩けば人も車も居ます。
    環境も違えば、一人留守番の時間も長い。
    そんな事からか無駄吠えが増え始めました。可哀想になり、また東海へ。でも、娘が寂しくなるとまた関東へ。
    行き来を何度かして2年後家族揃って暮らし始めました。

    今も、その名残りか私以外の家族が出かける時は何をしても出かけるまで吠え続ける始末。末っ子には制服に着替えただけで吠えます。
    どうしたら吠えなくなるのか。
    毎日「行ってきます。」「いってらっしゃい」は言えない状態です。
    でも、私だけは大声で「行ってきます」は言えます。
    きっと、私は居なくならないとでも思っているのでしょうか?
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