鹿の角とは?
鹿の角とは名前の通り、鹿の頭に生えている角のことです。
最近は鹿の角をデンタルケアのために噛ませたり、おもちゃとして与える方が増えているようです。
牛のひづめのように臭いもそれほど強くないため、牛のひづめの代わりにもなっているようです。
適度な太さと硬さがあり、鹿の角にハマる犬も多いです。
しかし与える方が増えている一方で、鹿の角による愛犬の歯のトラブルも増えています。
メリット
メリットとしては天然の素材であることと、とても硬いため長く使えるという点があります。
犬の「噛みたい」という欲求にはぴったりです。
噛むことでストレス発散になったり、デンタルケアをすることもできます。
また他の角やひづめといったものより臭いが少なく、獣臭くないと言われています。
デメリット
反対にデメリットとしてはその硬さゆえに犬の歯が削れてたり、折れてしまったりすることがあるということです。
また小さくなってしまうと飲み込んだりすることもあります。
気になる2つの危険性
歯が折れる・すり減る
鹿の角はとても硬く、犬も喜んでかじります。
しかし硬いものを長時間噛み続けると、犬の歯が折れたり、すり減ったりする原因になります。
硬いという魅力が犬を傷つけることになってしまう可能性があるのです。
ただ、それぞれの犬の歯の強さや噛む力の強さで危険かどうかは少し変わってきます。
歯は30キロ前後の大型犬になると折れにくくなります。
中型犬や小型犬になると歯が折れる可能性が高くなるということです。
そして噛む力が強ければ強いほど歯が折れやすくなります。
小型犬で噛む力が強い犬種は歯が折れやすいということですね。
間違って飲み込んでしまう
犬は丸呑みしてしまう習性があるため、間違えて飲み込んでしまう可能性が高いです。
これは鹿の角だけではなくほかの食べ物やおもちゃにも言えることで、予想外のものを飲み込んでしまうこともあります。
鹿の角は商品にもよりますが、大抵は最初は長いので犬が丸呑みしてしまうことはありません。
しかし噛んでいるうちにすり減って小さくなってしまい、間違って飲み込んでしまうことがあるのです。
とくに大型犬であれば飲み込んでしまう可能性は高いので、気をつける必要があります。
簡単な対策
ここで紹介する対策はあくまで危険性を下げるもので、これを行ったから必ず大丈夫というものではありません。
またこれら以外にも対策法はあると思いますので、飼い主さんそれぞれが工夫する必要があります。
簡単な対策としては2つありますのでご紹介します。
1.長い時間与えない・放置しない
犬の歯は人間の歯よりも弱いので、硬いものをあげることは極力控えましょう。
硬いものを長時間与えていることは危険な行為です。
長い間噛み続けるとそれだけ歯にダメージを与えます。
適度な時間であれば犬にとってはデンタルケアになったり、ストレス解消になったりとメリットもあります。
また、与えっぱなしで飼い主さんの目が届かないところで遊ばせるのもやめてください。
犬が興奮しすぎていつもよりも強めに噛んでしまうことがあります。
そうなったら他のおやつやおもちゃと交換しましょう。
見ていないところで飲み込んでしまうことも考えられるので、必ず飼い主さんの目が届く範囲であげてください。
お留守番などで与えるのは絶対にやめておきましょう。
2.小さくなったら回収する
間違えて飲み込んでしまうのを防ぐために、鹿の角が小さくなったら飼い主さんが回収してあげてください。
そして新しいものに交換するか、他のおやつやおもちゃを与えてください。
回収する大きさの目安は鼻先から口角までの長さの2倍から3倍と言われています。
大型犬であればすぐに飲み込めるサイズになってしまいます。
鹿の角を与える際に犬が飲み込めるサイズになっていないかチェックしておきましょう。
もし飲み込めるサイズになっている場合は回収してください。
まとめ
鹿の角については危険視されている方も多いようで、色々な意見があると思います。
危険性を考えた上で絶対に与えないという方もいれば、危険性を理解し対策をちゃんと施した上で与えている方もいます。
与えるか与えないかの判断は飼い主さんに任せられているので、よく考える必要がありますね。
犬は鹿の角を気に入ることが多いようなので、今与えていて「やっぱりやめよう」と言う場合はちゃんと代わりになるものを与えてあげてください。
いきなり取り上げられると犬も寂しくなってしまいますよね。
ここで書いた注意点は他の動物の角やひづめにも言える部分がありますので、鹿の角以外のものをあげている方も気をつけてあげてください。
共通して言えるのは必ず飼い主さんの目の届く範囲で与えることです。
万が一のことがあった場合、対処できる場所にいなければ手遅れになってしまうかもしれません。
危険性やメリット・デメリット、対策などを考えて与えるかどうかを判断してくださいね。