犬がおやつ無しでは言うことを聞かない!改善する3つの方法

犬がおやつ無しでは言うことを聞かない!改善する3つの方法

愛犬がおやつ無しでは言うことを聞かない…とお悩みの飼い主さんもいるのではないでしょうか。この記事では、その言うことを聞かない理由と改善をするための3つの方法についてご紹介します。

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記事の監修

犬の気持ちは行動に現れる。知っていますか?犬が顔を左に向けた時にはストレスを受けている可能性があることを。犬は様々な方法で人に気持ちや考えを伝えているのです。それを受け止めてアドバイスとして活かすことを仕事としております。様々な専門の知識と20,000時間以上の教育実績があなたとその愛犬の生活を助けて豊かに導きます。

おやつ無しでは言うことを聞かない理由

おやつでしつけられる犬

おやつ無しでは言うことを聞かない理由として、まずは飼い主さんの考え方に問題がある可能性があります。愛犬への「ご褒美=おやつ」だと思っている飼い主さんはいませんか?この考えを飼い主さんが持っている場合、おやつ無しでは言うことを聞かないようなしつけをしている可能性があります。

結果として、犬がおやつ無しでは言うことを聞かないといった悩みに繋がっているのです。おやつはあくまでも「気を引くための道具」であって、ご褒美とイコールにしないようにしましょう。

この考えができていない場合、しつけの際に飼い主さんは常におやつを愛犬に「見せびらかす」ことで指示を聞かせようとします。

しかし、この方法が有効なのは、目の前におやつがある場合のみ。外出時に「マテ」や「オスワリ」といった指示を出す時に、必ずおやつを持っている必要がありますよね。

犬からしたら「おやつが目の前にあるから指示を聞く」ことが当たり前になっているため、目の前におやつがなければ指示を聞くことはありません。まずは「指示を聞いた結果としておやつが与えられる」ことを覚えさせなくてはならないのです。

また、最終的なご褒美はおやつではなく「飼い主さんの喜ぶ笑顔と声」にすることが大切です。では、どうやって犬がおやつ無しでは言うことを聞かない状態を改善できるのでしょうか。

監修ドッグトレーナーによる補足

脳のMRIスキャンからも判明しています。おやつに反応しやすい犬、人の誉め言葉に反応しやすい犬、おもちゃに反応しやすい犬。生まれ持った性質で反応しやすいご褒美が変わるという事です。

犬がおやつ無しでは言うことを聞かない!改善する3つの方法

おやつを前にオスワリする犬

①ご褒美を見直す

前述したとおり、まずは「おやつ」の位置づけを変える必要があります。おやつはあくまでも「愛犬の気を引くための道具」であり、ご褒美は「飼い主さんが喜ぶ笑顔と喜ぶ声」にしていきます。飼い主さんにとっても、愛犬にとってもご褒美の位置づけを変えていくのです。

まず、愛犬に「ご褒美」が何かを覚えてもらうために、愛犬が指示を守れたら飼い主さんは愛犬を見ながら笑顔でたくさん褒めて、おやつを与えましょう。おやつはあくまでも「道具」です。ご褒美は飼い主さんの反応。指示を守ることで、飼い主さんが「喜ぶ」ということを覚えさせるのです。

この時に褒め言葉は「いい子」などの統一した言語にすることが望ましいです。その言葉が愛犬にとってのご褒美となっていきます。犬は飼い主さんが喜ぶのが大好きです。笑顔で褒めながらおやつを与えることで、犬の中で「笑顔と褒め言葉=ご褒美」となっていきます。

②褒めるタイミングを見直す

飼い主さんを見つめる犬

2番目に見直したいのが「褒めるタイミング」です。前述したとおり、犬におやつを見せびらかすことでしつけをしている場合、犬にとっては「ご褒美がおやつ」になっていることと、そのタイミングによっては「指示を取違えている」可能性があります。

例えば「マテ」の指示をしている際に、おやつを見せながらマテの合図をかけます。その後、マテができたため「ヨシ」の合図で立ち上がらせて「動いたタイミング」でおやつを与える。そうするとどうでしょう。飼い主さんは「マテ」ができたことで褒めたつもりでも、犬からしたら「動いたこと」で褒められているため、マテを覚えることが難しくなってしまいます。

もちろんこの時は「じっとしていないとおやつがもらえない」ことは理解しています。しかしそれは「おやつが目の前にあるためじっとしている」だけのため、そこにおやつがなければ、じっとすることもしません。

これらを解決するためにも、おやつを上げて褒めるのは愛犬が「やってほしいことができた」時、つまり今回の場合は「マテをしている時」に与える必要があります。そうすることで犬は「やったこと」が正しい事であることを理解していきます。

③おやつを与える回数に変化をつける

最後に「おやつを与える回数に変化をつける」ことで、おやつ自体をご褒美とすることから脱却していきます。

指示を覚えるまでは、飼い主さんの笑顔と褒め言葉、おやつを毎回与えます。愛犬が覚えた指示においては、そこからおやつを与える回数を減らしていきます。ここで重要なのは少しずつおやつを与える回数を減らすことです。おやつがなくなったことで指示を間違える、もしくは聞かないようであれば、飼い主さんの笑顔と褒め言葉、与えるタイミングを再度見直しましょう。

また、おやつは徐々に回数を減らす、かつランダムに減らすことが大切です。指示を聞けばご褒美を貰えるけれど「いつ貰えるのかわからない」そんな状況を作り出すことで、「次は貰えるかな?」と「期待」をして、覚えた行動が強化されていきます。

ここではおやつを与える回数に変化をつけること、笑顔と褒め言葉は毎回しっかりと与える。この2つが重要です。

監修ドッグトレーナーによる補足

「固定強化」や「変動強化」と呼ばれる方法。固定強化はご褒美が毎回出たり、2回に1回など決める事を言います。変動強化はご褒美がもらえるかはランダムです。

犬の自信が無い場合や、学習の初期段階であれば固定強化を使いましょう。自信が溢れてきたり、学習が進めば変動強化へと切り替えるとスムーズに学習が進みます。

まとめ

笑顔の飼い主と犬

愛犬がおやつ無しでは言うことを聞かない大きな理由が、飼い主さんの認識に間違いがあることが分かりました。犬は飼い主さんの喜ぶ姿が何よりも大好きです。ご褒美がそんな飼い主さんの姿になるように、普段から犬とのコミュニケーションを大事にしていきましょう。

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