バーニーズマウンテンドッグの病気について

バーニーズマウンテンドッグの病気について

体が大きく愛嬌たっぷりな顔で人気の犬種、バーニーズマウンテンドッグは病気にかかりやすいのでしょうか?バーニーズマウンテンドッグの病気には予防法などはあるのでしょうか?愛犬にはいつまでも元気で長生きしてほしいですよね。そこで、バーニーズマウンテンドッグの病気について詳しくお教えしますので、参考にしてみてください。

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記事の監修

日本獣医生命科学大学卒業。北海道の大学病院で獣医師として勤務。一般診療をメインに行いながら、大学にて麻酔の研究も並行して行う。「動物と飼い主さんに寄り添った治療」を目標に掲げ、日々診療に励んでいます。

バーニーズマウンテンドッグがかかりやすい3つの病気

医者とバーニーズマウンテンドッグ

バーニーズマウンテンドッグは成犬になると40kg以上の体重になるのも珍しくない大型の犬です。寿命は7~11年と大型犬の中でも短めですが、健康管理をしてあげることで、それよりも長く生きてくれる可能性が十分にあります。

しかし、遺伝的な疾患を持っているバーニーズマウンテンドッグも多いので、親犬に疾患が無かったか、確かめてから購入する事がポイントです。

では、バーニーズマウンテンドッグのかかりやすい病気とは一体何でしょう?股関節形成不全、進行性網膜委縮、胃捻転、以上の3つがバーニーズマウンテンドッグのかかりやすい病気であると言われています。

また、暑さに弱い犬種であるため、熱中症にもかかりやすいです。室内で飼育するのはもちろんですが、夏場の冷房は欠かすことができず、室温管理をしっかり行う必要があります。

それでは、バーニーズマウンテンドッグがかかりやすい3つの病気を一つひとつ詳しくご紹介していきましょう。

バーニーズマウンテンドッグの股関節に痛みが出る病気「股関節形成不全」

バーニーズマウンテンドッグの前足

バーニーズマウンテンドッグのかかりやすい病気として、「股関節形成不全」という股関節に痛みが出る病気があります。これは大型犬には珍しい病気では無く、バーニーズマウンテンドッグの他にもゴールデンレトリバーやラブラドールレトリバー、ジャーマンシェパードなどにも多発すると言われています。

バーニーズマウンテンドッグがこの病気になると、歩くのを嫌がるようになったり、お尻を左右に振って歩くようになったり、階段や高いところにジャンプするのを嫌がるようになるという症状が現れますが、この段階であればまだ初期の症状なので、すぐに病院に連れて行く事で何らかの処置が可能です。

但し、一度この病気にバーニーズマウンテンドッグがかかってしまった場合、完全に治す事はできません。

痛みを和らげる処置が施したり、股関節に負担が掛からないように体重管理を行ったりするなど、悪化させない、痛がらせない処置が主流となります。しかし場合により、手術になる事もあります。

では、どのように予防したら良いのでしょうか?残念ながら、バーニーズマウンテンドッグに限らずこの病気は遺伝的な要素もある場合が殆どです。生まれた時から既に股関節が緩みやすくなっている状態なので、早ければ体重の増加が著しくなる生後6か月ごろには発病します。

遺伝が原因で発病してしまう割合は7割以上とも言われており、残りの3割は何らかのきっかけで股関節に過大な負担が掛かってしまう事で発病しています。

バーニーズマウンテンドッグの歩き方がおかしかったり、歩くのを嫌がったりするなどの初期の症状を見落とさず、おかしいなと思ったら早めに病院へ行きましょう。

バーニーズマウンテンドッグの網膜に異常をきたしてしまう病気「進行性網膜委縮」

ふせをしているバーニーズマウンテンドッグ

バーニーズマウンテンドッグのかかりやすい病気である「進行性網膜委縮」とは、網膜に異常をきたしてしまうとても恐ろしい病気です。

症状としては、最初のうちは暗いところへ行くと見えづらくなるので、夜の散歩を嫌がっているような素振りを見せたり、不安そうに歩く、電柱などにぶつかったりという事が起こります。

そしてやがては昼間でも見えづらくなってしまい、最終的に失明してしまう事も珍しくありません。

バーニーズマウンテンドッグがこの病気になってしまうと、実は飼い主さんがなかなか早期に気が付いてあげるのが難しいと言われています。

と言うのも、バーニーズマウンテンドッグの視力は少しずつ落ちていくので、犬自身がその状況に慣れてしまい不自然な動作をしているように見えないからです。

飼主さんが気付いた時には、もうすでに暗い状態だと見えていなかった。という場合も多く、原因も遺伝性なので残念ながら予防法・治療法が全くありません。

バーニーズマウンテンドッグがこの病気になってしまった場合は、生活環境を整えてあげてストレス無く暮らせるようにしてあげましょう。

バーニーズマウンテンドッグの胃が捻じれてしまう病気「胃捻転」

診察台で診てもらっているバーニーズマウンテンドッグ

バーニーズマウンテンドッグの突然の病気として「胃捻転」という、胃が捻じれてしまって最悪死に至る場合もある病気が挙げられます。

この病気は徐々に悪化してくる進行性のものと違って突然起こるので、バーニーズマウンテンドッグのようにこの病気にかかりやすい犬種の場合、その予防策を日頃から取っておく必要があります。

胃捻転の原因として考えられているのは、餌のドカ食い、水の一気飲み、食後直ぐの運動です。

この3つの要因さえ作らなければかかりづらくなるので、餌を一日に二回や三回に分けて食べさせる、水も一度に大量に与えない、食後すぐに散歩へ連れ出さない、などの工夫をしましょう。

バーニーズマウンテンドッグがこの病気になってしまうと、苦しそうによだれをたくさん出し始めたり、お腹が膨らんできたり呼吸困難になったりと、見ているのも辛くなるような状態になります。

この病気にかかりやすい犬種であるという事をよく踏まえて、日常の生活を工夫して予防してあげましょう。

まとめ

草原でお座りしているバーニーズマウンテンドッグ

バーニーズマウンテンドッグはかかりやすい病気がいくつかあります。その殆どが遺伝性のものであり、飼い主さんが気を付けていてもかかってしまう場合があります。

バーニーズマウンテンドッグの病気は早期に発見してあげて、痛みやストレスを軽減させてあげる必要があります

ただ、バーニーズマウンテンドッグのかかりやすい病気の中でも、胃捻転は飼い主さんの予防次第で防ぐことができるので、早速始めてみてください。

▼バーニーズマウンテンドッグについて詳しく知りたい方はこちら

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