犬を連れて歩くことで様々な出会いが訪れる
当時、私は30年という長い米国生活を送っていたため、日本に知り合いが殆どいませんでした。
帰国後、私は親が残してくれた実家に住む事になり、しかもその実家が山の上にあったため、出かける時はいつも自宅の駐車場から車に直接乗り込むような生活でした。
そのため、周囲を歩くことはめったになく、ご近所さんとも殆ど顔を合わすことも話すこともありませんでした。
しかし、動物愛護センターで保護犬をもらってきてから、そんな私の暮らしは一変しました。
犬との生活
私の愛犬(コーギー)は、迎え入れた当時すでに8歳ぐらいの年齢で、とても人懐っこく、よくしつけられていました。トイレも家の中で絶対にしない犬でした。
そのため、最低でも1日3回は散歩に連れて行かなければなりませんでした。
そんなこんなで、愛犬と一緒に暮らし始めたことをきっかけに、これまで全く近所を出歩くことが殆どなかった私が、愛犬を連れてよく散歩するようになったのです。
愛犬の散歩をきっかけに広がる会話
それから毎日、愛犬と散歩に行く事が日課になりました。
そして、ご近所さんたちとも自然に顔なじみになり、会えばだんだん会話がはずむようになりました。
よくよく話を聞いてみると、みんな私がずっと米国に住んでいたことを知っていて、話しかけづらかったようです。私が愛犬と散歩するようになってからは、愛犬のことをきっかけにすることで、話しかけやすくなったのだと思います。
その証拠に、その後は沢山のご近所さんから話しかけて頂けるようになりました。
正確にいうと、犬に話しかけてきて、その流れで私とも会話をするということですが。いまでは愛犬のおかげで顔見知りも増えて、少しずつ仲の良いご近所さんも増えてきています。
そして、念願の「犬友」もできました。
互いに犬を連れていると、不思議と自然と仲良くなれるのです。本当に犬を連れているということは、驚くべき良きパワーを発揮するようで、人と人の縁を繋いでくれるのを実感します。
一人で歩いていてもなかなか起きないようなことが、「頻繁に」しかも「ごく自然」に、私の生活の中では起きるようになりました。
広がる「交流」と嬉しい「サプライズ」
先日は、その極めつけのような嬉しい出来事が起きました。
その日、散歩の途中で犬友に出会い、一緒にお散歩をしていた所、途中で犬友の義父さんが畑作業をしているところに出くわしました。
犬友の愛犬が義父さんに近より、その後をついて私の犬も畑に入っていったため、私も畑の中入りました。
「野菜いるか?」お義父さんがほぼ初対面の私に対してそう声をかけてくれたので
もちろん私は「欲しいです!」と即答しました。そうしたところ・・・
なんと、こんなにたくさんの野菜をいただくことができました!
しかもこれすべて無農薬です。野菜が値上がりしている時だったので嬉しいではないですか!
無農薬野菜は日本のスーパーでは、常に販売されているわけでもなく(米国ではスーパーに普通に無農薬野菜のコーナーがありましたが)、中々手に入らなかったので私は大喜びです!
これもすべて私が「愛犬が居てくれたおかげ」で出来た出会いだと思っています。
愛犬が結んでくれた人々との出会いに感謝
今回お話したような事は、私の生活の中では決して珍しい事はなく、これまでにも、様々な方々から親切にして頂いています。
野菜やお菓子、犬用の物はもちろんのこと、人間用のおいしいおすそ分けなど、ご近所さん達から頂いております。それも、すべて「愛犬を連れている」ということがきっかけで出来た出会いや交流でした。
そんな愛犬に感謝です!この子を通しての人との出会いに感謝です!
ユーザーのコメント
女性 なふぃ
我が家には大型犬のホワイトシェパードが居ますが、大きいから怖いとか何されるか分からないからって近所を散歩してる小型犬の方々は近づいてすら来ませんよ。
子供たちが近寄ろうものなら、食べられるから近づくなとかいわれる始末です。
反対に、豆芝の分類に入る我が家のもう一匹の愛犬は小さくて可愛いからって誰からも愛され誰からも可愛がられますよ(・ω・`
とある新聞の料金を徴収しに来た方に、柴犬は小さくてかわいいからスキだけど大型犬は怖くてダメだわーって面と向かっていわれたこともあります。
触れ合っても居ないし、飛び出さないように儲けた柵の奥で待たせていたにも関わらずです。
見た目で近寄るか近寄らないかを判断されてしまうのは仕方ないことですが、何も悪いことをしていないのに大きいからという理由だけで判断されてしまうのもとても悲しく思います。
ご近所の方々は小さくても大きくても分け隔てなく可愛がって下さっているのと、他人に相手にされない分身内が甘やかして溺愛してくれているので私はそれで十分かなと思ってますが(笑)
30代 女性 きなこ