Lesson19 〜バカ犬呼ばわりぃ?の巻〜
犬がバカァ?
皆様!こんにちは!ども!わんぱぱです!
このコラムが出る頃には桜も散っちゃってますかね。お花見は行かれましたか?ポカポカ陽気で犬と散歩しながら桜を愛でると和みますよねぇ。新学期が始まって親御さんやお子さんたちもやっと学校モードでしょうか。4月も中盤で春本番で気温も上がり、この時期の服装って迷いますよね〜。
今回より僕の理論「ドッグサイコロジーリハビリテーション」を元にした飼主さんへのメンタルレッスンとしてプチリニューアルです♪よろしくお願い致します!
先日、なんのテレビ番組かは忘れましたけど観ててちょっとムッとした内容がありました。愛犬と過ごしておられる方が出ておられて愛犬のVTRを流されていたんですね。で愛犬がおもちゃで遊んでいて飼主さんの言うことをまるで聞かないんです。するとお母様が「やめてよ〜♪この子がバカだと思われちゃうじゃないの〜♪」すると娘さんが笑顔満開で「この子が子犬の頃に3ヶ月ほどトレーナーさんにお願いしてトレーニングさせてたんですけど全然無駄でした〜♪」って明るくお答えになってたやりとりがあったんです。
僕は思わず「ハァ〜」とため息をついてしまいました。「こういう映像をテレビで流しているから勘違いしてしまうんだよなぁ」と心の中で呟きました。「犬がバカなんで…」実際の現場やカウンセリングで飼主さんから嫌という程聞かされた言葉です。僕は真っ向から反論します。「ある意味犬は僕たちより利口ですよ〜♪愛犬はあなたを写す鏡ですからそれは言わない方がいいですよ」ってね。
僕は本当に嘆かわしいです。一昔前まで犬は「ただ反応するだけのブラックボックス」なんて言われていました。つまり感情なんか無い!みたいな言われ方です。そんな訳ないのに。違う角度から説明すると、歴史文化自体が犬を「下等、下級」と位置付けされてしまっているのは日本のみならず、世界の史実にも記されています。古より人類がどれほど犬や他の動物のおかげで文明の進歩を果たしたことか!歴史文化的に犬は「家畜」であり「道具」に過ぎないんですね。
「そんなの人間社会にいるんだからしょうがないでしょ!」と思う方もおられるでしょうけど。
しかし考えてみて下さい。地球上に存在している数え切れない種の中で、人間を受け入れてくれた数少ない動物なんですよ。そりゃ繁栄の為に相互利用、利害関係はあったにせよ、寛容に人間を受け入れてくれた種の一つです。約400種類(世界畜犬連盟登録)の体系を自然進化ではなく、人間の手が加えられた種なんです。
英語のDOGの語源は、GOD(神)の逆さ。これは、聖書の中で犬が何度か登場することからが由来とされています。少し抜粋すると
「犬が自分の吐いた物に帰って来るように、愚かな者は自分の愚かさを繰り返す。」
「犬どもが私を取り巻き、……私(イエス様のこと)の手足を引き裂きました。」
「小犬でも主人の食卓から落ちるパンくずはいただきます。」などと侮蔑の対象になっています。
例えば、イヌワシの「イヌ」も、劣っている、下級のという意味なんですよ。社会のイメージというか、刷り込まれた概念というか、未だに僕は違和感から解放されないでいるんです。「犬が可愛い」「猫が可愛い」という感情は愛玩としてなのか?うーん、頭がこんがらがりますね(笑)なんかややこしい話ですみません。
僕はコラムを書くときやセミナーの時「ペット」や「飼う」という言葉を極力使いたくないので使わないようにしています。便宜上、愛犬家の方々に解りやすく伝えたい時は使いますがね。愛玩犬なんて言葉なんか絶対に使いません。
これほどの歴史文化的な部分なので僕なんかが覆せるとは微塵も思いませんが、違和感を感じ、犬と対等に目線を合わせられる方々が一人でも増えてくれたら良いなぁ〜と思うのであります。そうすれば本当の意味で「処分」という言葉が消え、真の動物愛護、いや共存が根付くような気がするんですよね。
犬は家族とよく言いますが、家族と定義するとどうしてもお父さんお母さんお兄ちゃん妹という概念が生まれてしまいます。人として教育を受け育ってきたから仕方ないかもしれませんが、犬の本質にはあまり当てはまらない概念なんです。僕は犬と暮らす上で最低限の心得として、犬は仲間でありパートナーであり、それ以上でも以下でもないと思うのです。敢えて「飼う側」と言いますが、犬と向き合う為の意識を改めて考えるのも、将来の人類と犬族の明るい未来に繋がる大切な課題だと僕は思うんですけどね♪
では今回のメンタルレッスンはこの辺で♪次回も何か思い付いた事をお話しさせて頂きますね♪ありがとうございました!
わんぱぱに質問です!
J.Sさん
わんぱぱアドバイス!
なるほど!J.Sさんありがとうございます。
実践頂きありがとうございます♪
噛みつきの制御はコマンドや音に頼ってはダメなんです。パピーの頃の甘噛みならそれでも効果はあるのですが成犬になると「痛い!」と言っても犬は吠えている、優位に立っていると勘違いしてしまう事が殆どです。僕は噛まれたら声を出さず「押し返すのと怖い顔(表情)でじーっと睨みつける」様にします。これはパワーバランスを保つ為に必要なんですね。「君には負けないよ」という意思表示で押し返したり跳ね除ける様な物理的パワーと、怒りのエネルギーを犬に伝えるんです。それを日常から続けて下さい。犬の本質として常に相手の表情を読み取って行動を決めています。常に飼主さんの目力、眉毛の角度、口角、立ち居振る舞い全て事細かに瞬時に判断します。そしてシンプルに力の差を感じ取ります。
愛犬が「あっ!しまった!」という表情をすればオッケーですね♪吠えも共通して声で愛犬を抑えるのは難しく、「気」と「表情」で伝えた方が犬には理解しやすいのです。そっちの方が難しいと仰る方もおられますけどね(笑)実際に「怒るのが苦手」な方もいらっしゃいますからね。でもパワーギャップは絶対に避けないといけません!愛犬とのエネルギーのパワーバランスを意識しましょうね♪J.Sさんなら出来ますよ♪
では、今日はこの辺で♪今回は1件だけですみません。皆様のお悩み改善のヒントになれば幸いです。ありがとうございました!本当に沢山のご質問を頂き、感謝致します!
1日も早く愛犬の改善をしたいと願う方ばかりなのに、まだお答えすることができていない皆様には、大変ご迷惑をお掛けし申し訳ございませんが、順次回答させて頂きますのでご理解の程、お願い致します!
今日のチョコっとアドバイス♪
必読【なぜ主従関係に拘る?】
簡単ですがご説明します。皆さんもしつけ本やネットでご存知の通り、主従関係が出来ていないとしつけは難しいです。とまぁここまでは書かれています。しかしもう一つ肝心な理由があるんですね。愛犬は自分がリーダーだと思った瞬間から縄張りを守る意識が働き常に警戒心、緊張感を持つようになります。
- 物音がしたら「侵入者か⁉︎」
- 自分の地位を脅かす仲間が居ないか⁉︎
- 外に出れば「敵は居ないか⁉︎」
ずっと気を張っていなくてはいけない。
時が流れて「ここは余り危険が無い」と感じ出すと、今度は縄張り内は自分の天下なので好き勝手に振る舞い出す。食べ物を用意する部下、外に見回りに連れて行ってくれる部下、自分の身体を綺麗にしてくれる部下、機嫌をとってくる部下等々。
しかし何時自分がリーダーの座を奪われないかと常に気を張って落ち着きが無くピリピリしています。だから吠える、噛む、興奮する等が日常化してしまうのですね。
しかし、その逆に一旦尊敬するリーダーが現れると持ち前の忠誠心や道徳心が芽生え、精神的に守って貰えると安心、指示を待てばいいんだ!と気分が楽になり安定する訳です。リーダーに全幅の信頼を寄せるんですね。だから僕も口を酸っぱくして愛犬家の方々に言い続けているのです。
皆さん!愛犬の内面心理を知って下さい。主従関係を作ることは愛犬に安心と安らぎを与えるものだとご理解頂ければ幸いです
そうすれば「しつけ」は然程難しいものではなくなりますよ♪
エピローグ
今回も最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。内容をハウトゥーレッスンからメンタルレッスンへとプチリニューアルしてお届け致しましたが、いかがでしたでしょうか?(笑)
次回で早くも20回目ですよね〜♪何回まで続くんでしょうね?僕も予想が付きませんが、飼主さんに沁みるメンタルレッスンとして頑張りたいと思います(笑)まぁ書きたいこと犬の本質や保護犬の事、多頭飼いの事、飼主さんのエチケットやトレーナーの事など、たくさんあるのです。核心部分はセミナーや講義でお話ししますけどね♪
冗談はさておき、読者の皆様にお伝えしたい事は尽きませんよ(笑)
犬族のためにできる事をこれからも僕のやり方で全力疾走したいと思っております!体力が持つかどうかが不安ですが(^^;)
では今日はこの辺で失礼致します♪ ありがとうございました!
引き続き皆様のご支援、ご指導よろしくお願い致します!皆様!ハピドグライフを楽しみましょうね♪
(今回の掲載写真もハッピードッグライフクラブのメンバー様のご提供により、愛犬お写真を掲載させて頂きました♪皆様本当にありがとうございました♪)
ユーザーのコメント
20代 女性 ミーコ
女性 匿名
本当に賢くていい子なんですが、、