犬をストーブで火傷させないための対策

犬をストーブで火傷させないための対策【獣医師監修】

お気に入りに追加

寒い季節には、犬がストーブの前に陣取って、気持ちよさそうにしていることが多いですよね。けれど、犬がストーブに近づいても大丈夫なのでしょうか?火傷の心配はないのでしょうか?大切な愛犬が火傷をしないための対策や、なぜ犬は焦げてもストーブから離れないのか?などについて調べてみました。

6252view

SupervisorImage

記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

犬をストーブで火傷させないための対策

毛糸の帽子をかぶった犬

犬がストーブで火傷をしないためには、ストーブではなくエアコンやオイルヒーターなどの他の暖房器具を使うのが一番です。しかし、どうしてもストーブを利用する時は、サークルなどを利用して犬の移動を制限して犬とストーブの間に一定の距離を保ってあげましょう。

ストーブの周りに置くストーブガードなどを購入して利用するのもいいでしょう。ストーブガードは、ストーブの機種や用途、大きさに応じていろいろなものが市販されています。ホームセンターや通販サイトなどで数千円で購入できるようです。

それから、犬が火傷をするのは石油ストーブや薪ストーブなど炎が直接見える暖房器具だけではないことも忘れないでおきましょう。電気ストーブやファンヒーターなどでも犬がやけどをする危険があります。こちらもストーブガードを必ず使うようにしましょう。

また、オイルヒーターやパネルヒーターのように触れても比較的安全な暖房器具を使っていたとしても、近寄らないようにしつけをすることや配置によって近寄らせない工夫をしておくことも大切です。

犬がストーブで火傷したときの対処法

抱きかかえ垂れた犬

もしも、犬がストーブで火傷をしてしまったら、できるだけ早く病院に行くのが何よりも大切です。そして、病院に着くまでの間は、とにかく患部を冷やすことです。犬がストーブで火傷をしたときの処置は、基本は人間の火傷の応急処置と同じですが、流水で冷やすことは難しいかもしれません。

そんな時は、ビニール袋に氷水を入れたものや保冷剤などで冷やします。直接患部にあてて嫌がるときは、清潔なガーゼなどで患部を覆い、その上から冷やすようにします。犬がストーブで火傷をしたときには、消毒液や軟膏などの薬を付けたくなりますが、逆効果になることもあるので、病院につれていきましょう。

犬はストーブの前が好き!

暖炉の前に陣取る犬

寒い季節、散歩から家に帰ると、犬がストーブの前に行って、そこから動かないという体験をした飼い主さんも多いのではないでしょうか。寒い冬の朝には、ストーブを付けた瞬間に目の前にやってきたり…。

けれども、ストーブへの近づきすぎには要注意!一度ストーブの前が暖かいとわかると、犬たちはどんどん近づいていってしまいます。人間が「熱い!」と気が付く距離でも犬たちは気が付かずにストーブに近づいて、何か嫌な臭いがするなと思ったら被毛やしっぽが焦げかかっていた!なんてこともあるのです。

もっと困ったことには、気が付いた時には愛犬が火傷をしていた、ということもあるのです。犬がストーブに近づきすぎないように、飼い主はしっかりと対策をとってあげなければいけません。

犬がストーブの前が好きな理由

ストーブの前でくつろぐ犬と飼い主

犬は基本的に寒さに強い動物だと思われていますが、日本の家庭で飼育される小型犬や中型犬には、元々暖かな地域が原産の犬種がたくさんいます。例えば、チワワやミニュチュアダックスフンド、マルチーズ、プードル、ヨークシャーテリア、パピヨンなどがそうです。このような種類の犬たちにとっては、日本の冬はとても寒く感じるので犬たちも暖かい場所を求め、ついついストーブの前に陣取ってしまうのです。

また暖かな地域原産の犬種だけでなく、日本原産の柴犬や、もっと寒い地域原産の犬種を飼っている飼い主さんからも、「我が家の愛犬はストーブ好きなんです」ということを聞くこともあります。これは、室内で飼われた犬たちは寒さにあう機会が少ないので、冬になってもアンダーコートと呼ばれる被毛があまり伸びず、したがって寒さに弱くなってしまいます。

特に最近では家の断熱性が高まったことやエアコンをつけっぱなしにして気温を一定に保つことが推奨される傾向から、常に暖かい場所にいるという犬も少なくないはずです。そうなると、自然界での気温の変動に合わせた換毛期が乱れたり、暖かい環境に適した被毛状態にしようと体が調整して寒さを感じやすい状態にしてしまうのです。

犬種の傾向として寒さに強いか弱いかなどを知っておくことはとても大切なことですが、その情報だけにとらわれることなく目の前にいる愛犬の毛の状態などをしっかりと把握してあげることが大切です。

さらに、子犬や老犬、痩せている犬、病気の犬などは体温調節が上手くいかず寒がりになる傾向があります。そのためエアコンなどと違い、ストーブは下のほうから温まる暖房器具なので、人間に比べて背の低い犬たちにとっては格好の暖房器具なのです。これも、犬がストーブ好きになる一因のようです。

犬がストーブの前に長くいられる理由

暖房器具の前に陣取る犬

ストーブの前で気持ちよさそうに寝そべる愛犬の毛を触ると、思ったより熱くなっていて驚いた、という経験をした飼い主さんも多いのではないでしょうか。

犬は人間と異なり厚い被毛に覆われています。これは犬の皮膚を守るためなのですが、その一方で厚く密になっている被毛によって空気の層ができ、犬の皮膚そのものに熱が届きにくい構造になっているのです。

これはちょうど人間が厚手の衣服を着てストーブにいるのと同じです。人間もストーブにあたっていて、熱いと感じないまま衣服を焦がしてしまったなどという話を聞くことがありますよね。個体差はありますが、特に被毛が密で毛の長い犬種がストーブに近づきすぎる傾向があるようです。

また、老犬は特に注意が必要です。ストーブだけでなく、ホットカーペットの上で長時間じっとしていて低温火傷をおこすなどもあるようです。いずれの暖房器具も犬の体に直接暖房器具の熱があたらないように工夫したり、犬が長時間同じ場所にじっとしていないようにするなど、飼い主が気をつけてあげましょう。

まとめ

暖炉の前で座る犬

暖かな地域が原産の犬には日本の冬は寒く、また寒い地域が原産の犬も室内で飼うことで冬でも被毛が薄くなり、暖かなストーブの前を離れられなくなるようです。しかし、犬は被毛に覆われているため人間よりも熱さを感じにくく、ストーブに近づきすぎて被毛が焦げてしまったり、火傷をしてしまったりする事があります。

犬がストーブで火傷をしないためには、エアコンを使ったり、ストーブガードを使ったりしましょう。そして、万が一犬がストーブで火傷をしてしまったときは、患部を冷やし、すぐに病院につれていきましょう。

ユーザーのコメント

  • 投稿者

    40代 女性 ぽち

    わたしの愛犬も暖かい場所が大好きで陣取ります。
    室内にいてもあたたかい日差しを探しては、寝転んでいます。
    またストーブの前ではハアハア言っているのに動こうとしないのです。もちろんストーブガードは欠かせません。
    被毛が焼けたらどうしようなど心配になるくらいなら、ガードなどで予防をしておくのがいいですね。
    そして、”あたたかいところが好きな犬”トップ10を見つけましたので、ご紹介します!
    1位 グレーハウンド
    2位 ファラオ・ハウンド
    3位 ケアンテリア
    4位 ローデシアン・リッジバック
    5位 ダルメシアン
    6位 ワイマラナー
    7位 ウィペット
    8位 ビーグル
    9位 ドーベルマン
    10位 イタリアングレイハウンド
    でした。以上の犬種はもともと暑さに強いのでしょうね。
    なお13位にミニチュアシュナウザー、そして14位にチワワが入ってました。
    上記の子をお持ちの飼い主さん、いかがでしょうか?
  • 投稿者

    女性 mocmoc

    犬は寒くなると、こたつよりもストーブやヒーターの前にいることが多くなりますね。ストーブやヒーターなら熱の勢いもありますし、割と早く暖かいと感じることができるので愛犬もこの場所を好みます。

    冬の季節、気が付くと部屋中に妙に焦げたような匂いがする、どこからか愛犬の匂いがする、ということを感じた人は多いでしょうね。犬は暖かいものに寄り添います。ストーブやヒーターも危険なものだという認識がないのでぴったり体をくっつけてしまいます。うちでも一度愛犬が被毛を焦がしてしまったことがありとても恐怖を感じました。100均のワイヤーネットを3~4枚程合わせてヒーターの前に距離を開けて置いています。その仮ガードの前にぴったり張りついていますが、直接ではないので一先ず安心です。

    人間用平型アンカも活用できます。大判を選べば、小型犬サイズならしっかり乗ることができます。上にバスタオルなどを敷いて置いておくと、猫のように丸まって乗ってくれるのでこっちの方が安全です。
  • 投稿者

    30代 女性 よもぎ

    祖先は温暖な国の出身だったとしても、小型犬を中心に日本の冬が苦手(寒い!)と感じている犬は多いのではないでしょうか?居住している地域にもよりますが、散歩時だけでなく室内でも衣服で調整を推奨されることも多いですね。
    ストーブについては、人間の乳幼児がいるお宅でも事故は多く、昔ならではの石油ストーブに至っては共同住宅では火災防止のために禁止されているケースもあるぐらいです。はっきり言ってしまえば、ストーブを使わないという選択がベストに近いかもしれないです。が、今あるストーブが壊れるまでは使いたいというのも本音ですよね。
    ストーブガードという、ストーブを覆うサークルのようなグッズもありますが、熱を持つため、ストーブからぐっと距離を取らないといけない事、愛犬が倒してしまうことが考えられます。特に、いたずら盛りのパピーちゃんには注意しましょう。
    また、ストーブに限りませんが、ワンちゃんが近づいて使うタイプの暖房器具(ヒーター、カイロなど)は低温やけどにも注意が必要です。適切な温度であるかどうかは勿論、長時間同じ場所を温めていないか、飼い主さんがよく観察してあげて下さい。
  • 投稿者

    女性 カカオ

    うちはミニチュアシュナウザー3歳ですが、確かにあたたかいヒーターの前が大好きです。(夏場は扇風機の前に陣取っています。)初めてヒーターの前で寝始めたときはとてもびっくりしましたが、やっぱり犬も寒いんだなぁ、暖かい場所は気持ちいいんだなぁとほっこりしました。あまり近くで長く寝ていると心配になりこちらでヒーターの場所や強さを調整していましたが、犬は暑さというか火傷に鈍いんですね。こちらの記事で初めて知りました。ヒーターにあたりすぎると毛質にもよく聞きますし、あわせて今後は注意したいと思います。因みにですが、うちはワンコのいるスペースはパネル式のヒーターを利用しています。ファンヒーターやストーブに比べて温度や風量の調整もできます。風量を弱くしたら柔らかい暖かい風がでてきますので、もしかしたらわんこのための火傷対策にはエアコンの次に使いやすい機器かもしれません。注意は必要ですが、よかったら試してみてください。
  • 投稿者

    30代 女性 ハッピー

    ストーブの前で暖を取るわんちゃんの姿には癒されますが、火傷しないか心配に思っていました。うちも依然はストーブを使っていましたが、犬を飼う事になってエアコンやファンヒーターに切り替えました。最近ではペット用のホットマットや温かいベッドなども販売されているので、安全面を考えたらそちらに誘導した方がよさそうですね。
  • 投稿者

    20代 女性 ラッキー

    うちも以前はオイルヒーターを使っていました。うちの子を迎えて始めてからはエアコンとホットカーペットを併用するようにしました。ストーブやヒーターは確かに温かいのですが、いつ事故が起ってしまうかわからないので安全な物に買い変えるのも対策のひとつだと思いまます。
  • 投稿者

    40代 男性 たろさん

    ストーブは気を付けないといけないですよね。我が家の犬も寒がりなところがあるのでストーブの前で座ったり、寝たりしてます。とりあえず子供もいるのでストーブガードである程度、距離は取っているのですがそれでもストーブ側を触ると毛が熱くなってて急いでストーブから離すこともしばしば…。対策もそうですが、やっぱりよく見てあげないとと思います。
この記事をシェアする
LINExわんちゃんホンポ(友達に追加する)
この記事を読んだあなたにおすすめ
合わせて読みたい

あなたが知っている情報をぜひ教えてください!

※他の飼い主さんの参考になるよう、この記事のテーマに沿った書き込みをお願いいたします。

年齢を選択
性別を選択
写真を付ける
書き込みに関する注意点
この書き込み機能は「他の犬の飼い主さんの為にもなる情報や体験談等をみんなで共有し、犬と人の生活をより豊かにしていく」ために作られた機能です。従って、下記の内容にあたる悪質と捉えられる文章を投稿した際は、投稿の削除や該当する箇所の削除、又はブロック処理をさせていただきます。予めご了承の上、節度ある書き込みをお願い致します。

・過度と捉えられる批判的な書き込み
・誹謗中傷にあたる過度な書き込み
・ライター個人を誹謗中傷するような書き込み
・荒らし行為
・宣伝行為
・その他悪質と捉えられる全ての行為

※android版アプリは画像の投稿に対応しておりません。