わんぱぱのドッグレッスン♪Lesson9〜興奮を抑える基本編 前編の巻〜

わんぱぱのドッグレッスン♪Lesson9〜興奮を抑える基本編 前編の巻〜

私わんぱぱが、犬と楽しく暮らすヒントを“わんぱぱ目線”で犬のあれこれ、しつけのあれこれ、業界のあれこれを真面目に?お話しさせて頂いる連載『わんぱぱのドッグレッスン♪』の9回目です。今回も皆さんのご質問にもお答えさせて頂きますよ〜♪

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プロローグ

皆様、こんにちは!
ども!わんぱぱです!

2月に入りましたねぇ、で、今日は節分ですが、皆様、豆まきはされるんでしょうか?
「鬼は〜外!、福は〜内!」なんて良い日本の風物詩ですね。
愛犬にも少し福豆をお裾分けしてあげて下さいね♪

あ!恵方巻をほうばる時は喋っちゃダメですよ〜♪ そして今年の恵方は北北西です!と、僕なんの情報言ってんだかですね(笑)
ところで、節分というのは、今日から節を分ける日なんですよ皆さん!ご存知でしたか?
つまり今日から新しい今年の運勢なんですよ〜。
愛犬たちと良いハピドグライフな1年になるよう、僕も願っております!

あ!そうそう♪先日、微笑ましい光景に出くわしました。
お散歩バッグで愛犬のお尻を軽くポンポンと叩きながら「早く行きなさい!ホレ!ホレ!」と散歩されている飼い主さんを見かけました(笑)
シニア柴犬君でしたが、さすがにやめるように注意させて頂きましたけどね(汗)
また、愛犬を散歩中にほかの犬に出会うと、その度に愛犬にオヤツを与えてやり過ごすというマダムもおられましたねぇ♪
まぁ愛犬家には様々なハピドグライフスタイルがあるんだなと改めて感じました♪

草原にピンシャー

車窓や散歩中に観察していると、いろんな飼い主さんがおられてとても楽しいですけど、皆様はやらないで下さいね!て、しないですよね(笑)
はい、では本日のLessonと参りましょうか。

Lesson9 興奮を抑える基本編 前編

興奮を抑えるトレーニング 基本編

パピーはもともと好奇心旺盛で動き回り、興奮しやすいものです。
人に出会ったとき、犬と出会ったとき、遊んでいるとき、相手の機嫌を取ろうとするときなどは、動きがが大げさになりがちですよね。
しかし、成犬になってもうるさくて興奮しやすいとしたら、それは完全にトレーニング(しつけ)不足であり、飼い主さんは無意識であってもそうなるように接し方をしてしまったのです。
それなのに人は、犬が成犬になって同じことをすれば怒るのです。
どこが悪いって、単に成長して大きくなっただけなんですよ!

残念ながら、成犬になってからも元気いっぱいに振る舞うと、犬はよく虐待を受けたり、バカ犬扱いされます。
例えば、トレーナーの中には犬が跳び上がっただけで、「大声で叱りなさい」、「顔に水かけましょう」、「天罰法で大きな音を出して!」、「リードを引っ張っりなましょう」、「チョークカラーを使いましょう」、「前足をぎゅっと掴みなさい」、「後ろ足を踏みつけなさい」、「ひざ蹴りが有効です」、「ひっくり返して仰向けに!」とアドバイスする人がいます。
これは明らかに、「こんにちは」と言おうとしているだけの犬には気の毒な話ですねぇ。
かの有名な孔子もこう言っています。
「額にとまった蝿を追うのに斧はいらない」と。
人に挨拶をするときはオスワリをするのだと教えるだけで充分です。
あなたは胸を張り、凛とし堂々とした振る舞いで、柔和なエネルギーでいきましょう。

犬にコマンドとして「ノー」や「しっ!」と言われたらおとなしくするように教え、行儀良く来客を迎えるにはどうしたらよいかをしっかり教えてあげてください。
犬が吠えるのも興奮するのもコントロールすることは充分可能なのですよ。

トイプーアップ

「オスワリ」と「ノー」と「しっ!」

ご褒美を使ったトレーニングで、犬にオイデ、オスワリ、フセを教えます。
「オスワリ」や「フセ」といった単純な指示で、犬の問題行動のほとんどが解決するからです。

『オスワリは最強です!』

パピーがあなたのイライラする行動をとるたびに、「だめ、だめ、だめ!」、とか「コラ!やめなさい!!」というのではなく、「オスワリ」と言って、できたら褒めてご褒美をあげてみてください。
犬が素直にオスワリをしていたら、できないことがいっぱいあります。
例えば部屋を走り回る、自分の尾を追いかける、小動物を追いかける、ソファーに飛び乗る、車中を飛び跳ねる、玄関から飛び出す、子どもに飛びつく、などは全てできません。
そうです!オスワリと問題行動のほとんどは同時に行うことができないのです。
ですから、オスワリと要求されたらオスワリをするようにパピーをトレーニングするのです。
そしてできるようになればワンランク上の「フセ」に挑戦しましょうね。

箱にハスキー

初歩トレーニング

食事を食器に入れて与えるのではなく、朝フードを量って、1 粒ずつルアーやご褒美として使って、1 日何回も5 秒間トレーニングを行ってください。
あちこちの部屋で、車内(停車中)で、そして散歩中にも練習してください。
20 メートル歩いたらオスワリ、フセ、オスワリ、タテ、フセ、タテをさせます。
でも全部は難易度が高いですよね?そういう場合オスワリだけでも良いです。
そうして2 日もすれば、まったく違う愛犬に変身しているでしょう。

また、ご褒美トレーニングは、手に負えない落ち着きのない愛犬に対して絶大な効果があります。
まずフードを1 粒手に持って、じっと立ったまま、指示は一切出しません。愛犬がどうするか見て下さい。
おそらく、あらゆる行動をみせるでしょう。
ちょろちょろする、クルクル回る、跳び上がる、なめる、前足を上げる、後ずさりする、吠える、そしていずれ、オスワリまたはフセをします。
オスワリしたら(またはフセでもかまいません)すぐに褒めてフードを1 粒あげましょう。

そして、また一歩前に進んで、愛犬がオスワリするまで待ちます。
この手順を、あなたが1 歩前に進んだらすぐに愛犬がオスワリできるようになるまで繰り返します。
これができるようになったら段々とフードを与えるタイミングを遅らせます。
「いい子だ・ワン、いい子だ・ツー」と数えてもいいでしょう。
数えている間に愛犬がオスワリを崩してしまったら、背を向けて、3 秒のブレイクをとり、また同じことを繰り返してください。
そうしているうちに、愛犬はフードが欲しくて、飼い主さんの顔を見上げておとなしくオスワリするようになるでしょう。
ついには「お利口さん♪・20」を数えるまで、おとなしくしていられるようになります。

どの部屋でも同じことを繰り返してください。
散歩のときも20 メートルごとに立ち止まって愛犬がオスワリをするのを待って、オスワリしたら褒めて、また散歩を続けます。
1食分のフードをこの方法で与えながら、20 メートルごとにオスワリさせる散歩をすれば、とても落ち着いた愛犬になるでしょう♪
焦らず愛犬と楽しみながら行うのがコツですよ。

はいでは、今日はこの辺で♪
お付き合いありがとうございました。
次回は「興奮を抑えるトレーニング基本編後編」をお話しさせて頂きます。

ビークル

わんばぱに質問です♪

おかじゅんさん

はじめまして わんぱぱさん、いつも 楽しみに拝見させていただいてます。
我が家の愛犬は10か月のトイプードル(男の子)なんですが、7〜8月頃から家の中にいる時、外の音に反応して吠えるようになりました。
それは主に車のドアを閉める音や子供の走る足音などです。このような時はどのように対処したらいいですか?
あともう一つ、散歩中に 拾い食いをして困ってます。
特に草をよく食べてしまうのですが 大丈夫なんでしょうか?
気付いた時は無理やり口をあけて 取ってます。

わんぱぱアドバイス!

なるほど!おかじゅんさんありがとうございます♪
10ヶ月齢といえば成犬に近づくパピー期で、警戒心が強くなる時期ですね。
過敏反応は社会化の経験不足が大きく影響します。
対処法として音には慣らすこと。それと愛犬が吠え始めた時、飼い主さんが冷静に「心配要らない。大丈夫だよ♪」という振る舞いで抑えることですね。
興奮度合いにもよりますが決して飼い主さんが慌ててはいけません。
落ち着いて冷静に大声を出さず静かに「シーー」とエネルギーを伝えるイメージです。
根気と時間が必要になりますがコツコツ積み重ねることです。

ポイントは「先手を打つ!」ことです。
その場で対応が遅れると制御が難しくなりますので、愛犬に遅れをとらず頑張りましょう!
拾い食いも草程度なら問題ありません。
摘み食い程度ですかね?犬の本質として草は犬の胃薬のようなものなんですねぇ。って軽々しく言ったら怒られるかも知れませんが。空腹時はもちろんですが、満腹時でも草を食べる子はたくさんいます。
「胃がもたれるのよ」と犬に言われた事はありませんが、獣医さんにもそう教わりました(笑)
それ以外の拾い食いはまた意味合いが変わってきますので、散歩中は注意を払う必要があります!

眠るダックスパピー

匿名希望 さん

柴犬7歳を飼っています。
今までに脚を4回咬まれ、うち3回は病院で処置、1回は5針縫いました。
噛まれたのはすべて左脚の甲で、玄関にハウスを置いているのですが、靴を履こうと脚を伸ばしたところで咬まれました。きっと縄張り意識が高いんだと思います。
いつも、本当に一瞬の出来事で、一度は噛まれたままの足を脚を引いてしまい大怪我になりました。
普段は散歩以外はハウスに入れていて、毎日2回1時間ずつ、散歩・ボール遊びはいい子でしていますが、家の中では態度がデカくなっているのでしょうか。
本当に大好きな愛犬なんですが、度重なる怪我で怖くなり、去勢をして犬歯を切断してしまいました。
本当に愛おしく思っているのにちゃんとできない飼い主で申し訳ない気持ちで…。
今は、しつけとしておすわりを何かするたびにさせていますが、このままでいいのでしょうか?

わんぱぱアドバイス!

なるほど。匿名希望さんありがとうございます!
それはご苦労されましたね。愛犬を想う気持ちが伝わり、お気持ちよく分かります。原因は仰る通り縄張り意識ともう一つ、「勝手にどこ行くんだよ!」と意思表示していると感じますね。

僕の生徒犬にも多いです。帰る気配を察知して玄関に向かおうとすると足や足の甲、靴下などを咬んでくるんですね。
これは相手の動きを止めようとする行動で、犬の本質として「ようこそ」と迎え入れる概念はあるのですが「さよなら」の別れの概念がありません。

例えると、群れから離れる時はリーダーの許可制みたいなところがあるんですね。
そういう意味では愛犬はアルファ気質なのかなと感じます。
オスワリをさせることは大正解ですね♪ そこをどんどん強化して行きましょう。
Lesson9でも言いましたが、オスワリは最強です!頑張って下さい♪

では今日はこの辺で♪
お悩み改善のヒントになれば幸いです。ありがとうございました!
本当に多数のご質問を頂き感謝致します。
まだ掲載されていない皆様には大変ご迷惑をお掛けし申し訳ございません。
順次回答させて頂きますのでご理解の程、お願い致します!

ペキニーズと友犬

今週のチョコっとアドバイス

【トリーツ効果】

ご存知の方も多いでしょうがトレーニングにオヤツはとっても効果的で、成功率が圧倒的に高いんです!
学者さんの研究結果でもやはりオヤツの力は凄いみたいです♪
トレーニング時、ルアーの役目も果たしますので、ドンドン活用しましょうね♪
但し、主食とのバランスは注意しないといけませんね。太る原因です!
トリーツにランクを付けるのも効果的です。
僕ももちろんやってます♪
ウチはクッキー⇒ソフトジャーキー⇒ササミ⇒レバーカットみたいな感じで分けてます。
ご機嫌を伺う必要はありませんが、犬は「褒めて伸びるタイプ」なんですよ!

余談ですが、昔、僕が学んでいた頃の理論は「犬を餌やオヤツで釣る様なやり方は邪道だ!サインとコマンドで言う事を聞かせるのが本当の訓練士なんだ!」みたいな風潮でした。
時代は変わりましたね〜♪

おもちゃを咥えるわんこ

エピローグ

今回も最後までお付き合い頂きありがとうございます。
お陰さまで毎日打ち合わせやデスクワークなど多忙にさせて頂いており、現場に出る機会が減っているのが寂しい限りですが、暖かくなればまた現場が増えると春を心待ちにしている僕です。
正直、寒いのは苦手なんですよねぇ(笑)

最近やる気が漲る、励みになるコメントを多数お寄せ頂き、読者の皆様には本当に感謝致しております。
本当に愛犬と真摯に向き合っておられるんだなぁと心から嬉しく思います。
幸せな犬もたくさんいるんですよね♪

(今回もコラム掲載写真はハッピードッグライフクラブのメンバーの皆様からのご好意により、ご自慢の愛犬の写真を提供して頂きました♪ メンバーの皆様、本当にありがとうございました!)

では今日はこの辺で♪ありがとうございました!
引き続き皆様のご支援、ご指導よろしくお願い致します!
皆様!ハピドグライフを楽しみましょうね♪

フレブルアップ

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ユーザーのコメント

  • 投稿者

    女性 おでん

    オスワリは本当に最強です。以前犬が庭から何かの拍子で開いてしまった門から飛び出してしまった際に「おすわりー!」と叫んだら、もう体に染みついていたのでしょう、興奮して飛び出した犬がオスワリしました。マテ!と何度も言いながら愛犬が逃げないように近付いて確保して事なきを得ました。
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