プロローグ
寒いですね〜!皆様お変わりございませんか?
ども!わんぱぱです。
正月明けですが、まだ正月ボケの僕です!仕事が始まってもなんかフワフワしてますねぇ。
あー!いかんいかん。
おかげさまで新年早々、バタバタと忙しく新たにお預りパピートレーニングや訪問のご依頼を賜り、今年も順調な滑り出しだとワクワクしております。
あ、そうそう、最近、近所を散歩をしているとやたら放置されたウ○チが目につきます。
まだまだマナーを守らない飼い主さんが多いなぁとつくづく思います。
そんな時、僕は見過ごさず取るようにしています。
多頭飼いをしていてこの職業ですから、『うちの子がやったんじゃないか』と疑われるのも癪に触りますしね。
読者の皆様は当然そんなマナー違反はしないと思いますが、くれぐれも公共のマナーは守りましょうね♪
わんぱぱマナー向上委員会でした!
さて、早くもドッグレッスン6回目ですねぇ。
前回も温かいコメントをお寄せ頂き本当にありがとうございます!
ではよろしくお付き合い下さい♪
Lesson6 愛犬のマストトレーナーは?
愛犬にとって最良のトレーナーとは
僕はトレーナーとして、あくまでサポーターとしてしつけ(教育)のお手伝いをさせてもらっているのです。
なぜ改めてこんな話をするかというと、我々に依頼すれば犬が完璧に変身し、超お利口さんになるように勘違いされている飼い主さんが結構おられるのですが、しかし現実は違います。
犬という生物に関する経験、知識は紛れもなく我々専門職の方があります。
だからサポートやアドバイスはできますが、その愛犬はあなたのパートナーであって、僕たちのではないのです。
つまり愛犬にとって世界中で最良最高のトレーナーは『飼い主さん!』なのです!
あなたは当てはまりませんか?
実は、問題行動犬と言われてしまう犬と暮らしている飼い主さんには、ある共通点があるんですね。
それは、こんな感じでしょうか。
犬を飼うという一大決心をされ、本屋さんに足を運び専門書を購入し、インターネット等で検索したりして勉強されて、そしてご自分で「よし!頑張ってしつけるぞ!」と意気込んで努力されます。
これ姿勢は本当に素晴らしい事だと思いますが、しかしいくら頑張っても上手くいかず、やがて「まぁ、犬ってこんなものか」と諦めモードになり、最終的に「これは馬鹿でダメ犬だ」と愛犬に烙印を押してしまう。
それからストレスや我慢の限界が訪れ、お手上げ状態になってからやっと我々の出番がやってくる訳なんですよ。
よくネットやマスコミで「あんなに吠えていた犬が、たった数分間でこんなに変わりました♪」とかやっていますが「なんでやねん!」といつもツッこんでしまいます。
まぁ実際にそういう場合もあるにはあるんですがねぇ。
今、愛犬を見事にトレーニング(しつけ)され、快適なドッグライフを過ごしておられる、尊敬に値する愛犬家は全国各地に多数おられます。
しかしその反面、日常生活の中で愛犬が吠えようが、咬もうが、好き放題暴れようが、近隣住民に迷惑を掛けようが、その飼い主さんが『うちの愛犬は可愛い!お利口だ』と納得されておられれば、それはその飼い主さんにとって最高のパートナー犬ということになる。
他人がなんと言おうが、その飼い主さんにとって成功なんですね。
それが警察犬や盲導犬のような「使役犬」とは異なる『家庭犬』というカテゴリーなんです。
中には愛犬で悩んでいることすら誰にも言えず、ご自身で抱え込んでしまう方もおられます。
これは飼い主さんと愛犬が負のスパイラルに支配されて、不幸になってしまう最も避けなければならないことですね。
よく起こる現象
僕の場合は依頼を請けるとまず飼育状況の把握、犬の状態の把握に全神経を集中させ、特に飼い主さんのエネルギーを注視します。
表情、話し方、声のトーン、精神状態などを見させて頂くのですが、それはそうすることによって犬の状態が90%読み取れるからです。
ご依頼内容は、「無駄吠えを改善して欲しい」「咬み癖を治して」「言う事を聞くようにして下さい!」など様々ですが、犬は100頭いれば100通り、飼い主さんの家庭環境も100軒あれば100通りあるのです。
犬の状況はもちろん、生活空間、生活環境、ご家族構成、各々の犬との接し方等々を把握し、トレーニング方針を決定します。
そしてトレーニングに入ると飼い主さんに学んで頂き、犬にはリハビリテーションを施します。
それは例えば、イメージとして1から9までは私たちが行い、仕上げの10は飼い主さん(もちろん一緒にですが)にお願いします。
我々は24時間365日、その愛犬と一緒に過ごせないですから、結局、飼い主様に委ねるしかありません。
するとこんな現象が必ず起きます。
「わんぱぱさんの言う事はちゃんと聞くのに、わんぱぱさんが帰った後は全く言う事を聞かないんです!」
と電話が鳴る訳です。
飼い主さんが犬の本質を理解し穏やかに堂々とした振る舞いで、アドバイスを継続して黙々と取組んで頂かなければ愛犬の改善は望めません。
トレーニングは犬との根競べの心理戦。
トイレトレーニングが10回上手くいったからといって、犬が完全に憶えた訳ではありませんし、犬には『退行現象』も起こります。
その行動を強化子(自発的行動を増加させる刺激)に則ってどんどん続け反復することが必要で、それは習慣になるまで続けなければいけません。
でないと逆にトレーニング不足に陥ります。
やはり、我々はどこまで行ってもサポーターにしかなれないんですよね。
このことからも分かる通り、飼い主が愛犬のトレーナーに最もふさわしいのです。
飼い主の皆さんが愛犬の責任にせず、しっかりそのことを理解し、愛情と責任と覚悟を持って実践継続していくことが愛犬を真の幸せに導くのです!それが生涯飼育に繋がるのです。
悩んでストレスを感じたり、疑問に思ったことはお近くの専門家にご相談ください。
そういった悩みやストレスを抱えたまま愛犬と接する事は避けるべきです。
我々は飼い主さんにも愛犬にも幸せになって欲しいんですよ。
そして最悪の事態、ネグレストやシェルター行は絶対に避けなければならないと考えています。
その為に今後も、犬の本質や飼い主さんの在り方、心得を伝え続けていきたいですね。
最後に格言を一言!
『ハピドグライフを過ごせるか過ごせないかは愛犬には決められない!あなたが決めるしかないのです!』
今日はこの辺で。ありがとうございました。
次回のレッスンの内容はまだ何も決めてません(笑)
乞うご期待!
わんぱぱに質問です!
今回はコメント付きのご質問を頂きました。
ご質問下さった、ハーメルンえむやさんありがとうございます♪
ハーメルンえむや 30代 男性
私はわんぱぱさんの記事の「ドッグレスキュー」が非常にお気に入りです。
さて、唐突で申し訳ありませんが、2つご意見頂きたくて今回コメントさせて頂きました。是非アドバイスを宜しくお願いします。
①シェルターのトレーニングのボランティアについて
将来的にボランティアという形で、保護犬を馴化させるような活動をしたいと考えています。 一応仕事をしているので土日くらいしか時間はないのですが、わんぱぱさんがされた様に保護施設に入ってお手伝いをするには、どのようにしてツテを探せばいいのでしょうか?
わんぱぱアドバイス
なるほど、前回Lesson.5に頂いたご質問と重複する部分がありますのでそちらもご覧頂きたいのですが、補足としてお答え致しますね。
確かに僕はラッキーでした。
身近にそういう活動をしている方がいらしたので、すんなりいきましたが、ハーメルンえむやさんのようなお考えの方もたくさんおられると思います。
逆に僕が始めた時代はネット社会ではなかったのですが、今はネットで「犬 ボランティア」とか「動物愛護団体」でググればブログやFacebookにたくさんヒットします。
募集されているところも多々ありますので、お近くの団体に勇気を出して門を叩いてみて下さい。
それに案外、ご近所さんでそういう活動をされている方がおられるかも知れませんよ?
僕も近い将来、ティアハイムの様なシェルターをやりたいと少しずつですが歩を進めています。
本当の意味でドッグレスキューを行ない、1匹でも救えるようにみんなで力を合わせて頑張りましょう!
自分も愛犬と散歩をしていて、前のめりで飼い主よりも先行しリードを張りながら歩いている方の割合はむしろ多いのですが、更にその中にハーネス+伸縮リードという方もいらっしゃいます。 犬に使う道具に関して、わんぱぱさんはどのように顧客の方にお伝えしているか、どのようにお考えになっているのか少し興味がありまして、チャンスがあれば記事にして頂けたらな…と思います。
他の読者の方のコメントも非常に鋭い所を指摘されていて、興味深く拝見しました。 今後とも頑張ってくださいね(^_^;)
わんぱぱアドバイス
なるほど、ハーメルンえむやさん♪良いご質問をありがとうございます。
僕も一度書きたいと思っていたことですが、『ハーネスかリードか伸縮リードか?』という事をよく質問されます。
僕の考えは「基本、カラーとリードでお願いします!」と答えます。
では、なぜそうなのか、ご説明しましょう。
うちにご依頼頂く飼い主さん全体では、ハーネス率が結構高いんです。
「なぜハーネスを?」と問いかけると、「何か首が絞まって可哀想なので…」という意見が殆どです。
「犬はそんな柔じゃありませんよ〜」みたいなやりとりになるんですが、そういう方に限って犬に引っ張られている。
これはハーネスの構造に理由があるんです。
元来、ハーネスはソリ犬や荷物を運ぶ使役犬のために負担を軽減するために開発されたもので、『引っ張るために』作られた道具なんですね。
犬は後ろに引かれると、前に行こうとする本質があるんです。
それを知らない飼い主さんが、「引っ張り癖が酷くて!」と仰られても僕は、「当然の結果ですね♪」としか言えません。
そんな時は先ず、ウォーキングトレーニングをする時、カラーとリードでしっかり合図を送りながらペースを覚えさせることが大事だとアドバイスします。
リードの方が犬も人間も意思伝達が解りやすいと僕は思うのです。糸電話みたいなもんです♪
要は、「ハーネスや伸縮リードを使われる場合、愛犬のウォーキングが出来ていることが前提で、出来ていないならリードで先ず引き癖の矯正を優先しましょう」ということですね。
後、僕は「絶対に犬はヒールに付けて!(脚側歩行)」とかそういうのは気にしませんし、別に前を歩くのもいいと考えます。
大型犬はまだしも、特に小型犬はヒールに拘ってウォーキング中に足を踏んだら骨折する可能性もありますから。
車道や歩道を歩く時などは、横に広がるより縦になった方が邪魔にならないなど理由はいっぱいありますから。
ここでも飼い主さんの意識の違いがとても重要で、「引っ張られるのと引っ張らせる」の違いも感じて欲しいんです。
これは服従トレーニングに繋がっていくので必須ですね。
但し、これも犬が前のめりや斜め歩行でゼェゼェいいながら前を歩くのはダメですけどね。
前を歩いていてもリードは程よく弛んでいる事が重要ですよね。
ウォーキングを教えるには普通のカラーとリードが有効です!(笑)
今日はこの辺で♪
お悩み改善のヒントになれば幸いです。ありがとうございました!
今日は一件だけで申し訳ございません。
本当に多数のご質問を頂き感謝致します。
まだ掲載されていない皆様には大変ご迷惑をお掛けし申し訳ございません。
順次回答させて頂きますのでご理解の程、お願い致します!
今週のチョコっとアドバイス
《犬の問題行動って》
人間から見て悪い行動というのは犬にとっては当たり前の行動が殆どなんです。
- 噛む!
- 吠える!
- 興奮する!
だから犬は何にも悪気もなく、悪意もありません。
「なんで言うことを解ってくれないの!」
「あなたはアタマが悪い~!」
とヒステリックになり、然も犬のせいにするのは根本的な間違いですねぇ。
先ずはあなたから変わらないとダメですよ!
楽しみましょう♪
エピローグ
今回も最後までお付き合い頂きありがとうございました!
最近思うのですが、以前の様な連載ではなく単発でまたドッグレスキューシリーズを書こうかなぁ〜とふと考えます。
僕もまだまだ拙い文章で、皆様に言いたいことをお伝えできているのか疑問なのですが、まだまだ愛犬家の皆様に知って頂きたい事がいっぱいあります。
まだ先は見えませんし何年かかるか解りませんが、日本も動物愛護の意識も高まっており、ペット後進国から先進国へと移行するための過渡期に入ったかなと感じてます。
愛犬家同士が一丸となって声を上げられる、犬のために何かに取り組める組織作りをしたいと考えています。
その時は皆様にもご尽力賜りたいと思っておりますのでよろしくお願い致します。
なんか大袈裟なこと言ってますけど(笑)とにかく楽しく愛犬と過ごせる事が大切です。
僕も読者の皆様に感謝しながら頑張ります!
では今日はこの辺で♪ありがとうございました!
引き続き皆様のご支援、ご指導よろしくお願い致します!
皆様!ハピドグライフを楽しみましょうね♪
ユーザーのコメント
50代以上 女性 匿名
しつけ教室を体験し、長男に合わせたしつけ方を学ぶ為にマンツーマンのコースを受講することに。教室では数頭から10頭ほどで、一頭にかける時間は10分程度でしたし、どの子にも同じやり方を教えるので、うちの子には不向きと判断したからです。高額にはなりましたが、見る見る内に成長する我が子を見ることができました。
トレーナーさんの言葉「諦めたらそれで終わりです。根比べです。レッスンは飼い主さんが一番のパートナーになる為に、飼い主が学ぶ時間です」
問題行動には理由があることなど勉強させていただきました。自分自身成長することができた気がしてます。
女性 匿名
女性 えみ