犬と亜鉛の関係性!わんこの健康に不可欠なミネラルの働き

【獣医師監修】犬と亜鉛の関係性!わんこの健康に不可欠なミネラルの働き

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犬と亜鉛の関係性について考えたことはありますか?犬の体に必要なミネラルと言えば、カルシウムやリン、鉄分などがメジャーな存在ですが、実は必要量は少しだけど健康に欠かせないミネラルが『亜鉛』なんです。そんな亜鉛の働きをご紹介したいと思います。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

犬にとっての亜鉛とは?

犬の体の中で『亜鉛』が果たす役割と言っても、なかなかピンと来ないものですよね?
けれどこの亜鉛という微量元素、必要な量はわずかながら、愛犬の健康を保つために大きな意味があるんです。
この記事では亜鉛のはたらきや、どんな時により必要なのかをご紹介していきます。

亜鉛のはたらき

鼻を中心にしたテリア系の犬のアップ

細胞の接着剤の役割

亜鉛は、体内に入った食物から、犬自身の体のタンパク質やDNAが合成される時の接着剤のような役割を果たしています。
つまり、皮膚から内臓、粘膜、被毛に至るまで、体中すべての細胞がきちんと作られて機能するために必要なのです。

免疫機能を高める役割

体を作っている細胞だけでなく、亜鉛は体内で様々な抗体を生産する時にも必要なものです。
抗体の生産を活性化させる、つまり免疫機能を高めるという健康のための重要な役割を持っています。

犬の亜鉛はどのくらい、どこから摂る?

食べている白い犬のアップ

亜鉛の必要量

ペットフードの栄養基準のガイドラインを作っているAAFCOでは、ドッグフード100g中に12mgの亜鉛が含まれることが必要としています。
体重を目安にした場合では、体重1kgあたり0.8mgの摂取が必要です。人間の場合、亜鉛の1日の必要量は15mgと言われているので、人間よりもかなり多く必要なのですね。

食事から摂るのが基本

市販のドッグフードを与えている場合、原材料に含まれる亜鉛と、さらに添加物として含まれる亜鉛で1日に必要な量は確保されています。
ただし、フードに含まれる他の原材料である穀物の食物繊維やカルシウムによって吸収が阻害される場合もありますので、亜鉛が不足していないか愛犬の体を日頃からチェックしておくことが大切です。

手作りごはんの場合、生肉と内臓肉、骨などのカルシウムをバランス良く与え、穀類や野菜の食物繊維が過剰にならないように注意している状態で、必要量のだいたい半分くらいが摂取できていると考え、残りの半分はサプリメントなどを利用するのが賢明です。

上記の必要量を参考にして、サプリメントで与えるのは体重1kgあたり0.4mgを目安にします。

オヤツで亜鉛補給

牡蠣のイラスト

亜鉛を効率よく吸収するには、他の食品の繊維質やカルシウムなどがない方が良いので、亜鉛を含む食品をオヤツにするのは良いアイデアです。
亜鉛を含む食品の代表と言えば牡蠣ですが、この牡蠣を加工した犬用のオヤツもあります。
http://www.pochi.co.jp/ext/sp-page/oyster.html

生の牡蠣の場合は1個10gとして1.3mgの亜鉛が補給できまが、茹でるなどよく火を通して、少量から与えてください。

他に手軽なものでは練り胡麻があります。
練り胡麻小さじ1杯で約5g、0.3mgの亜鉛が補給できますので、噛むおもちゃのコングなどの内側に塗って与えると楽しいオヤツタイムになります。

サプリメントで補給

犬用のサプリメントを利用するのが簡単ですが、人間用のサプリメントでも亜鉛以外のミネラルが含まれていない亜鉛単体のものならば、割ったりカプセルの中身をバラしたりして使うことができます。
1粒あたりの容量が10mg程度のものであれば、犬のサイズによってはそのまま使うこともできます。

犬に亜鉛が必要な時、不足時のチェックポイント

肉球のアップ

上の項目で、亜鉛が不足していないかどうかチェックすると書きましたがポイントは以下のとおりです。
1日の必要量の半分くらいをサプリメントやオヤツなどで補給することを目安にしてみてください。
フードを与えている場合、症状が落ち着けば補給量を減らして様子を見てくださいね。

体にフケが目立つ

新陳代謝がうまくいっていない時、皮膚がカサついてフケがよく出るようになりますが、亜鉛を補給してあげることで改善する場合も多いです。

鼻や肉球がカサついてひび割れている

鼻がカサついている時には飼い主さんも気が付きやすいのですが、肉球のカサつきは「乾燥かな」とか「地面を直に歩いているからね」とクリームなどの対処で終わりがちです。
けれど亜鉛がしっかりと摂取できていれば、カサカサひび割れの状態にまではなりません。
外からのケアだけでなく、亜鉛補給で内側からのケアもしてあげましょう。

換毛期にはプラスで補給

換毛期やサマーカットの後など、新しい毛が伸びる必要のある時には普段よりも亜鉛が多く必要になります。

怪我の治りが遅い

怪我をした犬のイラスト

ちょっとした傷の治りが遅いなと感じる時は亜鉛が不足している場合があります。
反対に言えば、怪我をした時や手術の後には普段よりも多めに亜鉛を補給することで傷の治りが早くなります。
切り傷などだけでなく、捻挫や打撲なども亜鉛の抗炎症作用が治癒のヘルプになりますよ。

まとめ

あまり馴染みのないミネラルである亜鉛ですが、いろんな場面で頼りになるヤツだとお分かりいただけたと思います。

ポイントをまとめると

  • 亜鉛はタンパク質の合成や新しい細胞を作る時の接着剤
  • 亜鉛は免疫機能を高める
  • 亜鉛は犬の体重1kgあたり0.8mg必要
  • サプリやオヤツで補給する場合には1日の必要量の半分を目安に
  • 犬の亜鉛が不足すると、フケ、鼻や肉球のカサカサが目立つ
  • 犬の換毛期、怪我をした時にも亜鉛の補給を

亜鉛を意識して、愛犬の健康のサポートしてあげてくださいね。

ユーザーのコメント

  • 投稿者

    30代 女性 ラッキー

    犬の健康に亜鉛が良いなんて知りませんでした。人間のサプリメントでも量を調整すれば与えても大丈夫なんですね。早速試してみたいと思います。
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