犬が社会性を身につけられるかは、飼い主の『あなた』次第です

犬が社会性を身につけられるかは、飼い主の『あなた』次第です【ドッグトレーナー監修】

『他の犬を見ると吠える、他の犬を怖がって近づけない。だから自分の愛犬は他の犬と遊べない』と諦めてはいませんか?犬が社会性を身に着けると問題行動の抑制にもなります。愛犬の為にも、諦めない飼い主さんになってみませんか?

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記事の監修

埼玉を中心に、しつけ方教室/問題行動のリハビリ/ドッグダンスレッスンまで行う。ドギーホームルームでは、愛犬のトレーニングのみにとどまらず、飼い主様のフォローに力を入れる事でQOLを向上させます。また、JCHA公認のハイドロセラピスト・フィットネストレーナーでもある為、愛犬の健康増進にも力を入れています。【埼玉・東京・横浜でオーナーレッスン随時開催】
《公式HP》ドギーホームルーム

自分の犬が問題行動を多発

私の愛犬は中型のミックス犬です。
3か月の時に購入し、室内飼で共働きの為、1日10~12時間の留守番をさせていました。

散歩は1日3回で、1回がだいたい30分程度なのですが、散歩中に他の犬を見るとぐいぐいリードを引いて飛びつこうとするので大変困りました。
朝の仕事前の散歩は時間も無いので、私も気が焦っており、散歩中は他の犬に近づけないようになってしまいました。

遊びを覚えさせるため、たまにドッグランに連れて行きましたが、他の犬に追われて走るだけで、遊ぶとか友達になるという形ではありませんでした。

歯が生え変わる頃からは噛みつきやイタズラがひどくなり、部屋中どこでも家族を後追いする始末。
そして10か月になった頃、いよいよトレーニングに出そうかと本気で悩んでいる時に、『なぜこんな事になったのだろう』と原因について色々と考えてみました。
その中で、問題行動の多くは社会性が身についていないことが原因であるということに行き着きました。

社会性が身についていない・身につかない原因

飼い主べったりの子犬時代

親兄弟から離される時期が早い

日本の場合、多くの方はペットショップで、子犬の一番かわいい時期である2~3か月未満の子犬を買うことが多いかと思います。
しかし、本当は、2か月程度までは母犬や兄弟と一緒にいることで、悪さをすれば母犬が怒り、兄弟と遊ぶことで噛み具合やルールを覚え、そんな生活の中で社会性が身につくのです。

これは売る側・買う側の都合により、家族という最初の社会から早く引き離され、社会性を学ぶ一番良い機会を失った典型と言えます。

室内飼による社会化不足

飼い主が決まると、昨今では室内飼いが主流ですから、屋外飼いと違って人間との距離や密接度がより濃くなります。
飼い主は愛情をたっぷり与えたいと思い、在宅時は常に撫でたり声をかけたり、一緒に寝たり膝に乗せてテレビを見たりなど、過度にスキンシップを取りたがる為、犬は飼い主依存になりやすくなります。
そのため留守番の時間が長くなるほど、犬は不安やストレスを溜めていき、場合によっては「分離不安」になることがあります。
この場合、過剰な吠え、不適切な場所での排泄、破壊行動、自傷行為の問題行動を引き起こします。

私の場合、帰宅すると寂しかっただろうと思い、ずっと膝の上に乗せ体中を撫でまわしていました。
そのうちにいつしか破壊行動と噛みつきを起こすようになり、迷惑になるからとよその家に連れていかれず、家にも人を呼べず、大事な幼少期に家族以外との接触の機会を奪ってしまいました。

噛みつきで悩んだ頃

歩くだけを優先しがちな散歩

これは多くの飼い主に心当たりがあると思いますが、毎日の散歩の目的が「とりあえず運動と排泄」になってしまいがちということ。
散歩の時間は、『犬種によってこの位は必要』という情報がよくありますが、なかなかそれを実現することは難しい場合があります。

特に私の様に共働きですと、忙しい中でその時間をなんとか確保しなくてはと思い、散歩(歩く)時間を優先し、すれ違う犬とゆっくりコミュニケーションを取らせようとしなくなります。
これらが重なっていくと、家でも外でも犬と触れ合う機会が無いまま、他の犬との接し方を覚えられずに大人になります。
場合によっては、人や犬に噛みつくようになることもあります。

私の場合、『噛むかもしれない』『時間がない』と散歩中はただひたすら歩くだけで、他の犬や人となるべく遠ざけるようになってしまいました。

社会性を身に着ける機会があるかは飼い主次第

遊べないからこそ犬に慣れさせる

ちょうど悩んでいた頃、「遊べるようになったら」行こうと思っていた場所に犬を連れて行きました。
そこは、毎朝近所で数匹の犬が集まって遊んでいるところです。

犬たちの輪の中に連れて行くと、私の犬はルールも流儀も知らずむやみに飛びつくので、オス犬に怒られて上から抑え込まれ、すっかり怯えてしまいました。

初めて犬社会で経験した彼らのルールでしょう。
私自身も初めてでうろたえました。
しかし、他の飼い主さん達はここで懲りてはいけないと、犬たちが見える程度の犬たちの輪の外を、私の犬が思うままに連いて歩いてくれました。

このまま帰るとトラウマになってしまうので、嫌がらない程度に犬を見せておくことが大事だと教えられました。
すると、怖くて下がっていた尻尾が段々上がってきて、うろうろしながら輪になった犬たちが遊んでいるのを見るようになりました。

社会性が身につくと落ち着いてくる

先に述べたように、社会性が身につかない子供時代を過ごしているのですから、考えてみたら何もせずに「遊べるようになったら」という日が来るわけがありません。

『このままでは飼い主のせいで他の犬と触れ合えない犬になってしまう』そう感じた私は、忙しい時間をやりくりして、休日は積極的に集まりに連れて行きました。

まず集まりに慣れるまで1か月程かかりました。
その後次第に気が合う友達ができ、じゃれあいを教えてもらうようになり、徐々にじゃれ合う相手が増えました。

お友達は多種多様

平日は集まりに行かれないため、歩く時間が減っても散歩中に犬を見かけると、なるべく近づけさせてもらいました。
繰り返すうちに犬への接し方が落ち着いてきて、平日の短い散歩でもお友達が出来るようになりました。
長い留守番は相変わらずでしたが、気が付くと散歩中に無理にリードを引っ張ったり、むやみに犬に突進しなくなりました。
イタズラも減り、聞き分けも良くなりました。
ストレスを解消できる「楽しみ」を得たのでしょうか、情緒が安定してきた感じです。

まとめ

インターネットや本など、犬を飼うための情報はたくさんあります。実際、私もしつけや社会性を身に着けさせるための情報をたくさん読みました。
しかし、自分の犬と情報の中に居る犬は全然違いました。

まずは自分の犬の状態をよく把握することから始めないと、『どうしてうちの犬はできないの?』と思ってしまいます。
問題行動を起こし始めると、言うことを聞かなくなり状況は悪循環に。

まずは、飼い主が機会を与える勇気と、諦めない覚悟を持つことが重要です。
勇気と覚悟が決まったら、犬なりを待てるゆとりを持って下さい。
ここで言う犬なりは、全てのことで放任とか自由にさせるという意味ではありません。
あくまでも、犬同士のコミュニケーションを取り始める時に、犬の気が向くまで飼い主が諦めない、強要しないという意味です。
そして犬なりを許容できれば、時間がかかっても犬はしっかりと自分なりの社会性を身に着け、もっと楽しい飼い主さんと犬との生活が送れるようになると信じています。

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ユーザーのコメント

  • 投稿者

    40代 女性 望月雅美

    社会性は、とても大切なだと思います。うちの子たちは、性格なのかペットショップにいる時から他の犬と一緒にいるし、そこのペットショップは人なれさせるために気軽に抱っこさせてくれるので人嫌い・犬嫌いは、ないですね。そのため多頭飼いなのですが、相性が悪い子が1人もいません。みんな好きな様にじゃれあい、唸ったりしていますが、顔が本気モードではないので好きにさせています。誰がリーダーとかなくて、ただ…悪戯する子オモチャを最初に壊す子・破壊する子は、決まっており、少しずつ落ち着かせたいと考えています。
    私も諦めずに根気よく続けていきたいです。
    望月雅美の投稿画像
  • 投稿者

    女性 マイコ

    Rexさん、とても良い情報をありがとうございます。
    私の愛犬は小型犬のミックス。1歳になったばかりです。
    生後2ヶ月過ぎ位でペットショップから我が家に迎え、色々な情報をネットや本で勉強して、社会化が大事と感じてワクチンが終わる前から抱っこしながらお散歩コースの下見的な事をしていました。しかし、他の犬がなかなかいない。パピーパーティにも参加したりとしていました。
    そしてお散歩が出来るようになり犬友達出来るかな?とウキウキしてましたが、他の犬と滅多に会わない!
    30分位の散歩で一頭と出会うか出会わないか。最初は他の犬に吠えられても、平気そうに特に問題は無かったのですが、月日が経つにつれて他の犬を見つける度に飛びかかろうとします。そーゆー時は私は犬に近付けないで、リードを引っ張り一刻も早く離れなきゃと思い、歩き続けてます。私も、社会化は意識してましたが他の犬に会う機会が足りなかったと思い、2ヶ月程前から私の仕事が休みの日に犬の保育園で他の犬達と触れ合う機会を作っています。週に2回の保育園なのでまだまだお散歩時の他の犬に対しての飛びつきはありますが、Rexさんが経験された様に、犬が集まる公園で離れた所から見学させる事から始めて見ようと思います。
  • 投稿者

    女性 匿名

    パピヨン6歳男の子です。
    私達が、敢えて選んで挨拶させています。

    ドッグランでマナーの悪い飼い主に当たって愛犬が噛みつかれるという怪我をして以来、まず、飼い主を見る癖がつき、その行動で決めています。

    この事が愛犬にも恐怖心を与え、犬の社会性という点では、3歳中盤でつまづきました。
    しかし、不思議なのはそんな怖い思いをしたのに、
    それ以降犬を怖がるかといえばそうでも無いのです。

    もともと大型犬であっても無駄に怖がったりしません。
    一緒にいる人間の気持ちを重視している対応をしていると思います。

    こちらが迷った時は、うちの子も感情表現せず、興味があれば相手へ近寄ろうとするし、なければ、視界に入ってないかのような振る舞いをしています。
    今ではちょっと強めにくいっと引くと、興味があってもすぐやめます。

    うちの子はこちらの性格をよく表していると思います笑
    犬は本当に、飼い主をよく見てますね。
  • 投稿者

    女性 匿名

    社会性はとても大切ですね
    私は、うちのワンちゃんの性格だからと言って、ワンちゃんのせいにしていたと、心から反省する思いで読み終えました。
    もちろん、押し付けるような事ではなく、
    ワンちゃんの世界観を広げる為に、私が出来ること、私がしてあげれることを、楽しく笑いながら見つけていこうと思います。
    きっとうちのワンちゃんも、こんなに素敵な事があったんだと、この飼い主と出会えて良かったと喜んでくれる毎日になれるように、日々の散歩から出来る事を見つけて、コツコツと始めてみようと思います。
  • 投稿者

    女性 モモタンママ

    家の子もお留守番の時間が長く、ずーとひとりぼっち。このままではいけない!と思っていた頃にお散歩で会った方に「公園にワンコか集まっているので一緒にどうぞ」と言っていただき、以降あまり食が進まなかった子が朝晩ご飯をせがむほどになり、情緒的にも落ち着いたかなと思っています。
    とはいえ、ワンコより人が好きなので、公園ではクンクンするくらいですが、それでも本人は楽しいみたいです。(笑)
    確かに歩く時間は減りましたが、家の子の満足度はかなり上がったと思っています。
    ちなみに運動不足は週末のドッグランで解消しています。
    これは関係するかは疑問ですが、アレルギーを持っているのですが、最近症状が治まっています。一年半ほど前から免疫療法治療をしていましたが、併せてお薬も毎日飲んでいました。でも、公園に行き始めて半年くらい経った頃から全く症状が出なくなり3ヶ月間、免疫注射もお薬も飲んでいません。これって精神的なものもあるのかしら?と、最近考えています。
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