犬は群れ社会で生活をする動物とされているが・・・
ペット化されて長い年数を経た現在でも、犬は野生の時の習性から家族を群れと見なし、家族に順位付けして生活していると言われています。
この犬の順位付けはしばらくの間定説とされていたのですが、逆に近年では『順位付けしていないのでは?』と言う意見も増えて来ていてるのをご存知でしょうか?
どちらの説にしても、それぞれ根拠とする理由はありますが、どちらが正しいのかはっきりとは決着がついてはいないのが現状です。
愛犬家としては『どちらが本当なの?』と問いかけたい思いです。
たぶん皆様も、その様に考えていらっしゃるのではないでしょうか?
順位付けに関する二つの説
順位付けしている説
犬の先祖とされる狼は、群れを率いる強いリーダーがいて、そのリーダーは絶対的存在です。
そして群れの仲間達の順位もハッキリしていて、リーダーの指示に従いながら協力し狩りをするのが狼の習性です。
このように狼は集団で行動するために、役割や順位が存在するからこそ秩序を保って生きて来れたのですが、その狼を祖先に持つと言われている犬も同じであるという考え方から、犬も同様に順位付けをするという説が唱えられるようになりました。
これは狼の古い研究報告をそのまま犬に当て嵌めて論じた事が、その大流行するきっかけとなるのですが、この説は長きに渡り定説とされてきました。
順位付けしていない説
この定説に対して最近言われ始めたのが、『犬が野生だった時代は群れ社会であったため順位付けを行う必要がありましたが、家畜化され人間のペットとなった現代では、もう順位付けを行う必要がなくなった』ため、順位付けはしていないという説です。
また、順位付けだけでなくリーダーに絶対服従という過去の習性は既に無くなっているとも考えられています。
狼の様な群れ社会ではメンバーはリーダーに甘えたりしませんが、現代の家庭犬はリーダーである飼い主さんに甘えたりしますよね?
つまり現代の家庭犬は人間と共存し易い様に順応して来ているのです。
これは犬と人間が長い年月を共存して来た結果なのでしょうか?
どちらの説を参考としているのか
まったく真逆のこれら二つの説、どちらが正しいと思うのか、専門家でも意見が大きく分かれます。
愛犬家の皆様は、どちらの説を参考とされているのでしょうか?
私がネットで調べた意見をいくつか纏めて紹介してみましょう。
順位付けしている説派
”犬は本来【群れ意識】を持ち、その中で序列を形成する。
なので長い歴史の中での群れこそが彼らの生命線。”
”優秀なリーダーが率いる安定した群れに属する事により、食餌や身の安全が確保できる。”
”上下関係は絶対。
下位は上位に服従し、上位は下位を守らなければならない。
群れの秩序と平和を守る為には序例を決める必要がある”
”犬の祖先は狼だと言われているので、当然順位付けはあると思う。
しつけはその野生の狼の習性を利用している。”
”オオカミの群れは厳格な支配関係があり、それぞれハッキリとしたランクがある。
だから犬社会は完全な階級社会であるといえる。”
順位付けしていない説派
”最近の研究では、犬は狼の様なリーダーを筆頭とした階級社会を意識しいないと言う事が分かって来ている。”
”確かに常時お世話をしたりご飯を作ってくれる人の言う事を聞き、自分に甘い人の言う事は聞かない場合がある様が、しかしそれは犬自身が上か下かと言う事ではない。
『自分にとってどの様な損得があるかを考えて行動している』と言うのが最近の見解。
なので犬は順位付けをしていない。”
”犬の世界には階級社会が形成されていると言われているが、そもそもそれを実証するデータは存在しない。
だから順位なんて関係ない。”
”家族の順位付けはしてないと思う。
うちの犬は家族より先にご飯を食べさせているし、ベッドで一緒に寝ているが、家族の言う事を聞かない事はない。
でも犬同士では順位付けはあると思う。”
”犬は賢い動物なので自分の立場を分かっていると思われる。
狼の血を引いているから順位付けをしていると言われているが、犬は狼ではないので、今は順位付けはしていない。
人間と共存できる様に脳が進化している。”
ここに記載した意見はほんの一部で、まだまだ意見は沢山あります。
なお、上記の意見は、ネットに書かれたものを私なりの表現で簡単にまとめたものです。(内容の趣旨は全く変えていません)
如何でしょうか?
愛犬家の皆様はどちらの説を参考とされていますか?
まとめ
犬の家族内での順位付けについては、決定的な文献や正式な研究結果はありません。
しかし近年では【犬は家族に順位を付けしていない】と言う説が支持されつつありますが、これが科学的に解明される日はくるのでしょうか?
科学の進歩に期待しましょう。
ここからは私の個人的な考えになりますが、私としてはどちらかと言えば『順位付けしていない説』を重点に置いて愛犬と生活をしています。
私は犬を何百頭も見て来た訳ではありませんが、愛犬との生活の中で順位付けをしていないのではないかと思うことが度々あるからです。
愛犬と一緒に食事をし、一緒に寝ていますし散歩も愛犬の行きたいに場所に行かせています。
でも愛犬は私の言う事をちゃんと聞いてくれます。
ですから犬は家庭内で順位など付けていないと思うのですが・・・
犬からすれば飼い主さんはお父さん、又はお母さん的な存在なのでしょう。
そのお子さんたちは自分の兄弟という感覚なのだろうと思います。
犬が我が儘になってしまうのは順位付けで下位に見られているからではなく、叱るべき時に叱らないのと、いくら指導しても犬が従わないので面倒になり、命令する事を放棄してしまうからなのではないでしょうか。
その様な事を繰り返していると、犬は『主人からの命令は無視すれば良いのだ』と学習します。
これは順位付けとはあまり関係ない様な気がします。
人間の子供でも同じですよね?
悪い事をしても叱らなければ我が儘な子供になり、そのまま成長したら社会のルールも守らない犯罪さえ起こし兼ねない大人になってしまうかも知れません。
何れにせよこの両極端な説は、愛犬家の皆様一人ひとりの考え方で躾の参考とされたら良いと思います。
少し無責任な言い方かも知れませんが、愛犬の性格をしっかり把握してバランス良く両方の説を参考にしながら躾けて行く、これで良いのではないでしょうか。
さて、専門家の方々はどちらの説派なのでしょうか?
順位付けに限らず犬の全てが分かる時代は来るのでしょうか?
そういう時代が来きて、犬の寿命は人間並みになっているといいですね。
犬の寿命は人間に比べればずっと短いので、一日でも長く愛犬と暮らしたいとみなさん思っているはずですからね。
「自分が死ぬ最後のときまで愛犬とずっと一緒にいたい。」
少し現実離れしているとお思いでしょうが、でも私は愛犬の事がそれだけ好きなのです。
最後はまとめ文にそぐわない文面になってしまいましたね。申し訳ございません。
最後までお読み戴きました事を感謝いたします。
ありがとうございました。
ユーザーのコメント
50代以上 女性 あきのママ
幼稚園児だと思っています
(ᵔᴥᵔ)
女性 匿名
犬は飼い主の横で寝る際に順位付け(自分より上か下か)で場所を決めると聞きましたが
うちの子は
30代 女性 moon
犬は頭が良く、ずる賢い点があります。自分を可愛がってくれる人、言うことを聞いてくれる人、逆らってはいけない人、などをうまく使い分けて生活をしているように感じます。
恐らく、逆らってはいけない・指示を聞かないといけない人というのは犬にとってリーダーのような立場の人なのかもしれません。なんでも要求が通る人に対しては、明らかに舐めた態度を取る印象もあります。これは自分より下位だと思っているかはわかりませんが。
いずれにしても、私が愛犬に舐められていることは実感としてあります。
20代 男性 匿名