ドッグフードの原材料ラベルの読み方〜お肉編

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ドッグフードの原材料ラベルの読み方〜お肉編

愛犬の食べるドッグフードに使われている原材料、ラベルを見て「あれ?これって何?」と思ったことはありませんか?原材料がどんな風に表記されているのか、知っておくと便利なあれこれ、今回はお肉編です。

監修:獣医師 平松育子

(ふくふく動物病院)

ドッグフードの原材料に関する情報▼

お肉の見方⇒ドッグフードの原材料ラベルの読み方〜お肉編
穀物の見方ドッグフードの原材料ラベルの読み方〜穀物編
添加物の見方ドッグフードの原材料ラベルの読み方〜添加物編

愛犬のために選ぶドッグフード、パッケージやCMだけ見ていると、どれもみんな体に良さそうで素晴らしい印象ですよね。
中身をじっくり吟味しようと原材料一覧を見たら「あらら?何だかよくわからない言葉が並んでいて混乱する!」という経験のある方も多いのではないでしょうか。
ラベルに表記されている原材料が具体的にどういうものなのか、今回はお肉についてまとめてみました。

ドッグフード袋のイラスト

だいじなのはパッケージの裏

可愛い犬や、新鮮で美味しそうな食材の写真が彩りよくデザインされたドッグフードのパッケージ。でも本当に大事なのは裏側に小さい文字で書かれている情報です。
原材料一覧の表記方法の、大まかなルールを知っておくとラベルを読み解くのがぐんと楽になります。

まずは順番

市販されているフードはペットフード安全法により、原則として全ての原材料を表示すること(添加物を含む)とされています。
そして公正取引委員感の規則で、原材料は使われている量が多いものから順番に記載することと決められています。
例えば『原材料名 : 鶏肉、玄米、オート麦、チキンミール......』と書き始められているフードでは、一番多く使われている材料は鶏肉ということになります。

犬は本来肉食動物ですから、一番最初に動物性のタンパク源である肉が表記されているフードの方が、トウモロコシや大豆などの穀類が一番最初に表記されているフードよりも体に優しいと言えます。
ただし、一番最初に鶏肉や牛肉など動物性の原材料が書かれていても、2番目にトウモロコシ、次にコーンミール、その次が大豆などという場合、トータルすると穀類の方がずっと多いということになりますので注意が必要です。

肉を表す表記も色々

さて、原材料表に書かれているのが『鶏肉』とか『ビーフ』とか一目でそれとわかるものばかりなら良いのですが、そうでないのが混乱するところです。
『鶏肉』の後に『チキンミール』と書かれていると「あれ?これって違うもの?だとしたらどう違うの?」という疑問が湧いてきますよね?
では、順番に見ていきましょう。

フードボウルに入った生肉

一番わかりやすく『鶏肉』『ラム肉』「牛肉』などと書かれている場合はそのものズバリ肉を指します。骨や内臓は含まれません。ただし、肉屋さんで売っている人間用の精肉と違って、脂肪・軟骨・腱・血管などは付いたまま加工されるのが普通です。

肉類

「え!?肉と肉類は意味が違うの?」と思われたかもしれないですね。ペットフードの表記で『肉類』とか『肉等』と表記されている場合、上に書いた定義の『肉』だけでなく『肉粉』『ミール』『副産物』なども含まれています。フードによっては『肉類』と書かれていて、上で定義したような『肉』は一切入っていなくて『ミール』や『副産物』のみということも有ります。

ミール

ラベルの表記では『チキンミール』『ラムミール』という風に、何のミールなのかが示されているのが普通です。
ミールというのは肉や魚の脂を搾った後、乾燥させて挽いたものを指します。けれどここでちょっと注意点があります。ミールに使われる材料の内容が日本と外国でルールが違うということです。
日本のメーカーのフードと、外国のメーカーのフードで違っている点があるので、それぞれに分けて書いていきます。

チキン、ダック、ターキーなど家禽肉のミール

日本では家禽の正肉を取り除いた後の部分(=残った肉、内臓、骨。頭や足を含む場合も有り。)の脂を搾り、乾燥させ挽いたものです。
一方アメリカの飼料検査官協会(AAFCO)が定める基準では、家禽ミールとは肉と皮(骨が含まれる場合も有る。)の脂を搾り乾燥加工したもので、内臓、頭、足は含まれません。

ラム、豚肉など家畜肉のミール

日本では、家畜の正肉を取り除いた後の部分(=残った肉、内臓、骨。皮、角、ひづめは含まない。)の脂を搾り、乾燥加工したものです。
AAFCOの基準では、肉と骨の脂を搾り乾燥加工したものを指します。血液、毛、ひづめ、角、皮、内臓は含まれません。

鮭、にしん、イワシなどフィッシュミール

切り身部分を取り除いた残りの部分または丸ごとの魚の脂を搾り、乾燥させて細かく挽いたものを指します。脂を搾らずに乾燥加工をしている場合もあります。

副産物(バイプロダクト)

これもミール同様に『チキン副産物』とか『ラム副産物』という風に表記されます。
チキンなど家禽の副産物は、頭、足、内臓、卵管内容物を指します。牛、ラムなどの副産物は肺、脾臓、肝臓、血液、胃腸を指し、毛、角、ひづめは含まれません。
ただし、日本のメーカーでは上記のような部分もミールとして一緒に加工するので、副産物というものがありません。外国産のフードでチキン副産物とかラムバイプロダクトという表記があった場合は上記のようなものが含まれているということです。

画面いっぱいのドライフード

知っておくと何の役に立つ?

「そういう意味だったんだ〜」とスッキリするというだけでなく、表記の意味がわかると、それをフード選びの目安にすることもできます。

メーカーの姿勢が見える

『チキン』とか『ターキーミール』とか個別に書かずに『肉類』『チキン等』と表記されているのは、ルール違反ではありませんが、メーカーとしての誠実さには欠ける感じがします。ミールや副産物が含まれるフードは避けたいという消費者もいるので、個別に原材料が表記されているメーカーの方が信頼できる気がしますね。アレルギーが疑われる食材を避けたい場合などは、特に具体的な表記をしているメーカーは選択の理由のひとつになります。

愛犬が食べているものを把握できる

「ミールと書かれているので粉末になった骨も食べているんだな」とか「ミールとか副産物っていったい何を使ってるんだろうと思ってたけど、こういうものか」と納得して愛犬に与えることができます。
また、フードによってお腹がゆるくなったり、逆に便秘気味になったりする場合、『牛肉』と書かれている原料に含まれる、牛の腱や靭帯が消化不良の原因になっていたり、ミールに含まれる骨が便を硬くして便秘の原因になることもあるので、原材料の意味を知っていれば原因を推測するのに役立ちます。

満腹の犬のイラスト

まとめ

大切な愛犬のために良いフードを選んであげたいけれど、ラベルを見てもよくわからないので無難そうな大手メーカーを選んでいるという方も多いかと思います。
でもいくつかのポイントを押さえたらラベル解読は意外と簡単ですよ。

今回は犬にとって一番大事とも言えるお肉部分を読み解いてみました。
原材料が列記されている順番、『肉』『ミール』『副産物』の違い、『類・等』というちょっとしたキーワード、これらを知っておくとフード選びがし易くなりますね。

次回は、フードの中でお肉に次いで大きな位置を占める『穀類』について読み解いていく予定です。

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穀物の見方ドッグフードの原材料ラベルの読み方〜穀物編
添加物の見方ドッグフードの原材料ラベルの読み方〜添加物編

記事の監修

  • 獣医師
  • 平松育子
  • (ふくふく動物病院 院長)

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

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