最近疎かにしていませんか?犬にとっての遊ぶことの大切さ

最近疎かにしていませんか?犬にとっての遊ぶことの大切さ

愛犬と遊んであげることはごく当たり前のことですが、その目的や効果を考えたことはありますか?犬は体を動かすことが大好きなので、飼い主さんが遊んであげることがとても大事です。今一度、遊ぶ目的を考えてみてください。

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「遊ぶ」目的

犬はもともと野生で狩りをして食料を得ていたため、骨格や筋肉が発達した運動能力の高い動物です。
現在では飼い犬として室内で飼われていることが多く、その有り余るエネルギーを無駄吠えや噛むという行為に変えてしまい、せっかくの運動能力を活かしきれていないことが残念です。

犬にとって「遊ぶ」というのは、タオルを引っ張り合ったり、ボールやフリスビーをキャッチしたり、犬用のガムを与えて噛んだりと、人間にとっては楽しくないようなことでも充分楽しんでくれるのでとても簡単なことです。

走るボーダーコリー

「遊ぶ」ことの効果

  • 有酸素運動によりエネルギーを消費させることは犬の健康に良い
  • ボールやフリスビーを追いかけることによって犬の狩猟本能を満たし、ストレス解消ができる
  • 飼い主が犬に対して「すわれ」「まて」「もってこい」「だせ」などのしつけを教えるのに役立つ
  • 犬と飼い主のコミュニケーションをとるのに役立つ

このように、遊ぶことは犬の心にも体にも良い影響を与えることができるのです。
犬は小さい頃に遊ぶ意欲が特に高いので、遊びながらしつけをするのが効果的です。

例えばボール遊びでしつけをする場合は、「飼い主がボールを投げたら犬がそれを取りに行き、ちゃんと飼い主のもとまで持って来る」までが一つの流れで、途中でボールを独り占めして持ってこなかったり、ボールを離さなかったりしたら、ちゃんと持って来させるように犬に教えてあげなければなりません。
ちゃんと持ってきてくれたり離したりしたら褒めてあげて、時にご褒美としておやつを与えます。
これを繰り返していると、犬は飼い主に褒められたいからちゃんと言うことを聞こうとするようになります。

ここで大事なことは、犬が言う通りにしないからといって厳しく叱ったりしないことです。
遊びの中でのしつけは、あくまでも「犬が楽しみながら飼い主の言うことを聞くようになる」ということがとても大事なのです。

遊びが苦手なワンコには…

遊ぶことが犬にとって大事でも、犬によっては遊びにあまり興味を示さない子もいます。
老犬になるとあまり遊びたがらなくなるものですが、まだ若いのにおもちゃやボールに興味を示さないとなると飼い主としては不安になってしまいますよね。。

ほとんどの犬はボールを投げると狩猟本能により、取りに行くことに必死になって追いかけます。
ですが犬によってはボールを投げても知らんぷり、音の鳴るおもちゃを与えても何の興味を示さない子もいます。

犬にとってもTPOが大事

T(時間)

犬は朝と夕方の散歩の時間は元気なので、遊ぶ意欲が高いです。
いつも寝ている昼下がりや夜遅い時間はなるべく避けて、交感神経が活発な朝や夕方を狙って遊ばせましょう。

P(場所)

狭い部屋などではあまりのびのびとできないので、庭や公園の広場など(公園ではフレキシリードを使って)でなら遊びに興味を持たない子でも遊ぶ意欲がわくかもしれません。

O(場合)

これは犬が飼い主さんに対して送る信号ですが、犬が前足を地面に付けてお尻だけあげている場合や飼い主に前足だけ乗せる場合などは遊びたがっているときです。
あまり遊びたがらない愛犬がこのような仕草を見せる場合は、チャンスだと思って遊んであげてください。

でも、大切なのは飼い主さんのペースで遊ぶこと!

飼い主と犬

犬は遊びを通して飼い主がリーダーであることを認識できるようになります。
遊びは必ず飼い主から始めて、飼い主が終わらせることが大切です。

例えばボールを投げ始めるのは飼い主で、犬がボールを飼い主のもとに持ってきたらそこで終わりというようにすると、主従関係が遊びの中で生まれるようになります。
大切なのは犬が飼い主のペースに合わせることであり、飼い主が犬のペースに合わせていると「この人は自分に合わせてくれる」と認識してわがままな行動を取るようになってしまうため、必ず飼い主のペースに犬を合わせるようにしなければなりません。

このように飼い主が犬と遊んであげることは、ちゃんとしつけも兼ねているということなのですね。

まとめ

  • 犬は運動しなければエネルギーが有り余り、無駄吠えしたり噛んだりするようになるので、心身の健康のためにも遊ぶことは大事である
  • 遊びのなかで飼い主との主従関係が生まれ、楽しくしつけができるようになる
  • 遊びが好きじゃないワンコには、TPOを考えて遊ばせることを心がける
  • リーダーが誰かを再確認させるため、必ず飼い主のペースで犬を遊ばせる必要がある

毎日朝晩散歩をさせていても、犬はそれだけでは足りないくらいエネルギーがたっぷりの体でできています。
室内犬で遊ぶスペースが少なかったり、忙しくてあまり構ってあげられない場合は、タオルを引っ張り合ったり、ちょっとした追いかけっこをするだけで犬は満足できます。

愛犬の心身の健康のためにも、また飼い主の安心感のためにも、1日のうち少しでも遊んであげる時間をつくることが大事だと思います。

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ユーザーのコメント

  • 投稿者

    50代以上 女性 夢

    stress、嫌な事があったら、お酒飲んでいたら、散歩、リード離して、探したりした時、家の中で、スリーパー、ぬいぐるみ、噛んだり。庭で遊ばせても座りじっと見て散歩行きたいと思うしぐさをする。考えさせられました。これから毎日連れてあげたい。車も好きで、夏、窓から顔出し外を見て嬉しそうにしぐさをしてた。最近、鬱見たいだからもっと構ってあげないといい子でいてくれないかなあ?
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