愛犬と山に行きたいけど…犬連れで登山は賛否両論ってホント!?

愛犬と山に行きたいけど…犬連れで登山は賛否両論ってホント!?

わんこと旅行に出かけるのと同じ感覚で、わんこと登山を楽しみたい人も多いはず。筆者もその一人です。今回は犬連れ登山の注意点をまとめました。

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犬を山に連れて行くのはOK?NG?

今年から8月11日が「山の日」に制定されましたね。
この日に合わせて登山を計画している方も多いのではないでしょうか?
そして、愛犬家のみなさんなら、できればわんこも一緒に…と考えますよね。

筆者も登山が趣味で、愛犬を連れていくつかの山に登ったことがあります。
愛犬を連れての登山は格別な体験ができますが、実は、犬連れ登山には賛否両論あるのをご存知でしょうか?

賛成派の意見

柴犬と雲海

この写真は、筆者が愛犬と登山に出かけたとき、山の中腹から愛犬と雲海を撮影したものです。
こんな景色、普段の散歩では見られないですよね。
わんこが楽しそうに歩く姿を見られることに加え、こういった非日常の景色を共有できるのも、犬連れ登山の醍醐味です。

犬は家族

賛成派の意見の一番はこれではないでしょうか。
愛犬家のみなさんには今さら言うまでもないことですが、わんこはペットではなく、もはや家族です。家族であるからには、どんなところでも一緒に行きたいと思うのが当然ですよね。

法的根拠がない

犬の入山を禁止する具体的な法令がないことも賛成派の主張の1つです。
環境省でも、国立公園への犬の入山を原則は自由としています。
また、山によっては、山岳ガイド犬がいるような山もありますよね。

反対派の意見

一方で、反対派の意見は大きく分けて以下の2つです。

犬が苦手な登山者への配慮

犬が苦手な人がいることは街中での散歩にも同じことが言えますが、これが狭い登山道ではどうでしょうか?
犬嫌いの人に犬が飛びついて不快な思いをさせてしまったり、怪我をさせてしまったり、最悪、驚いた登山者がよろけて登山道から転落…などという大事故も引き起こしかねません。

生態系への悪影響

犬が山に入ることで、野生生物の生活環境が荒らされたり、犬が外の種子等を持ち込んでしまったりして、山の生態系に悪影響を与えるという意見があります。
これについては、犬がダメであれば人間はもっとダメなのでは?とか、狩猟犬は昔から入山していた歴史があるのでは?等の意見もあり、科学的な根拠は示されていません。
ですが、悪影響を与える可能性が少しでもある限り、無視すべきではないという考え方です。

筆者も犬連れ登山をしている際、「犬は連れてきてはいけない」と注意を受けたことがあります。
その山は自然公園ではありましたが、ロープウェイは犬同伴でも乗ることができましたし、ホームページにも「犬連れについて規制はない(自己責任で注意して)」と謳われていることを確認していたので、少し釈然としない気持ちでしたが、お話を聞くと、注意してきた方も決して犬嫌いというわけではないようでした。

愛犬と山を楽しむ方法

明文化された根拠がない以上、難しい問題ではありますが、犬連れもそうでない人もお互いに不快な思いをせずに登山を楽しみたいですね。

以下に、犬連れ登山の注意点をまとめました。

混雑をさけた時間帯に登る!

反対派の意見にもあったように、登山道でのトラブルや事故は、犬連れ登山で最も注意すべき点です。
こういったリスクを避けるためにも、なるべく登山者の少ない早朝の時間帯を狙う等、混雑する時間帯を避けた登山計画を立てましょう。

基本のマナーを必ず守る!

楽しい登山で開放的な気分になりがちですが、普段のお散歩時と同様に、以下のような基本的なマナーは必ず守りましょう。

  • 排泄物は持ち帰る
  • リードは短く持つ
  • 人に会ったら道を譲る

特に対向者が来た場合や、後ろからペースの速い人が来ている場合等には、なるべくわんこを道の端に引き寄せ、「どうぞ」と道を譲るようにしましょう。
トラブルも避けられますし、人をやり過ごして歩いた方が犬連れの方も気が楽ですよ。

わんこの持ち物確認を忘れずに!

登山に当たっては人間の持ち物をしっかり揃えることはもちろんですが、わんこの物も忘れないようにしましょう。

  • 水(飲み水、マーキング用)
  • フード
  • おやつ
  • リード
  • うんち回収袋

犬連れに適したレベルの山を選ぶ!

犬連れを全体として規制する法令はありませんが、山によっては犬の入山を規制しているところもあります。
登ろうと思っている山がそうした規制をしていないかを事前にしっかり確認することはもちろんですが、入山規制がないとしても、犬連れ登山に適した山かどうかを見極めることが重要です。

例えば、岩場が多い山はわんこの脚には不向きですし、夏場に低山は気温が高く、わんこが熱中症になってしまう恐れもあります。
わんこが小型犬か、大型犬かによっても、向き不向きは違います。

いずれにしても、初めての山にわんこを連れて行くことはおすすめできません。
わんこなしで登ったことがあり、登山道の形状や特徴をしっかり把握している山に連れていくようにしましょう。

初めての犬連れ登山には御岳山がおすすめ!

何だかいろいろ聞いたら、犬連れ登山が不安になってしまった…。
そんなあなたにも、奥多摩にある御岳山はおすすめです!

わんこフレンドリーな観光協会

御岳山の中腹にある武蔵御嶽神社の祭神は、何を隠そう、犬なんです。なので、御岳山はとってもわんこフレンドリー。
地元のみたけ山観光協会はペットツーリズム大賞も受賞しており、道の要所要所に、わんこと歩けるコースの案内看板も出ています。
わんこ連れでも不快な思いをする心配はありませんよ。

神社で「おいぬさま」詣り

武蔵御嶽神社では、人形ならぬ犬形代の奉納や、わんこの厄除けもできます。
可愛いペット御守りもありますので、ぜひ立ち寄りたいスポットです。

水と緑あふれる登山道

登山道のアップダウンはきつくないので、どんな大きさのわんこでも安心して登れます。
また、有名なロックガーデンや七代の滝など、爽やかな水辺も楽しめるので、水遊びの好きなわんこも満足できるはず。

登山中の後ろ姿

ケーブルカーもわんこOK

行き帰りのケーブルカーは、リード着用のままペットスペースにわんこと乗ることができます。
わんこは片道130円です。

ケーブルカーの中

まとめ

わんことの登山は、私たちにとってもわんこにとってもかけがえのない経験になります。
犬連れ登山をこれからも楽しめるように、マナーをしっかり守ることが重要です。
みんながそう心がけることで、賛成派と反対派の歩み寄りの道が開けることを願ってやみません。

頂上での表情

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ユーザーのコメント

  • 投稿者

    20代 女性 まかろん

    愛犬と登山に行かれる方は最近多くなってきたとおもいます。近年は登山ブームもあり、愛犬と行こう!という方も多いんじゃないでしょうか。
    普段は室内飼いなので、たまには自然に触れたいな〜とか、愛犬と一緒にお出かけをするのは楽しいですよね!
    ドッグランやわんちゃん用に作られた場所で遊ぶのも良いですが、登山は自然も景色も楽しめますし、なかなか日常生活では経験できないことも多いので、わんちゃんにとっても刺激的で新鮮なんじゃないかなー?と思います。
    ルールやマナーも守れるなら個人的には賛成!ですが、、
    反対派も多くいらっしゃるんじゃないでしょうか。生態系に影響がという声はよく聞きます。特に排泄物なんかは問題になっていたりしますが、よくよく考えると人間も同じなんですよね〜ゴミを捨てるような人もいますし。
    あとは犬が苦手な方もいますから、分からなくもない気がします。ただ犬不可の決まりがないのであれば、登山は皆自由に楽しんで良いと思いますので犬が苦手だとかは、関係ないと思います。
    登山する人たち皆んながマナーを守りお互い配慮する事がだいじだと思います。

    愛犬との登山の注意点で、足場が悪い場所や、愛犬に適した山を選び、ダニやノミ予防をする、犬用の虫除けスプレーなどをしてあげる、山登りをしたい場合は年に一度の混合ワクチンの際に山登りをする旨などを伝え、合った種類のワクチンを接種してもらう、など山登り前にしてあげたい事があります。
    せっかくの愛犬とのこと登山を楽しみたいですよね、なので予防や登山の際の持ち物などを万端に揃えて楽しんで欲しいと思います♪
  • 投稿者

    女性 エアリアル

    山頂までの道のりや頂上の景色…出来る事ならぜひ愛犬と一緒に登りたいですよねっ!
    他の登山客の方々への配慮や気圧の変化による犬の体調など、心配事はたくさんありますが、一番大切な事はやはり、飼い主さん自身が登山を楽しめる事です。
    せっかく意を決して愛犬を連れて出向いたとしても、様々な理由で飼い主さんが登山自体にストレスを感じてしまうと、そんな飼い主さんを犬も感じ取ってしまいます。
    そうなると、とても残念ですよね…。
    なので、一番初めはやはり出来るだけ近くにある小さな山の優しいコースがどこにあるのか調べてみて、気負わずリラックスしながら登ってみてはいかがでしょうか。
    愛犬と一緒に新鮮な山の空気を吸って、様々な景色を眺めてみたいですね。
  • 投稿者

    20代 女性 ゆか

    山登りが趣味なわたしは山を登ると必ず1匹は見かけますね。かなり高い山なんかでと見ます。わたしも愛犬が家にいますが、山登りには連れて行かないです。山登りって思っているより大変だし、愛犬が何かあったらすぐ対応できないので避けています。またうんち、おしっこのマナーを守るのも大変なので行くなら無難にドッグランです。
  • 投稿者

    40代 男性 スーパー☆まさし

    丹沢メインでまだ10回程の初心者ですが、ほぼ毎回と言ってもいいくらい、犬連れの方を見かけます。
    今までの場合ですと、みなワンコも大人しくしていて、飼い主さんも道を譲ってくれたりと、マナーはちゃんとされてるような印象でした。
    うちもワンコいますので全く嫌でも無いですし、むしろ少し羨ましいくらいです。
    うちはまだ躾がキチンと出来ていないのでトライしておらず、検索してたらこちらのサイトを見かけたので、参考までに投稿してみました。
  • 投稿者

    30代 男性 匿名

    先日、閉鎖前の奥多摩小屋で最後のテント泊をした日、隣のテントの方が小型犬を連れていたのですが、犬が一晩中吠え続けて私は一睡も出来ず、翌日の工程を変更せざるを得ませんでした。
    去年の南アルプスのテント場では、飼い主が目を離した隙に他人のテントにおしっこをかけている光景を見たり、奥秩父のテント場で犬がダッシュで山奥へ逃げていく光景を見たり、三頭山でトレイルランナーに飛びかかっている大型犬を見たり、毎週登山をしていると色々な犬のトラブルに遭遇します。
    犬を連れて登山するのは違反ではないですが、迷惑する人が必ずいることも配慮して犬を連れてきて欲しいものです。

    また、硬派な登山者は犬同伴の登山者が他の登山者からチヤホヤされるのを好まないっていう本音もありますよ。
    SNSでもチヤホヤされますしね。
  • 投稿者

    50代以上 男性 匿名

    東北地方に住む60代の男性です。出羽三山(月山・湯殿山・羽黒山)の内、標高2,000㍍弱の月山に登詣した際、愛犬を伴って登られたご家族を何組か見かけます。同じように山梨県の七面山にも愛犬を伴って登る方もおりますが、【霊場(山岳信仰の聖域)に愛犬同伴】と云うのは【正直、大きな抵抗を覚えます。】
    例えば、身近なの神社でも【鳥居内へは犬の入場をご遠慮ください。】と云う注意書きを良く目にします。あれは神域・聖域を穢さないで欲しい云うと事だと解釈しております。従いまして、霊場・神域・聖域へ登詣(お詣り)している者にとって、愛犬を連れてのトレッキング感覚での登山はご遠慮願いたいと強くお願いしたいと常々思っております。
  • 投稿者

    50代以上 男性 匿名

    愛犬と登山や、神社などに連れていくこと反対している方がいますが、もともと動物は自由に野山を駆け回っていますし、神社なども自由に出入りしてると思います。人間が一番自然破壊してる立場で何行ってるのでしょう。人間のエゴ、よーく、考えて下さい。
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