人間を怖がりすぎるワンコが、上手に慣れる方法

人間を怖がりすぎるワンコが、上手に慣れる方法

社会化期にうまく社会化できなかったワンコ、過去に嫌な目にあって人が嫌いになってしまったワンコへ。いきなり「人間大好き!」は難しいけど、「人間は案外こわくない」を目指してケアしてみましょう♪

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記事の監修

埼玉を中心に、しつけ方教室/問題行動のリハビリ/ドッグダンスレッスンまで行う。ドギーホームルームでは、愛犬のトレーニングのみにとどまらず、飼い主様のフォローに力を入れる事でQOLを向上させます。また、JCHA公認のハイドロセラピスト・フィットネストレーナーでもある為、愛犬の健康増進にも力を入れています。【埼玉・東京・横浜でオーナーレッスン随時開催】
《公式HP》ドギーホームルーム

「うちの子、人間が怖いんだよね~。」
「いつも怖がっててかわいそう。」

これは、怖がりで繊細なワンコにありがちなお悩みですよね。
特に保護犬なんかだと、犬同士なら平気なのに人間がダメなんてケースもよく見ます。
そういった問題を抱えているワンコの多くは、子犬や若犬の頃の「社会化」が不足しているか、何か嫌な目にあった事を強く意識したまま、それが修正されずに生きてきたことが原因になっています。

そのままだとワンコとしても、「家族以外がみんな怖い」という状態なのでストレスが多くかかってしまう上、災害や脱走など非常時に誰にも助けてもらえません。
人に馴らしたくない特殊な事情でもない限り、飼い主さんが頑張って社会化してあげましょう。

不安そうなチワワ

ワンコの社会化の重要性

「社会化」とは人間社会でワンコが暮らせるよう、あらゆる環境に慣らしていくことをいいます。 
吠える・噛む・怖がるなど、社会化不足は多くの問題行動を引き起こします。
逆に言えば、社会化を頑張れば多くの問題行動は防げるのです。

社会化が上手くいっていないと…

子犬の頃の経験不足から、むやみに怖がったり攻撃的になったりしまいます。
新しいモノ・環境・人への適応力が不足しているので、不安感が大きいのです。

一般的にワンコの社会化訓練に適しているのは生後4か月までと言われますが、
「もう成犬なんだけど、子犬の社会化期を逃したらもう無理なの?」
「子犬の時にいろいろ頑張ったから、もう気にしなくていいんじゃない?」
どちらも、そんな事はありません!

社会化期を逃しても、子犬の時よりは時間はかかってしまいますが、ゆっくり経験を積ませてあげることによって慣らすことはできます。
また、大人になっても長期間も触れなければ忘れてしまうので、社会化のやり直しになってしまう場合もあります。

例)子犬の時に人ごみに慣らしたけど、何年も田舎に住んでいたら苦手になってしまったetc

今子犬ならこれからの将来のため、成犬でも愛犬の適応力を高めるために頑張ってみましょう!

楽しく遊んで、楽しく社会化♪

ワンコは「快・不快」にとても敏感です。
人間の方としては適応力を上げるため、親心で社会化の訓練をしようとしたとしても、それがワンコにとって不快なやり方・押し付けになると逆効果になってしまいます。
焦ると信頼関係を損なってしまうので、くれぐれも無茶はしないでくださいね。

じゃあ、具体的にどうするの?

怖がりの子犬・すでに人が怖いと思ってしまっている成犬の場合、いきなり知らない人に会わせてワシワシ撫でてもらうなんて乱暴なことをしたら、かえってトラウマになる可能性があります。

×のイラスト

まずは出会い方から

まず、信頼できる人(愛犬が知らない人)に協力してもらい、ワンコが自分から興味を持つまで完全に無視してもらいましょう。
飼い主さんはさりげなく協力者さんの近くに行くことはしても、リードを引っ張って強制したりしないようにご注意ください。

ワンコが興味を持ったら

しっぽなんて振らなくていいです。
まずは逃げずにいられたら、やさしく誉めてあげましょう。
少しくらい距離があっても、ワンコが臭いをかいでみたり興味を持ったら上出来!
「怖がっていない」「興味をもった」事を誉めて「それでいいんだよ」と伝えましょう。

腰が引けてるイラスト

ワンコが協力者に寄っていったら

飼い主さんは変わらず「自主的に興味を持った状態」を誉めてあげてください。
協力者の方は無視したままの状態から、だんだんと目を合わせたり、ワンコにプレッシャーを与えない範囲で自然に動いてください。

協力者さんが動いても平気だったら

協力者さんからやさしく声をかけてもらい、トリーツを与えてもらいましょう。
そのトリーツを受け取れるようであれば、大進歩です!たくさん誉めてあげましょう。

骨をあげるイラスト

ワンコの様子を見て可能であれば、そっと首元や肩を撫でてもらってもOK!
※刺激が強いので、いきなり顔や頭に手を出さないように注意してください。

首元を撫でているイラスト

協力者さんと上手くコミュニケーションできたら

深追いせずに協力者さんとワンコは無視に戻ってください。
もちろんワンコが喜んで寄っていくようであれば遊んで貰っても大丈夫ですが、「頑張って知らない人と挨拶した」というイベントを、楽しく終了できることが一番大切です。
頑張りすぎて疲れない程度に、ちょっと名残惜しいくらいで終わらせてしいましょう。

応用編

ドッグランへ行けるのなら、他の飼い主さん達にトリーツを与えてもらうのも効果的です。
ノーリードでいつでも逃げられる状態なので気持ちに余裕がありますし、飼い主さん達も犬に慣れていますから、協力してもらいやすいです。
いつものお散歩コースの中で声をかけてくれる人なら、その人も協力してくれるかもしれません。

ワンコが安全に暮らすには、飼い主の頑張りが必要不可欠!

吠えまくったり噛んだり、問題行動は人間の方にも悪い感情を呼び出します。
犬を飼っている人でも、よその犬にやたら吠えられては居心地が悪いですよね。
特に飼い主さんが側にいない状態でワンワン吠えてると、怒った人から愛犬に危害が加えられるかもしれません。
だけど飼い主さんさえしっかりしていれば、愛犬に危害を加える人というのはそうそう居ないのです。
どうか、諦めずに愛犬が生きやすくなるための努力をしてあげてください。

みなさんの愛犬が、楽しく暮らせますように!

笑顔の犬

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