犬の白血病について~症状・原因から治療・予防法まで~

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犬の白血病について~症状・原因から治療・予防法まで~

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犬にもある白血病。皆さんはどの程度知っていますか。今回は白血病のおおまかな症状、治療法をご紹介します。毎日わんちゃんの様子を見て、早めの治療を心がけましょう。

記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

犬にも白血病があるの?

たわむれる犬

皆さんは犬にも『白血病』があることをご存知でしょうか?人間でも白血病は深刻な病です。これは犬にとっても同じことなのです。通常は6歳以上の犬や老犬によく見られますが、若い犬も例外というわけではありません。どの犬でも起こりうる病気です。

犬の白血病とは?

白血病の治療

血液、または骨髄中の白血球数が急激に増加する悪性癌です。異常な増殖を繰り返し、本来生成されるはずの正常な細胞の生成を阻害してしまいます。犬の白血病は何種類かあります。影響している細胞の種類や癌細胞の発達段階によってわけることができます。

犬の白血病の種類

今回ご紹介するのは2種類の癌となります。

急性白血病

未熟な癌血液細胞の数が急速に、そして急激に増加します。未熟な癌血液細胞は他の正常な細胞の生成を劇的に阻害してしまう深刻な病気です。慢性白血病よりも悪性的であり、健康な血液細胞がとても不足します。また、重度の貧血などの場合は輸血等の入院治療が必要となります。何も治療をしなかった場合、ほとんどの犬は数週間以内に死亡すると言われています。

急性白血病の症状

急性白血病では以下の様な症状が見られます。

  • 発熱
  • 出血、あざ
  • 食欲不振
  • 体重減少
  • 無気力
  • 下痢
  • 嘔吐
  • 体重減少
  • ふらつき

急性白血病の治療

抗癌剤をメインとした化学療法を行います。急性白血病の種類によっては抗がん剤の効果が期待できない場合もあり、ステロイド剤を使った緩和治療を行うこともあります。しかし、そうやって治療をしたとしても約30%の犬しか助かることができません。それだけ重篤な病と言えるでしょう。

慢性白血病

慢性白血病を診断するのは困難です。自覚症状もあまりないため発見するのが非常に遅く、老犬が診断されることが多い病気です。約50%の犬が症状を出すことはありません。
癌細胞の増加は緩やかであり、数ヶ月から数年かかります。そのため、健康診断や別件での診察で発見される場合が多いです。別件の検査等でしか見つけられないため、発見は遅くなります。慢性白血病は化学療法によって制御することができる可能性があり、たとえ治療を受けなくても、慢性白血病の犬は診断から2年ほど生きることができるようです。気をつけるべきなのは2次疾患でしょう。2次疾患を防ぐために薬を飲むことがあります。

慢性白血病の症状

慢性白血病では以下のような症状が見られます。

  • 完全血球算定
  • 生化学的側面
  • 尿検査
  • 胸部X線
  • 腹部超音波検査またはX線
  • 骨髄吸引
  • リンパ節または腹部臓器の細針吸引

慢性白血病の治療

慢性白血病の場合は、症状がでる前に診断することができれば病気をコントロールすることも可能です。抗がん剤などの化学療法が効果が急性白血病よりは出やすいようです。また症状がゆるやかに進むため、じっくりとした治療が可能となり、長い付き合いとなります。

犬の白血病の予防法

結論から言いますと、予防法はありません。遺伝子の異常が原因と言われていますが、癌が発生するメカニズムや増殖を画期的に抑える薬などは無いのが現状です。毎日チェックし、少しの異変にも早めに気付いてあげる、これが精一杯ではないでしょうか。

症状や病名で犬の病気を調べる

犬の白血病の他にも、気になる犬の病気や、普段見ない行動をとっていて心配なときに病気を調べることができる辞典がありますので、ぜひ活用してみてくださいね。↓

犬の白血病のまとめ

犬にもある白血病。人間と同じように恐ろしい病気です。症状が出たらすぐに病院へ連れて行ってください。助かるかもしれません。慢性白血病のように長く付き合う場合は、病気をコントロールする根気が必要でしょう。愛犬のために、毎日様子を見て異変がないか確認してください。あなたの行動で愛犬の命を救うことができるかもしれません。

ユーザーのコメント

  • 40代 女性 ととりこさまんさ

    癌や骨肉腫と同じ様に、犬も白血病に罹患することがあるという知識はありましたが
    詳しく調べたこともなく、とてもわかりやすくまとめられたこの記事が、大変参考になりました。
    予防法がない、本当に怖い病気です。
    見つかった時には症状が進行していることが多く、急性白血病の場合は治療に成功する可能性が非常に低く
    慢性白血病の場合でも症状が進むと余命は短くなるそうです。
    治療に用いる抗がん剤については、人間の治療につきまとうレベルのキツイ副作用がないよう
    調整されているようですが、吐き気や嘔吐をはじめとする副作用が全くゼロではない上
    月に数万円〜数十万円といった高額な治療費がかかるという現実があります。

    発見するのも難しい病気ですが、血液検査で診断がつくという点だけは救いかもしれません。
    特にシニア世代に入ったら半年〜1年に1度は検査を受けること(他の疾患の発見にもつながります)
    また、歩き方がフラフラしている、内出血が起きやすくなるというのも、よくある症状のひとつだそうなので
    気になる感じがあれば、早め早めに獣医師に相談されることをすすめます。
  • 30代 女性 セリ

    白血病は、生まれ持った体質としかいいようがないのでしょうね。予防しようがないし、早く異変に気が付いてあげるくらいのことしか飼い主としてはしてあげられることがなさそうです。
    投薬治療も、副作用に苦しむ姿、飼い主さんは見ていてつらいことでしょう。
    人間でも白血病は大変な病気です。若ければ若いほど進行も早い印象です。
    うちの犬と仲の良かったマルチーズのわんちゃんが、やはり急性白血病であっという間に亡くなってしまいました。
    あと1週間で13歳というところで、病院へ行ってから亡くなるまで1カ月あったかなかったかくらい。あまりに早かったため絶句してしまいました。
    飼い主さんも憔悴していましたが、苦しい思いが長く続かなくてよかった、とおっしゃっていました。やはりかわいいわが子が痛い思いをしている姿はつらいものだったんでしょうね。
  • 女性 Mineko

    犬の白血病、聞いただけでも辛そうですよね・・・。しかも、記事を読むまでは犬が白血病にかかるなんて知りませんでした。人間だけの病気かと思いきや、犬もかかってしまう病気だなんて恐ろしいです。また、症状の一例が記載してありますが、この中の一つでも当てはまった場合はよく注意しておき、病院で検査をさせた方が良さそうですね。「無気力」という症状は、とても悲しいです。犬自身もとても辛くてどうしようもない状態だと思います。また、急性白血病の治療では「治療をしたとしても約30%の犬しか助かることができません」とありますが、もし我が家の犬がこうなってしまった場合のことを考えると震えます。たったの30%しか助からないなんて、悲しすぎます。犬を飼っている方たちは白血病のことについて、よく調べておいた方が良さそうです。
  • 20代 女性 シーナ

    死に関わるような犬の病気というとなんとなく癌を思い浮かべてしまいがちなんですが、こうして改めて読むと白血病もこわいですね。しかも予防法も特になく、治療も難しいとなると、もう運命としか言えないですね。もしかかってしまうことがあったら、最善の方法を探りつつ、できる限り愛犬にとって苦痛のない生活を送れるようにしてあげたいです。言葉で痛みや苦痛を伝えられない犬だからこそ、それを少しでも回避させてあげたいと思ってしまいますね。慢性白血病というものは初めて知りましたが、症状が出ない分余計に怖いと感じました。うちの子もだんだん年齢が気になるようになってきたので、毎年健康診断として血液検査を受けさせるようにしようかな。
  • 女性 Kaeko

    犬にも白血病があるなんて知りませんでした。なんだか人間だけがなる病気のような気がしていました。犬の白血病の症状なども、まるで人間のような症状ですね。人間は痛みを言葉に出して報告することができますが、犬の場合は言葉では伝えられないので、飼い主さんがいかに早く症状に気が付いてあげるかにかかっていると思います。早期発見のためにも、日々のチェックと定期健診は欠かせませんね。
  • 女性 からあげ

    愛犬がこのような大変な病気になってしまったらどうしよう、と記事を読みながら考えました。仕事をしながら看病は出来ないだろうな、とか。どうにか健康で長生きしてもらいたいと思っていますが、病気だけはどうにもなりませんもんね。もしものときのことをきちんと考えて覚悟しておかないとな。
  • 40代 女性 ぶち

    犬を飼ってからこういう記事を見るようになりましたが、飼う前に知れたらと思いますよね。犬だって病気になって薬代や手術代が必要になる可能性があることをきちんと知ってないといけないと思います。飼ってからお金がない!となっても遅いですもんね…。それで捨ててしまったなんてことになったら悲しいです。
  • 50代以上 女性 yukari

    とても悲しい病気です。もうすぐ8才になる予定の女の子のわんちゃん。名前はアンちゃん。
    その病気は突然すぎるくらい突然に食欲がなくなり、感情表現のしっぽもフリフリすることもなく元気がなくなりました。水以外は口にしなくなったので連休明けに病院に連れて行きました。検査結果がよくなく入院して詳しく検査してもらい急性白血病と診断されました。
    もう体力の限界がきていて治療法がなくステロイドで緩和させるくらいと説明受けました。これ以上苦しい思いはさせたくないので家に引き取ろうかと考えています。
    連れて帰れば数日の命だと言われました。
    もう元には戻れないと思うと胸が苦しくなります。
    家にはアンちゃんの匂い、お帰りって喜んでくれる姿、おやすみなさいと一緒にベッドに入ったり、私をじっと見つめる瞳がこの世の中に失くなるなんて信じられません。
    今思うことは、当たり前なことに感謝しないといけないってことです。
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