犬のマイボーム腺腫について~症状・原因から治療・予防法まで~

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犬のマイボーム腺腫について~症状・原因から治療・予防法まで~

犬の瞼にぽつっとイボのようなものが・・・悪性腫瘍なのかな?受診して「マイボーム腺腫」といわれたけれどどんな病気かわからない。獣医師として仕事するなかで、飼い主さんから質問されることの多いマイボーム腺腫の詳細についてわかりやすく説明します。

犬のマイボーム腺腫について

愛犬の瞼にぽつんとイボのようなものができているので、動物病院で診てもらったら「マイボーム腺腫」と診断されることが多いです。名前を聞くと悪性腫瘍?!とびっくりしてしまいますが、瞼にできる良性の腫瘍の1種なんですよ。そんなマイボーム腺腫について、わかりやすく説明してみましょう。

犬のマイボーム腺腫とは?

マイボーム腺というのは、瞼の縁にぐるっとある細胞群を指して言います。瞼の縁、まつ毛の毛穴のある部分に沿って転々と存在しています。マイボーム腺は、瞬きするたびに目の表面に油分を補って目の潤いを保つ役割を持っています。油分を分泌する細胞にはよくあることですが、マイボーム腺も出口が詰まりやすい仕組みになっています。例えると、人間のニキビのようなものですね。分泌腺の出口が、詰まってしまって中に油分が貯まってイボのようにふくらんでしまいます。この状態をマイボーム腺腫といいます。

良性なら放置してよいものでしょうか?

マイボーム腺腫は、ニキビと同じで体質があり繰り返し出来るワンちゃんも多いです。良性なら放置しても大丈夫?という方もいらっしゃいますが、獣医師としてはおすすめしません。瞼は非常に繊細な構造をしていて、涙や分泌腺の働きで目の表面をつねに清潔に潤しています。マイボーム腺腫を放置すると、いぼ状の部分がつねに角膜をひっかき傷つけることになります。早期発見早期治療することで、角膜までトラブルをおこさないようにしたいものですね。

犬のマイボーム腺腫の治療とは?

目の診査を受ける犬

マイボーム腺腫は、基本的に外科的切除が推奨されます。人間であれば点眼麻酔で5分ほどで終わる手術ですが犬の場合はそうはいきませんよね。全身麻酔または、沈静(体は動かないが痛みなどは感じる)などで処置する動物病院が多いです。小さいマイボーム腺腫の場合は、瞼にV字の切れ込みをいれて切除しそのまま縫合しないケースもあります。数が多い場合や、大きいマイボーム腺腫の場合は切除のあと縫合が行われます。術後は感染症を起こさないように、内服や点眼で抗生物質の投与を行う場合もあります。

取ってしまって問題ないのでしょうか?

マイボーム腺腫を切除しても、ほかにもマイボーム腺はあるので問題ありません。ただし、複数回切除を繰り返すと瞼がちいさくなり外見上の変化がある可能性もあります。気になる場合は、術前に外見の変化を最小限にできるようにお願いしておくとよいでしょう。

犬のマイボーム腺腫は予防できるの?

残念ながら、ニキビとにた性質をもつマイボーム腺腫は予防できません。面倒ですが、見つけるたびに対策する必要があります。あくまでも体質や日常の生活によってできやすい傾向のあるものなので再発を繰り返す場合は、食事や体重管理などの見直しも検討するとよいでしょう。あくまでも経験上ですが、若いワンちゃんよりは老犬に・短毛種よりは長毛種に起こりやすいように思います。目は飼い主さんも見つけやすい場所なので、比較的早期に発見できることも多いのがマイボーム腺腫。早期発見早期治療で、愛犬に負担のない対策をとりたいですね。

症状や病名で犬の病気を調べる

犬のマイボーム線種の他にも、気になる犬の病気や、普段見ない行動をとっていて心配なときに病気を調べることができる辞典がありますので、ぜひ活用してみてくださいね。↓

犬のマイボーム腺腫まとめ

獣医師の診断を受ける犬

マイボーム腺腫は、どんな犬種にもおこりうる腫瘍の1種です。ですが、放置しておくと角膜を傷つけ白濁や視力低下の原因にもなりえる怖い病気でもあります。マイボーム腺腫以外にも瞼に出来る腫瘍はたくさんあります。見つけた場合は自己判断はしないようにしましょう。
愛犬のまぶたに異変を感じたら、動物病院に受診してきちんと診断治療をうけるのが良いですね。動物病院は、出来たら行きたくない場所かもしれませんが早期発見早期治療が一番愛犬にも飼い主さんにも負担が少ない方法です。気軽に受診できるかかりつけ医をもつことも大事です。「こんなことで病院にいってもいいのかな?」と思う前に「とりあえず教えてもらおう」と受診していただけるとうれしいですね。

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