私と主人と愛犬ペンネの闘病記

私と主人と愛犬ペンネの闘病記

病気は突然襲いかかります。昨日まで元気だった子が突然生死をさ迷うことも。1年に一度の定期検診、予防接種、ほとんど欠かしたことはなかったけれど…。そして今もまだ闘病生活は続いています。もう治ることは決してないけれど、一日でも長く一緒にいたいと願いながら毎日を過ごしています。

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私と主人とペンネの闘病記

事の始まりは2015年1月。
お正月明けに、その年も実家に帰っていた私に、主人から動画が送られてきました。

”なんだかペンネの様子がおかしい。苦しそうなんだけど…もどすし出すものもないのにえづいてるしどうしたんだろう?とにかく息苦しそうだからこの息を聴いてみて”

でも残念ながらその動画で分かるのは、眠れないのかベッドの上をウロウロしている姿だけ。

私にはどうしてあげることもできないので、その日は主人にお願いして病院に行ってもらい、そのまま入院になりました。(1月6日)

レントゲンを撮ると肺に水がたまってることがわかり、とりあえず利尿剤を投与することに。

ペンネの病状が判明

正面

その時は先生から説明されてもなんだかよくわかりませんでしたが、原因は心臓にあったそうです。

僧帽弁閉鎖不全症という病気で、本来は正常に心臓が動いて血液を循環させていますが、肺から血液が送り込まれる左心房に、何かしらの異常が起こって流れなくなり、流れなくなった血液中の水分が肺胞の中に溜まっていくために起こる症状らしいです。
だから肺の水を出すために利尿剤でおしっこいっぱい出すとのこと。

毎年必ずやっている健康診断で、少し心臓が肥大してきていると言われてはいました。でもまだそんなに深刻な状態ではないかなと。ただ少し咳をしたりすることも増え、それも心配なので時々レントゲンを撮ってもらいに病院には通っていました。

年末も普通に過ごし、お正月も元気に迎え、なんの心配もなくいつも通りに過ごしてたのに…。

斜め

次の日、主人と一緒に、退院するペンネを迎えにいきました。

”生きてる!動いてる!よかった。”

肺の水は出てくれて、ひとまずほっとひと安心。でもそれから闘病生活の始まりでした。

食欲は相変わらずありません。吐き気もひどいらしく、仕事から帰るとあちこちにもどした跡が…どんどん痩せて衰弱していくペンネを見ながら、どうしてあげればいいのか不安で不安で仕方ありませんでした。

横たわる

血液検査の結果、『BUN』という腎臓の働きを示す数値が悪いとのこと。
BUNの正常値6~30。
ペンネ140…!?

先生が、もう140以上は計れないから今は数値を振りきってる状態だと…。考えられる原因は利尿剤による副作用でした。今度はこのBUNの数値を下げるために入院することに。(1月21日)

前回は1日だったけどこの入院は4日間にもなりましたが、その甲斐あって、振り切ってた数値も、70台にまで下がりなんとか退院。

これがいい数字じゃないのは分かってるけどそれでも生きててくれる。それだけがうれしい。

その後もこの繰り返しで、入院退院を繰り返す日が続きました。

それでもなんとか安定してきたペンネ。
この年私は3月末に手術することが決まっていたのですが、このペンネの様子を見て、自分の手術日を延期してもらおうかどうしようかと悩んだりもしました。ただ延ばしても、「じゃあ、そのときが最悪だったら?」と主人にも言ってもらい、私は入院し手術をしました。

4月9日。ペンネ急変の連絡。私はまだ病院にいました。

主人の帰宅後、フラっと倒れたあと呼吸が乱れ始めたとのこと。このフラっと倒れて意識を失うことも心臓が影響しているそうです。その度に抱き上げて背中をさすって意識を戻す…、首に力もなくダランとなってしまうことがほんとに怖い。

そして呼吸の乱れは完全に肺水腫の症状。主人が夜間の救急病院に駆け込んでくれ、一命をとりとめました。肺水腫に貧血、酸欠…。

入院

送られてきた酸素ボンベを抱えたペンネを見て、『何で私はここにいるんだろう?今抱き締めてあげないといけないのに…。』と悲しくなってしまった。

それからペンネもまた徐々に調子を取り戻し、私も帰宅。ボッサボサになってたけど私に気づいて走ってきてくれた、その姿は絶対に忘れない。

ごめんね。

その後

おすわり

ペンネが倒れてから1年と2ヶ月過ぎました。

私たちもペンネの様子を毎日見ながら、薬と点滴を上手く使いこなせるようになりました。
心臓のお薬3種類、胆嚢のお薬1種類、それから息があがったり咳が多いときに飲ませるようの利尿剤、肺水腫になりかけの時のための非常用のお薬ニトロ。食欲がなくなったり吐いたりし始めたときの点滴。

心臓は床を伝って振動を感じるぐらい大きく打っています。でも安定はしていません。散歩も楽しそうに歩いてる姿を見てもう少しあるかせてあげようと思うと倒れてしまいます。だから今は半分抱っこで半分歩いていつものコースを散歩してます。
確実に心臓は悲鳴をあげてる。つい先日、朝方ペンネの悲鳴で目が覚めました。ビックリしてペンネのそばに行くと苦しそうに痙攣してます。抱き上げて背中をさすってあげることしかできませんでした。

治してあげられない。だけどいつもそばにいる。最後を迎えるのはもしかしたら明日かもしれません。手を握って目を見て抱き締めてキスをする。残された毎日を後悔しないように過ごしています。

そんなこんなでこの1年でかかった病院代は約64万円。毎月薬代に3万円かかります。その他に約2週間に一度の血液検査や救急の場合など諸々。

保険には入っていません。私たちがペンネとペンネのお母さんを飼い始めた頃、ペット保険というものができ始めました。その頃は入っても役に立たないと思っていました。

入ってみようかと思った頃にはお母さんの方が病気に。ペンネのお母さんは、てんかんや乳腺腫瘍とまた違う闘病生活を送りました。

闘病生活をして思うことは、『この子達は幸せなのか?』ということです。

私達はいつまでも一緒にいたいと思う。でも繰り返される発作や治らない病気と共に生活することは、犬自身にとっては本当はとても辛いのではないか?と…苦しんでる姿を見るたびにほんとはこのまま楽にしてあげた方がいいのじゃないか?と。
でも、それでもやっぱり生きていてほしいと思う。そう思う気持ちの方が遥かに大きい。

花の香りを嗅ぐ

今年は15才を迎えます。
サクラを見て鯉のぼりを見て、暑い夏に向けてまだまだ続く闘病生活!

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ユーザーのコメント

  • 投稿者

    女性 匿名

    飼い主さんのワンちゃんに対する愛情が伝わってきました。
    辛い闘病生活でワンちゃんは幸せなのか?
    でも、生きていてって思う気持ちとてもわかります。
    きっとワンちゃんだって飼い主さんの事が大好きっずっと一緒にいたいって思ってます。
    こらからも頑張ってください。

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