犬のホルネル症候群 原因や症状について

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犬のホルネル症候群 原因や症状について

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愛犬の目が片目だけ何かおかしい!まぶたが垂れ下がっているけどどうしたのだろう?そんな時はホルネル症候群の疑いがあります。主な原因や症状、治療法についてお伝えします。

記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

犬のホルネル症候群とは?

ダルメシアン

ホルネル症候群とは、脳と目の周りをつなぐ交換神経の障害によって引き起こされる病態で、別名『ホーナー症候群』とも呼ばれ、犬だけでなく、猫や人間にも起こる病気です。

交換神経は瞳孔を開いたり、発汗量を調節したりする役割を担っています。
この神経に何らかの原因で障害がおこると、瞳孔の調節がうまくいかないなど目に症状が現れてきます。これが、ホルネル症候群です。

犬のホルネル症候群の症状

犬のホルネル症候群の特徴的な症状は以下の4つです。

  • 瞳孔の大きさが左右対称でなくなる(縮瞳)
  • 瞬膜が飛び出て見える
  • 目がくぼむ(眼球陥没)
  • まぶたが垂れ下がる

これらの症状は主に片方の目だけに起こります。特に痛みはありません。
ワンちゃんの目に異常があるようなら、ホルネル症候群を疑ってもよいかもしれません。

犬のホルネル症候群の原因

レトリーバー

ホルネル症候群の原因の多くは、眼を司っている交感神経が傷つけられる事で、感染や炎症が起こり発生します。

頚部交換神経は視床下部から眼球までを走行しており、そのルートは脳から脊髄を下って胸まで行き、首の頚動脈に沿って頭の方へ戻り、眼まで到着します。どこの部位が傷つけられるかによって、現れる症状も変わってきます。

どんな時に神経が傷つけられるかというと、例えば中耳炎や内耳炎などの耳のトラブルは、頭頚部の神経節や眼窩までの神経が遮断されてしまう原因になりえます。

リードやチョークチェーンで首が傷ついてしまうと、脊髄から頭頚部の神経節に影響が出る場合があります。
他にも、腫瘍や脳脊髄炎などによって脳や脊髄にかけて神経が遮断された場合は、ホルネル症候群以外の神経症状もでてきます。

また、原因不明で突発的に現れる事も多く、特にゴールデンレトリーバーでよく見られるようです。

このようにホルネル症候群は様々な原因で起こりうるため、各種検査を行い、原因の疾患を特定した上で治療をしていきます。

犬のホルネル症候群の診断方法

  • 身体検査:耳や首に炎症はないか、歩き方に異常はないかを調べます。
  • 眼科学的検査
  • 神経学的検査
  • 耳鏡検査
  • X線検査:頭部、胸部、脊髄を検査
  • CTMRI検査:脳幹部、眼球周囲、中耳を検査
  • 超音波検査:眼球周囲の検査
  • 薬理学的検査:目薬を使って神経のどの部分が障害されているのか調べます。

犬のホルネル症候群の治療法

検査によって原因がわかったら、その元の疾患を治療していきます。
経過は原因疾患の程度によって変わってきますが、回復するまでに4ヶ月くらいかかることもあります。

原因がわからない場合は、様子を観察していきます。
多くの場合は自然に回復していきますが、元の状態に戻るまで数ヶ月単位でかかる場合があります。

犬のホルネル症候群の予防法

普段から、犬の様子をよく観察しておきましょう。
日常生活での何気ない行動に異変を感じたらすぐに動物病院を受診する事をおすすめします。
また、リードやチョークチェーンによる首への負担に気を配りましょう。

ホルネル症候群と診断されたら

ダックス

獣医師のアドバイスに従い、原因の病気に合わせたケアを行っていきましょう。
原因が不明の場合も多いので、日頃の健康管理をしっかりすることも大切です。

補助治療として、首の付け根~眼の周りにかけての軽いマッサージが効果をもたらす事があるようですが、獣医師と相談した上で行ってください。
チョークチェーンを使っていた場合は、首への負担の少ないハーネスなどに変更するのもよいでしょう。

まとめ

いかがでしたか。突然ワンちゃんの目がおかしくなったり、まぶたが垂れ下がってしまったりするとビックリしてしまいますが、ホルネル症候群という病気があったなぁと覚えておいていただければ嬉しいです。

愛犬の変化にすぐ気づき、病気を早期発見できるような飼い主でありたいものですね。

▼犬の病気を症状や病名から調べる▼
犬の病気大辞典!知っておきたい基礎知識

ユーザーのコメント

  • 女性 sakura

    記事を読み、ホルネル症について初めて知りました。とてもありきたりな感想ですが、犬にも本当にいろいろな病気があるものですね。しかも人間や猫もこの病気になる可能性があるとは、恐ろしいです。自分が知らない病気がまだまだたくさんあるので、いざという時に備えてもっと知識を広げて勉強しなくては!と思います。うちにも愛犬のパグがいますが、パグは目が出ているので「目が弱い」とされています。なので、目の病気と聞くとゾクッとしてしまいます。この病気にはやはり初期症状があるようですが、日々愛犬の目をしっかりチェックをしてあげないと見逃してしまいそうですね。目が見えなくなったり、目のトラブルがあると、愛犬にとっても飼い主さんにとっても大変なことになるので、早期発見をしてあげたいものです。
  • 女性 ぽんぽん

    ホルネル症、どのわんちゃんにもおこりうる病気ですね。交感神経が傷つけられることが原因とのことで、無意識に傷つけているとしたらとても怖いです。大型犬の子はしつけの一環としてチョークチェーンを使用することも多いかと思います。以前かっていたラブラドールもそうでしたが、しつけをお願いしてからしばらくチョークチェーンを使用していました。力のある子でもありましたので違和感なく散歩の際も使用していましたが、年齢を重ねてハーネスに切り替えました。幸いなことにうちのラブちゃんはこちらの病気は発症しませんでしたが、それは本当にラッキーなことだったんだなとこちらの記事を読んで感じました。今までホルネル症の知識はありませんでしたが、首への負担など、愛犬がかわいそうなことになる前に違う方法や対応の仕方を改めて考えるきっかけになりました。ありがとうございます。
  • 40代 女性 ケーキ

    人間の場合は先天的な掘るねる症候群がありますが、犬の場合は後天的なものなのでしょうか。
    原因がわからないと、と思いちょっと調べてみたところ犬の場合は50%異常が原因不明とありました。
    脳幹や頸髄、胸髄の病変や神経系の障害、中耳や眼球などさまざまな原因がありそうです。
    とにかくまぶたが片目だけ落ちてきたりの異変を見つけたら、即刻病院へ行って診察を受けた方が良さそうですね。
    なりやすい犬種や、頸が弱い犬はチョークタイプのカラーはよっぽど扱いに長けている人でないと注意しないと危なそう。
    しつけトレーニングにはチョークカラーが有効だと聞きますが、やっぱり頸に対する負担は心配です。うちの犬は引っ張り癖がありますが、首輪だとむせるためハーネスを使用しています。引っ張り癖は直りませんが、頸の神経を守るためには良かったなと思います。
  • 30代 女性 nico

    ホンネル症候群、全然知りませんでした。首などに負担がかかって神経がやられてしまうことで起こるというと、首輪をしている犬にとってはなかなか不安になる病気ですね。ホンネル症候群に限らず、全然知らない病気がたくさんあるんだろうな、と思うと愛犬の健康を本当に守ってあげられるのか心配になりますね。初期症状をしらない病気などでは早期発見ができないかもしれない…と愛犬がシニア期に入ってから急に不安になることが増えました。ホンネル症候群にしても、原因がわからないで突発的に起こるものなどだと予防もできず難しいですね。これまではのほほんと楽しく過ごしていましたが、病気についてもいろんな記事を読んで勉強しようと思います。
  • 20代 女性 visel

    神経が傷ついて起こる病気というとなんとなく身近なものとは思えませんが、リードなどの首への負担から傷ついてしまうことがあると言われるとこわいですね(*_*)
    特に首が細い子なんかはただでさえ引っ張ったりすると心配になりますが、こんな病気のきっかけになったら…と思うとますます怖いです。やっぱり体や首が細いと首輪よりハーネスにした方がいいのかなと思ってしまいますね。。。
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