保護犬について考える

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犬を飼おうと考えた時に、ブリーダーやペットショップで売られている可愛らしい子犬を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。皆さんは新しい飼い主の迎えを待つ保護犬の存在を知っていますか?

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保護犬の里親制度

全国にはたくさんの動物愛護団体や個人ボランティアで保護活動をしている方がいて、新しい飼い主の迎えを待つ『保護犬』がたくさんいます。
里親になる条件は保護主によりそれぞれ違いがありますが、希望者の飼育環境の確認、その犬の状態や性格を考慮して選考され、お見合い(面会)後に一定期間のトライアルを経て正式譲渡になるケースが多いようです。

道路を歩く犬

飼い主を失った犬たち

捨てられたり迷子になったり、飼い主により持ち込まれた犬たちが、動物愛護センターなどに年間およそ10万頭が収容されて、そのうち約8万頭が殺処分されています。
環境省は殺処分0への取り組みを進めていますが、地域差が大きいのが現状です。
市町村によってボランティアが介入できない施設もあり、救われる命はほんの一握りと言っても過言ではありません。

行政で保護された犬は健康面や性格などで問題がなければ一般譲渡の対象となりますが、対象から漏れた犬たちは一定の期間を経て処分されます。
日本の殆んどの自治体では、二酸化炭素(炭酸ガス)による殺処分が行われています。
誰かがもらってくれるだろう、苦しまずに逝くのだから…などという安易な考えで飼い犬を持ち込む飼い主もいるのでしょうが、現実はとても厳しく、処分方法もけっして安楽死などではないのです。
そして、この殺処分には私たちの税金が使われています。

2013年9月に動物愛護方が改正されて、犬猫の販売業者は老齢や病気などで販売が困難になった場合でも、終生飼育をしなくてはならなくなりました。

この改正により自治団体は、業者からの犬猫の引き取りを拒否することが出来るようになったのです。
規制の強化で処分に困ったブリーダーからと思われる小型犬の大量遺棄の報道は、皆さんの記憶にまだ新しいと思います。

世の中にはあれだけたくさんの子犬たちが、四季を問わずペットショップに並んでいるのですから、どれだけ多くの親犬が繁殖に使われているのかは、簡単に想像することが出来るでしょう。
繁殖を引退した犬たち全てが天寿を全うするまで飼い続けることは、どんなに大変なことなのか、一度でも犬を飼ったことがある人にならわかることです。
きちんと管理できる頭数で計画的に繁殖させている良心的なブリーダーは、犬のブリーディングはけっして儲かる仕事ではないと言っていました。
パピーミル(子犬工場)と呼ばれる繁殖屋では、劣悪な飼育環境でヒートがくる度に出産をさせて、子犬が生めなくなると遺棄する。
これはペット業界の裏側で起こっている悲しい現実なのです。

たくさんの犬

H26年度の国内殺処分数ワースト10

 1位 茨城県
 2位 香川県
 3位 沖縄県
 4位 広島県
 5位 山口県
 6位 長崎県
 7位 愛媛県
 8位 徳島県
 9位 熊本県
10位 福岡県

ドイツ、イギリス、アメリカなどの動物愛護先進国では、悪質なブリーダーやペットショップが出ないように厳しい規制があります。
ドイツでは犬猫の殺処分が0で日本のような殺処分施設は存在しません。
飼えなくなった動物はティアハイム(アニマルシェルター)で保護されて、90%は新しい飼い主に引き取られ、残りの10%はティアハイムで生涯を終えます。

日本にも行き場の失った犬たちを保護して、一緒に暮らしてくれる家族へと命を繋いでくれる活動をしている団体や個人のボランティアの方たちがいます。
しかし、こういった活動には保護する場所や面倒を見る時間、犬たちの医療費や餌代も必要です。
里親になるには保護されている期間に受けた医療費などの負担があり、それでまた次の命が救われるのです。
保護した犬の里親が決まれば、また新たな保護ができるということになります。 

生涯飼育

一生一緒の家族として愛犬と暮らすためには、病気の予防や早期治療などの健康管理の他にも、迷子にさせないためにマイクロチップや迷子札の装着も大事です。
医学の進歩で犬たちの寿命も延びています。
子犬から迎えるとなれば、これから先10年20年後の未来を想像して、最期まできちんと責任をもって飼育できるかを考えなくてはなりません。

飼い主の死亡や病気により行き場をなくしたり、転勤や家族のアレルギーなどで、飼いきれなくなり飼い主自身が愛犬を保健所に持ち込むケースも少なくはないそうです。
保護犬にはペットショップで売られているような人気犬種もたくさんいます。
裏を返せば、それだけ安易に飼われて、簡単に捨てられているということになるのではないでしょうか?

ケージ内の犬

さいごに

飼いたい犬と飼える犬は違います。
犬種によって大きさだけではなく、性格や運動量、かかりやすい病気などもあります。
大切な家族である愛犬と最後まで一緒に暮らせるように、実際に犬を迎える前にその犬種の特性を調べたり、飼育方や躾について家族全員で話し合うことが大事です。
そして犬を飼いたいと思った時に、新しい飼い主の迎えを待っている保護犬の里親になるという選択肢を加えてみてはいかがでしょうか?

ユーザーのコメント

  • 投稿者

    女性 もふころ

    悔しくもワースト1の県在住です。昔は本当に野良犬猫が多かったですが、最近では殆ど見かけなくなりました。それでも殺処分が多いということは、持ち込む人がいるからでしょうか。とても恥ずかしいことです。
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