犬のアカラス症に注意!

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犬のアカラス症に注意!

近年その数が増えているといわれている皮膚の病気、犬のアカラス(ニキビダニ)症。犬と生活している方でしたらみなさんご存知かもしれません。ですがいま一度、その予防方法から治療、そして日頃気をつけるべきことまでまとめてみようと思います。

そもそも犬のアカラス(ニキビダニ)って何?

犬のアカラス(ニキビダニ)とは、犬の毛穴に寄生しているダニの一種です。とはいえ、これはどの犬にも存在しており、人間の皮膚にも寄生しているものですので、基本的には怖いものではありません。
ですがそれは、あくまでアカラス(ニキビダニ)が少数が寄生している状態の場合。
通常でしたら、このアカラス(ニキビダニ)が少数寄生している状態がキープされ、健康には何ら問題はありませんが、これが様々な原因によりアカラス(ニキビダニ)が異常増殖してしまった時、脱毛を伴う皮膚炎として進行してしまいます。

地面にふせる犬

犬がアカラス(ニキビダニ)を発症する原因

犬のアカラス(ニキビダニ)の発症のメカニズムは明確には解明されていないのが現状ですが、一般的には母犬から子犬への、濃密な接触がアカラス(ニキビダニ)が感染する原因とされています。
また犬のアカラス(ニキビダニ)に感染し発症した犬から他の成犬への伝播の可能性は低いですがゼロではないとされています。もちろん、犬のアカラス(ニキビダニ)は人間に伝染することもありません。
またその他の原因としては遺伝的要素、免疫力の低下、年齢、栄養状態、高温多湿な気候など...様々な理由が挙げられています。

筆者の経験から...筆者の飼い犬は、もともとアレルギー持ちで皮膚の弱い子のせいか、原因もわからないまま成犬になってから突然アカラス症を発症しました。
皮膚に何らかの疾患やアレルギーなどをもっている子は、日頃から気をつけた良いのかもしれません。

犬のアカラス(ニキビダニ)の症状

犬のアカラス(ニキビダニ)の発症は一般的に生後3カ月~6ケ月の幼犬に多く、この場合にはアカラス(ニキビダニ)が発症する範囲が目や口の周り、手足の先端に限られており、その症状も軽く約9割が自然治癒するといわれています。
ですが厄介なのが、成犬になってからのアカラス(ニキビダニ)の発症。この症状については、これは大きくわけて2つのパターンにわけられます。

局所型(皮膚がポロポロと落ちるような状態)

初期症状は何もかゆみもありませんが、脱毛がみられます。よく見ると脱毛した後の皮膚が赤く充血したようになり、細菌感染を伴うとかゆみが出てきますので、患部を噛んだり舐めたりして気にするようになります。
同時に脱毛も進行していきます。

全身型(膿のたまった吹き出物ができる状態)

最初の数日は局所型と似たような状態ですが、進行の速度が速く、症状の範囲が広範囲になってきます。
患部が浸出液でベチョベチョとしてきて、湿疹のような状態になり皮膚がただれてきます。この弱った皮膚に二次的な細菌感染が起こり、痛みやかゆみがどんどん増してきます。
発症後約1ヶ月で全身に広がり、最悪の場合全身状態の悪化や敗血症で命を落としてしまうことも。

犬のアカラス(ニキビダニ)症はどうやって治療するの?

成犬のアカラス(ニキビダニ)の発症後の治療は、非常に根気がいるものになります。
基本的には専用のシャンプーで毎日患部を洗浄し、よく乾かして経過を見ることが必要で、軽度であれば3~6週間ほどで症状が落ち着くことも。
ですがそれでも改善が見られない場合には、定期的な投薬や注射などの処置も必要になってきます。
アカラス症以外の基礎疾患も治癒を遅らせる原因になりますので、改善が見られない場合は追加の検査が必要になる場合があります。
どちらにせよ数週間~数ヶ月におよぶ気の長い治療が必要になってきますので、犬がアカラス(ニキビダニ)を発症してしまったら焦らず確実に、日々患部の洗浄と乾燥を徹底しながらアカラス(ニキビダニ)を退治し完治を目指しましょう。

筆者の経験から...筆者の飼い犬がアカラス(ニキビダニ)症を発症した時は局所型の中度、患部は両手両足が中心で、口の周りにも軽度ですが症状が見られました。
2ケ月ほど患部洗浄や投薬、注射などで治療を続けました。獣医さんに指示された専用シャンプー以外にも様々なものを試しましたが、どれもなんとか進行は食い止められる程度で、めざましい改善は見られず。

そんな時、ふと思いついたのが温泉の素。
過去に書いた椎間板ヘルニアの記事にも登場しましたが、もともとはアカラス(ニキビダニ)症の治療として用いたのがきっかけでした。
用いた理由としては以前、筆者の両親が重症の水虫の治療に使っていたことを思い出したからです。

温泉の素での温浴を始めてから、ゆっくりですが明らかにアカラス(ニキビダニ)の症状が改善していきました。
獣医さんも驚いた様子で、「何かされたんですか?」と尋ねられたので、診察室で温泉の素の話をしたことを覚えています(笑)。

犬のアカラス(ニキビダニ)症で長期間お悩みの方は、一度試されてみるとよいかもしれません。(温泉の素が合わない子もいるかと思いますので、万が一用いる際にはくれぐれもお気をつけくださいね)※ちなみに筆者が使用したのは100%天然素材の液体のものになります。

犬のアカラス(ニキビダニ)の予防について

イラスト

当たり前のことかもしれませんが、何よりも清潔を保ち、きちんとした食事でしっかりと栄養管理をしてあげること。

獣医さんいわく、
「現在の室内犬の飼育状況はとても恵まれており、季節問わず人間と同じように快適に過ごせる室内の状況下で生活しています。その反面、ダニも外気の乾燥や温度低下による影響を受けず、年間通して繁殖しやすい環境になっているともいえるので、年間を通して注意が必要なんです」
とのことでした。

特に皮膚が弱い子は気をつけてあげてくださいね。

それでも犬のアカラス(ニキビダニ)が発症してしまったら...

先にも書いたように、犬のアカラス(ニキビダニ)の発症の度合いや状況によっては、治療に非常に長い期間が必要とされることがあります。
場合によっては数ヶ月~1年前後の時間がかかったり、アカラス(ニキビダニ)が慢性化して再発する場合もあります。

でも、あきらめないで!

飼い主さんの正しい理解と協力があれば、間違いなく飼い犬を日々のかゆみや痛みの苦痛から解放してあげることができる病気なので、気長にゆっくりと、完治を目指して治療していきましょう!

平松育子先生

記事の監修
  • 獣医師
  • 平松育子先生
  • (ふくふく動物病院 院長)

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

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  • 女性 ぽんぽん

    アラカス病、知識が浅くこちらの記事で初めて知りました。もともと、少数寄生している状態が普通だとすると、何かがきっかけで病気として発症しやすくなるというのはよくわかります。が、発症の原因が特定されていないとなるとどのワンコにも可能性がありますね。うちのわんこは3歳ですが、皮膚は強いほうではなく2歳前後は何かしらよく病院のお世話になりました。特に暑い時期と寒い時期の気温の変化が激しいときにうちは多い気がします。日ごろからブラッシングなどで異常には早く気づきたいと心がけてはいますが、免疫力の低下なども要因になるようですのでこちらの記事を頭に入れて今後注意していきたいと思います。発症すると治療に根気がいるとのことで、痛々しい愛犬の姿を見ているだけでも辛いのに飼い主様も大変なことと思います。早くよくなり再発がないことをお祈りします。
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