臆病な犬のしつけ方

臆病な犬のしつけ方【ドッグトレーナー監修】

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いわゆる「ビビり」なわんこ。みなさんのまわりにはいますか?そんな臆病な犬のしつけなどについて考えていきたいと思います。

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記事の監修

埼玉を中心に、しつけ方教室/問題行動のリハビリ/ドッグダンスレッスンまで行う。ドギーホームルームでは、愛犬のトレーニングのみにとどまらず、飼い主様のフォローに力を入れる事でQOLを向上させます。また、JCHA公認のハイドロセラピスト・フィットネストレーナーでもある為、愛犬の健康増進にも力を入れています。【埼玉・東京・横浜でオーナーレッスン随時開催】
《公式HP》ドギーホームルーム

みんなちがってみんな良い!「ビビり」も個性です

牙をむく犬

私たち人間は時として、事実ではないことを「これが正しい!事実である!」と執着してしまうことがありますよね?

もしかしたらそんな人間の勝手な心理により、わんこ達の本質をも見逃しているかもしれません。

「賢くて大人しい犬が『良い犬』である。」

これって誰が決めたんでしょうか?

確かに賢く育って、人間社会に適応できるくらい大人しくて、何でも命令に従って、そんでもって飼い主を熊とか悪人から守ってくれちゃうようなわんこがそばにいたら、そりゃ感動しますよね?

誰だって、名犬ラッシーとか、忠犬ハチ公とか、パトラッシュとか・・・そんな犬を飼いたいとも思います。

でも実際は・・・

「あーちょっとヤダ!そんなとこでオシッコ!」
「ワンワンうるさ~い!!」
「キャーうんち食べてるー」
「なんでわかんないの?!」

こんな感じではないでしょうか?人も個性があり、みんな違って良いように、わんこも個性があり、みんな違って良いんです。

のんびり犬、甘えんぼ犬、ハイテンション犬、オレオレ犬、無関心犬、臆病犬・・・犬にも色々な個性があります。

では、「犬のしつけ」ってなんでしょう?
犬をしつけて、名犬ラッシーにすることでしょうか?

犬は独特な動物で、人間社会の中で暮らさなければいけない動物です。
人間と同様、しつけとして『マナー』を教えることも重要ですが、『人間社会に対する適応力』をつけて犬の生活の質QOLを上げ、幸福感を倍増させることも重要なのではないでしょうか?

一般的に「犬のしつけ」として一括りにされてしまっているイメージの強いこの『人間社会に対する適応力のつけ方』。

今回は最も適応できていない「臆病な犬」をモデルに考えていきたいと思います。

臆病な犬とは?

  • びびりションする
  • 自分の小屋から出てこない
  • ずっと震えている
  • 目を絶対に合わせない、または相手の目を離さない
  • テンパる
  • 体を絶対に触らせない

私たち人間のイメージはこんな感じですよね?

しかし、実は一部を除いて、ペットとして飼われてる攻撃的な犬も「臆病な犬」なんです!

攻撃的な犬にありがちな行動

  • 敵意を出して吠える
  • 触ろうとすると咬む
  • 目が合っただけで威嚇する
  • 声をかけると唸る
  • 時には何の前触れもなく咬む 等

臆病な犬はその生活の中に怖い事がたくさんあったり、安心できない事がたくさんあったりします。

そんな中、それを理解出来ない飼い主さんが「しつけ」と称して犬に重圧をかけたり、犬からして「飼い主が何を言いたいのかわからない状態で怒られる」状態が続けば、犬もその精神に異常をきたすこともあります。

精神的苦しみを多く抱えた犬は体の一部をしきりに赤く腫れ上がるほど舐め続けたり、お腹を壊したり、被毛に影響が出たりします。
それは人間と同じです。

犬の場合はそれがわかりにくいので重要視されにくいのです。

臆病な犬にならない為には?

じゃれあう犬

まず、勘違いしないで欲しいのは人間も同じですが、犬からストレスを100%無くすことは出来ないということです。

「日常生活の恐怖となるものを恐怖になりにくくする」

あるいは

「日常生活の恐怖に対するストレスを軽減させる」

ということを念頭において下さい。

①根本的な性格がつくられる『仔犬の社会化期』に様々なものに上手に触れさせる。

※この「上手に」が凄くポイントです。

上手に触れさせて慣れることが出来なかった時には逆に「一生のトラウマ」になってしまうことがあります。
その為、仔犬の社会化に関しては専門家による『パピーパーティー』をオススメしています。
きちんとした専門家があなたの仔犬に必要な課題を教えてくれます。

現在は仔犬の社会化期用にCDも発売されています。
中には雷の音、赤ちゃんの声、サイレン、猫の声などが収録されていて、社会化期に生活に溶け込ませるように聞いてもらうと、大人になって初めて聞いた怖い音も少し慣れてくれているのでストレスになりにくくなるといった効果がでます。

②大人になった犬には無理させない。

もう性格が出来上がってしまったその犬の個性を理解し、「怖がるものに馴れさせよう」と考えずに、「犬が生活する上で困ることを排除してあげよう」と考えましょう。

よくTVで「ビビり犬克服~!」なんてやってますが、1~10までの課題を省略して場面場面でみせていますので、TVに影響された飼い主さんの思い込みドッグトレーニングは注意したいところです。

大人になってしまうと、あらゆるものに馴れさせることはドッグトレーナーやインストラクターの手を借りなければ難しいところです。

現在から今後の、その犬が出会う可能性のある「怖いもの」を把握し、「怖いもの」に対するストレスを軽減させるように、根気よく少しずつ努力していくことが必要です。

たとえば・・・・「他人が怖い」

現代社会で犬のQOLを向上させる為には、人慣れは大切です。
攻撃的な犬に関しては危険が伴いますので、専門家によるトレーニングを頼って下さい。

攻撃的でない犬の場合は、来客者に協力してもらい、その犬が大好きな、おやつの中でもNo1となっているもの(犬の好きなおやつランキングベスト3を知っておくと良いでしょう。)を来客者があるごとにあげて貰います。

この時、臆病な犬は手からは食べないでしょう。
犬に誰が持ってきたかわかるようにして「ここにおいておくから食べてね」と残すのです。これをいろんな人にあげて貰います。

ポイントは、いつも似たような女性だと「他人」に慣れない場合があります。
女性、男性、大きい人、小さい人、こども、様々な人に協力してもらって下さい。

それから、来客者に注意してもらいたいことは、臆病な犬に対して「大丈夫だよほら!おいで!」と無理強いしないでもらって下さい。
犬好きな人はやりがちですが、臆病な犬は怖がります。

根気よく続けて来客者に良いイメージを持ってもらいます。
犬の方から「またおやつ貰えるかも♪」とビクビクしながらも寄ってくるようになればOKです。
このあと、ビクビクせずに寄ってくるようになれば成功です。

たとえば・・・「雷の音」

音に関しては、聞こえにくい状態をつくり出してしまって「慣れ」よりも「無いもの」にしちゃうのも方法の一つです。

しかし聴力の良い雷の苦手な犬は小さな雷の音でも反応します。
そんな場合は、その犬が一番楽しい時間に小さな小さな雷の音をさりげなく聞かせてしまいましょう。
ご飯の時間や散歩の時間、おもちゃで遊ぶ時間に録音した雷の音を流します。
今はスマホやパソコンで容易に音が手に入ります。

初めは小さな音で聞かせます。それでも怖がれば1、2回聞かせてストップします。
毎回根気よく続けて下さい。

この時、好きなことよりも小さな雷の音を怖がる方が強い場合は辞めます。
無理に続けると、ご飯や散歩が怖くなってしまう可能性があるでしょう。

犬が楽しんでいる時にふと気づくと「あれ?もしかして雷鳴ってた?」と思って貰えると良いです。
そうやって毎回毎回生活の中に音を溶け込ませるのです。
犬の様子をみて徐々に雷の音を大きく設定していきます。

このトレーニングは夏やそれより前に始めると、雷シーズンまでに犬が雷の音に慣れず、突然の大きな雷にトレーニングが台無しになってしまうかもしれません。
秋冬から始めると良いでしょう。

雷の音が、通常の音くらいの大きさで聞こえても犬が楽しんでいればOKです。
本当の雷が来たら光や振動を感じられないように工夫して下さい。

最初は雷の音だけをダイレクトに聞かないように音楽を流したりTVをつけたりしておくと良いでしょう。

まとめ

走る犬

人も3つ子の魂100までと言われるように犬も同じです。
仔犬の社会化期は大人になった時にもかなり影響されます。

「犬の素質」+「社会化期」+「経験」で性格が決まってきます。

一般家庭の「臆病な犬」においては“社会化不足”が影響していることが多いのです。

犬を飼う飼い主として勝手な思い込みではなく、事実としての『犬の生活の質を向上させる事』も考えながら犬と暮らすことは大切なのではないでしょうか?

ユーザーのコメント

  • 投稿者

    女性 匿名

    雷は小さな頃は大丈夫だったのに、大人になってから怖がるようになるイヌが多い
    猟犬系の犬種は比較的大丈夫(ダックスなど)な子が多いよね
    こればっかりは音に慣らすとかしてもほとんど無理ですね
  • 投稿者

    女性 リベラ

    臆病なワンコって特に小型犬に多いような気がします。
    散歩中のチワワちゃんなど小型犬に挨拶しようとしても怖がって後ずさりします。
    いとこんちのポメラニアンは極度のビビリちゃんです。まず犬用のバッグから出てきません(笑)
    自分の身体が小さいから、自分より大きなものは怖い!って思うのも分かります。

    うちの歴代ワンコはとにかくビビリちゃんでした。雑種の子も雷がなるとまだ音もしないのに怖がってずっと吠えたり、大型犬のゴールデンレトリーバーも身体は大きいわりにビビリちゃんでちょっとした音にもビビっていました。
    今のワンコ(トイプー)はどちらかとういうとビビリちゃんではないのですが、散歩中に止まっている車やバイクに急にビビって後ずさりするのでそれが逆に危ないと思うことが多々あります。
    人間もそうですが、ワンコにも性格があるので仕方ないですよね。
    今のワンコは逆に走っている車や自転車に怖がらないのでどうしたらいいものか悩んでいます。しつけの問題かもしれませんが。
    急にいきなり後ずさりするのもどうやって辞めさせたらいいのか分かりません。慣れさせるしかないのでしょうか。どなたかそういう時の対処法などご存知でしたら教えてください。
  • 投稿者

    20代 女性 りんご

    我が家で飼っている愛犬のポメラニアンの女の子も臆病でビビりさんです。
    お家の中では自由でまるで、ポメラニアンの天下!というくらい自由気ままに過ごしています。
    お家の中でも外からの音などにびっくりした際は震えて震えてそわそわなのですが、お外に出ると臆病さんになります。
    愛犬は、まず知っている人以外の人間・その他のわんちゃん・特に小さい子供が苦手です。初めての場所も大丈夫な時もあれば嫌がる時もあります。

    噛んだりなどはしないのですが、可愛い〜〜とすれ違いさまに近付かれると唸る時があります。来るな!という愛犬の威嚇なのですが、そのうち攻撃的になってしまうと怖いな、と思うので唸る前に愛犬を、反対方向に移動させたり、なるべく人に近付かれないようにするなど、気をつけています。

    これは臆病なわんちゃんを飼っている方は経験した事がある方も少なくないと思うんですが、犬好きな方が〝おいで〜〜〟と呼び愛犬が怖がって近付かないとき、〝自分は犬に好かれるんだけど〜〜なんていいながら愛犬に近づき触ろうとする人〟いませんか?
    あと、一言もなく可愛いーと勝手に触ろうとする人もいますので、注意しています。こちらに非はなくとも万が一噛んでしまった場合、こちらが悪くなってしまう事もありますから。
    犬の社会化については、必須ですしその後に大きく影響しますが、、愛犬を迎えた時期が生後半年頃で1番大切な時期の社会化期を過ぎてしまっていたんですね〜〜。産まれもった性格もありますので、その辺りはゆるーく考え過ぎずにいくのが良いと思います♪
    パピーパーティーは、同じくらいの月齢のわんちゃん同士で遊び勉強できるので、もし仔犬を飼う機会があれば絶対参加させたいです!飼い主さん同士の情報交換もできるし、何より可愛い仔犬がたくさん〜〜♡
    社会化や躾は大切で、ついつい厳しくなりがちなときもありますが『犬の生活の質を向上させる事』が1番なので、それを心に留めておきたいと思います。
  • 投稿者

    20代 男性 ゆうたろう

    もうこういうしつけ関係って臆病だろうとなんだろうと、前提として愛犬と信頼関係がもてているかが重要だと個人的には思いますね!そのためにはまずしつけ!!とはりきるんじゃなくて毎日、ごはんをあげるだけじゃなく声をかけてあげたり、触ってあげたり、ブラッシングや散歩をしてあげたり…そういう部分にも力を注ぐとしつけもやりやすいですよ
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