ドッグサイコロジーリハビリテーションについて

ドッグサイコロジーリハビリテーションについて

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今現在、世の中には様々なドッグトレーニングプログラムがありますが、僕が犬のトレーニングやリハビリテーション、セミナーなどテキスト本で提唱しているオリジナル理論について概要をご説明しましょう。

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わんぱぱとバーニーズ

わんぱぱの基本理念。DPR理論

僕が考案し、提唱しているDPR理論とはDog Psychology Rehabilitation(ドッグ・サイコロジー・リハビリテーション)の略で、僕の造語です。

犬の本質や深層心理に働きかけ、不活性化した脳に刺激を与え犬本来が持つ本能を呼び覚ますし、改めて良いイメージを刷り込んでいく、またパピーであればその白いキャンバスにどのように色付けしていくか等を取りまとめた理論なのです。

癒しや楽しさ、穏やかな安楽を犬に与えるものでもあり、ドッグセラピーの様に一時的なものではなく、犬の生涯に於いて飼い主の元で精神的安定を与えるための手段と位置付けしています。
しかしその継続、成功の為には、飼い主さんがこのDPR理論を深く理解して頂き、終生実践して頂く事が必須となります。

わんぱぱと小型犬3匹

DPRの基本理念

DPR理論の基本理念は、
『先天性の脳障害がある犬は別として、欠陥や問題のある犬は存在しない。
しかし問題のある飼い主は存在する。
故に飼い主の犬に対する意識改革、犬の正しい知識を知り、テクニックを学び、自ら正のエネルギーを発する様メンタルトレーニングをする。
犬には自分が属す群れを正常に意識させ、その仲間同士の確固たる信頼関係を築き、飼い主を上位者と認識させることによって犬本来が持つ忠誠心、道徳心等を覚醒させるリハビリテーションを施す。
また犬の犬格を尊重し、イエイヌとしての自立を促す』
に重点を置きます。

その他の様々な犬の能力は全て付随して、自動的に発達を遂げます。
つまり飼い主が主導主役にならなければ成り立たない理論なのです。
愛犬の最良のトレーナーは飼い主であれ!』ということです。

わんぱぱとドーベル達

DPRに辿り着いた四つの理由

DPR理論をロジカルに構築し、普及させようと決断した背景には、人間のエゴによる殺処分という忌まわしい行為を廃止するため、そして犬の地位向上を目指したいからなのです。

理由その①

以前は行っていた問題犬のお預りトレーニング。
しかし現在は訪問メインとしています。
僕が訪問に拘る理由は、犬にリハビリテーションを施すにあたり、その犬のテリトリーが一番だと考えるからです。
人間の様に、『気晴らしに温泉でもと出掛けて行きリフレッシュして我が家に帰る』、という概念が犬には無いのです。

僕が犬を預かりリハビリテーションしたところで、犬が自分の群れであり、テリトリーに帰ればリバウンドしてしまうケースが殆どです。
勿論、飼い主のエネルギーが影響を与えているのですが、それならいっそのこと僕がそのテリトリーに入り群れの仲間達の空気を変え、僕のエネルギーを入れて雰囲気を変える方が犬には効果的なのです。

理由その②

愛犬家の多くが『良いトレーナーを付ければ犬はお利口になる』と考えておられます。
これは全くの勘違いで人間的概念に他ならないのです。

人間のお子さんなら、良い家庭教師を付ければ成績が上がり進学できる学力を身に付けられるでしょう。
しかし犬は違います。
それに我々プロトレーナーは犬をコントロールする術を知を熟知していますが、どこまで行っても『自分の犬』ではありません。依頼者の愛犬です。

はっきり言ってしまえば犬をトレーニングするという事は、その犬と僕が主従関係を結ぶことになる訳です。
だから飼い主に「やり方」をレクチャーするのが犬を尊重する本来の形だと考えるのです。
飼い主の意識改革が無ければ、どんな優秀なトレーナーに依頼してもその場凌ぎでしかないのです。

理由その③

実際の現場で、犬との信頼関係が出来ていない事に気付かない飼い主が大半を占める現実を知るからであり、犬のSOSに気付かない飼い主が大半を占めるからなのです。
これは犬の本質を知らない方がまだまだたくさんおられるということです。

理由その④

いろいろとネットや雑誌、メディアで犬の悩み相談を目にする時、そして僕自身がご相談を受ける時、飼い主の質問内容を見ると、
「トイレが上手くいきません。どうすればいいですか?」とか
「とてもよく吠えるのですが、どうすればとめられますか?」
「犬が私の言う事を全く聞かないのですがどうすればいいですか?」
等、『方法論』ばかりに拘り、犬の心理を全く無視したものが殆どなのです。
回答も、「こうしましょうあーしましょう」と『方法論』が多く、飼い主の責任や労力負担はあまり書いていません。

僕は決して方法論否定派ではありません。
世にある方法論は間違っていないからです。
しかし、方法論より以前に大切な部分を論じるしつけ本やネットの回答にお目に掛かることが滅多にありません。
このDPR理論もある意味、方法論かも知れませんが、少なくても飼い主のテクニカルの部分よりメンタリティーな部分を重視していることなのです。

※SOSとは?
犬が自分の意思が解ってもらえずストレスが飽和状態になり、脳が不活性化を起こし自分を見失う程という様な状態とご理解下さい。

犬の本質を知る事から始まります。

わんぱぱと柴犬2匹

小型犬を例にあげれば、吠える、威嚇する、噛む等の行為は社会化不足や間違った群れの認識と、信頼関係の欠如に他ならず、どうしたら良いか成す術が解らないので、吠える、噛む、威嚇する等、犬本来の「負の正常な行動」に及ぶのですが、それが全て人間が理解出来ない問題行動に解釈されてしまいます。
とりわけ大型犬は飼い主が『しつけをしていなければ危険』という認識があるので、しつけやトレーニングに比較的関心が高いのですが、小型犬の飼い主は案外無頓着な事が多いです。

要は『犬』という動物を簡単に考え過ぎなのです。
全国の咬傷事件を検証しても大型犬の割合は少なく、(マスコミが騒ぐのは大型犬ですが)ミニチュアダックスフンドやチワワ、柴犬等が上位を占めます。
それは犬を抱き上げたり、リードで簡単にヒョイと引き上げたり出来るから、『危険』に対しての理解度が低くなります。
散歩中に犬と会っても回避したり抱き上げれは良いと勘違いされています。
それらはあくまで人間的解決方法であって、犬側には何も解決する暇を与えることがありません。
そうなるとどうなるか。

犬は考えることをしなくなるのです。

つまり脳が不活性化を起こす原因になります。他にも過保護、過干渉等、これらはいずれも人間的愛情表現であって、犬には甚だ迷惑な押し付けなのです。
自分の想いが通じない、そんな飼い主を信頼したり尊敬したりするはずがありません。

脳の活動欲求が鈍れば、ストレスが飽和状態になり犬は様々な症状が現れます。
その最たるものは過敏反応です。これが吠えや、威嚇など顕著に現れます。
しかし犬の良いところはストレスを軽減しコミニケーションの取り方を変えると、切り替えが早く順応性が人間より長けているところなのです。

これは人間心理とは大きく異なる部分で、人は過去や未来の事などを複雑に考える生き物ですが、犬は「今を生きている生き物」なのです。
犬は、「今が楽しければ♪」「今が楽ならば♪」それでいい、実にポジティブシンキングの持ち主なんですね。

DPR理論は犬の本質を知った上でそういう部分に着目し、犬本来の心理を刺激し、脳を活性化させ、ポジティブに「やる気」を呼び覚まし、犬のメンタルバランスを保つ為の飼い主の在り方と正のエネルギーをコントロールする理論だとご理解頂きたいです。

ではメソッドや事例は?

ハグするわんぱぱとバーニーズ

敢えてここではそのメソッドや方法論は書きません。いや書けないと言った方が正解かも知れません。
何故ならこの理論の基本理念は大樹の幹として説明できますが枝の部分はフレキシブルに取り組まないといけないからです。
つまり、飼い主も十人十色、全て性格が違います。社交的な人、理論派の人、内向的な人、大雑把な人、神経質な人等、各々の出すエネルギーを汲み取りながら進めないといけないからなのです。

犬も同様にこのメソッドがこの子には合うがこの子には合わないという現象が起こります。
そこも犬のエネルギーを汲み取りながら行います。そこがこのDPR理論を取り入れる根幹でなければいけないと私は考えているのです。

先ず、飼い主の要望を第一優先とし、その飼育環境、飼い主のエネルギーと犬のエネルギーを観察してコンサルテーションとマッチングを行う。
当然それを行う側にもそれなりの経験と知識、技量が要求されます。
ここで見誤ると改善の可能性は低くなるのでDPR理論を進める上で一番慎重になる部分です。
事例についてはわんちゃんホンポさんで僕が連載させて頂いている『ドッグレスキューシリーズ』を参考にして頂ければ幸いです。

わんぱぱとドーベルのアップ

さいごに

僕のように無名のトレーナーの話を最後まで読み進めて頂いてありがとうございます。
心より感謝致します。
エリートでも無く、学歴がある訳でもない僕ですが、しかしこの理論は全て現場の経験から得た、犬から学んだ事ばかりなのです。

拙い説明で申し訳なく皆様にご理解頂けたかは疑問が残ります。
「問題のある犬はいない!問題のある飼い主はたくさんいる!」
という真理が浸透し、真の犬の本質が拡散され、飼う側の意識改革が進み今尚世間で囁かれる化石化した犬の常識が風化し、人と犬の幸せで住み良い環境が整うことを願うばかりです。

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