飼い主の人間関係を見て、なつく人を選んでいる?
近年、「犬は自らの利害に関係なく第三者を評価している」という可能性を示唆する研究結果が海外で発表されはじめました。
人を判断する材料は、犬自身の「感情」に起因しているそうで、具体的には、犬に良くしてくれる「親切な人」を評価するようです。
先日行われた実験では、生後7カ月~14歳の犬を50匹ほど集め、その飼い主さんの協力を元に、「透明な箱を開ける」実験が行われました。
飼い主さんを「助けてくれる人」と、何もせず「傍観している人」を配置し、その後の犬の反応を見る、というものです。
実験後、飼い主を助けずに傍観した人に対して、犬が警戒する反応を見せたそうです。
考えるより感じろ!犬は「感情」で物事を判断しています
今回の例のように、人に近い動物でなくても、複雑な感情が行動原理として影響を及ぼしている可能性があるという事になります。
ちなみに、人間に近い動物の例では、フサオマキザルでも同様の傾向が確認されており、人間の3歳児程度の実験と同様の反応が見られたそうです。
犬は難しい事は考えず、嫌なものには素直に反応する、フィーリングを大切にする動物、という事なんですね。
犬も嫉妬する?赤ちゃんが生まれた時は要注意
もし、犬を飼っているご家庭で、赤ちゃんが生まれた場合、当然、家族全員の注目が一斉に赤ちゃんへ向きますよね。
そうなった時、犬は寂しくなると同時に「嫉妬」の感情を持って、飼い主さんを独占したいと思ってしまう場合があります。
独占欲の強い犬の場合、飼主さんを奪われたと勘違いして、情緒不安定になってしまうケースもあります。
そして、結果として赤ちゃんとの仲が悪くなる場合があります。
ちなみに、犬には独占欲はあっても、恋愛感情は無いようです。
犬にとってご主人さまは、いつまでも母親・父親のような存在で、永遠の子供なのかもしれませんね。
ユーザーのコメント
女性 シュナ
わんこが人間関係を見極める実験、私もみました。面白いですよね。飼い主に優しい人になついたり、親切な人の側に行ったり。似たような実験もよくやっています。言葉が通じない犬は何で感じ取っているんでしょうか。人間の表情や空気でしょうか。とっても興味深いです。愛犬と赤ちゃんのほほえましい映像も多くありますが、その影には不幸な事故も起きています。赤ちゃんと愛犬のファーストコンタクトや日常の監視、とっても大事なんだと思います。これに関しては経験がなく、情報として知っているだけですが、わんこの性格もあるので簡単なことではないと思います。ですが赤ちゃんにも愛犬にもいい結果や日常生活が訪れるよう、その状況になったときは私もお勉強をして努力していきたいと思います。
40代 女性 sato
普段一緒に生活をしているわけではない私の姉ですが、愛犬にとっては大好きな優しい人だったので、赤ちゃんにつきっきりの様子にショックを受けてしまったようです。
まさか犬が赤ちゃん誕生で(しかも我が家ではない)こんなことになってしまうなんて思いもよらず、赤ちゃんが小さいうちは家族親戚一同の集まりの際には、うちのわがままな王子様気質の犬を盛り立てようとみんなで一生懸命、大げさなほど構っていましたよ。
記事を読みながら、家族も親戚も犬好きな人が多く笑いながらうちの愛犬をかわいがってくれて助かったのを思い出しました。
女性 きなこ
逆にタイミングが悪い時に来たお客さんに対しては、母もちょっと困った対応をするので愛犬たちも「敵か!?」と警戒して唸ることがあります。
我が家の愛犬たちは母基準で人を見るようです。なんで母なんだろうと思ったら、家族のなかでも母が一番感情表現が豊かな人なのです。愛犬たちを迎え入れた子犬の時期はまず母に懐くので、みんなママッ子から始まります。気が付いたら第三者の評価基準は母になっていました。愛犬たちの「家族の中で一番甘えられる人」は成長と共に母から変わっていきますが、それでも第三者の評価基準は母の対応のまま変わることがないのはうちならではなんでしょうかね。