犬を連れて登山ができるの?
秋に入り行楽シーズンがやってきましたね!夏は海や川などへ泳ぎに行っていた人達も秋になると紅葉を見に山へ登られに行く機会が増えるのではないでしょうか。
ところで皆さんは愛犬を登山へ連れて行った事はありますか?
犬種によっては人間の数倍以上もの体力や身体能力を持つ犬にとって、登山は思いきり身体を動かせる絶好の機会なのかもしれませんよ。
基本的には犬も登山できる日本
よく言われるのが「愛犬を一緒に連れて行きたいけど、他の登山客や管理者の人から注意されると聞いたから駄目なのかもしれない」という意見ですが、実は日本国内の法律の中では犬の入山及び愛犬との登山を禁止する法律は存在しないのだそうなんです。
だからと行って山によっては生態系の保存や衛生面と、様々な事情から人間以外の登山を禁止する山もありますので、やはり行く前に管理者へ問い合わせる方が良いでしょう。
正しい登山の仕方について
リード必須&いつもより登山レベルを下げる
犬を連れての登山は筋力と忍耐力が必要なので、事前に飼い主さんは体力を付けて行くべきかと思います。また登山道は決して広いとは限らないし多くの登山者ともすれ違うのでリードは必ず着用させましょう。
そして初めて犬を登山へ連れて行く方は大変体力と気力を使うので、いつも登る山よりも難易度をワンランク低く設定すべきかと思います。
吊橋は抱き上げて移動する
グラグラと足元の不安定な吊橋は犬にとって非常に怖い場所です。だからリードに繋いでいても、犬が通過をためらうようなら無理強いせずに励ましてあげるか、抱き上げて移動する事をお勧めします。
愛犬との登山におすすめプラン
愛犬と一緒に登山のできる山やコース等を紹介させて頂きます。
田代山・帝釈山(2059m)福島県
【山情報】
気楽に登れる2千メートルの山なので、愛犬を連れた初心者向きです。頂上一帯は広大な湿原になっていて、タテヤマリンドウやニッコウキスゲといった高山植物の他に秋の草紅葉も楽しめます。
犬の通行不能な道はありませんが、シーズンになると人が多くなります。
【所要時間(往復)】
休憩なし6時間、犬連れで休憩込み8時間
【コース】
猿倉南登山口→小田代→田代山湿原東端→田代山避難小屋→帝釈山→田代山避難小屋→猿倉南登山口
【モデルプラン】
猿倉南登山口(7時出発)
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小田代(8:20通過)
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田代山湿原東端(8:30到着予定)高山植物の絶景ポイントなので愛犬と写真撮影
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出発(8:40)
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田代山・田代山避難小屋(9:00)飼い主さんもトイレを済ませ、弘法大師坐像が祀られているので参拝しましょう。次の帝釈山まで2時間ほど歩くので充分に愛犬を休ませてあげましょう。
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出発(9:20)
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帝釈山(11:20)
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出発(11:30)
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田代山・田代山避難小屋(13:30)トイレ休憩
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出発(13:40)
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猿倉南登山口(15:40)お疲れ様でした!
【住所・アクセス】
〒967-0333 福島県南会津郡南会津町湯ノ花田代山
東北自動車道・西那須野塩原IC→塩原温泉→尾頭トンネル→山王峠→舘岩村→湯の花温泉→猿倉南登山口
愛犬との登山に必要なもの
では次に愛犬との登山を決めた際に必要な物や、周りの登山客へ迷惑を掛けない為に注意が必要な事を挙げていきます。
用意する物
トイレシート
糞で地面を汚して、犬連れ以外の登山者に不快にさせない為に1~3枚ほど用意しましょう。
ノミ及びダニの駆除剤
山はとにかく虫が沢山いますので、駆除剤は必須です!
水
山水が冷たかったり合わなかったりで下痢等のトラブルを避ける為に、いつも飲ませている物と同じ飲み水を持参した方が良いでしょう。
水→匂い消し用
道端にオシッコをして放置しまうと臭いが出たり植物を傷めてしまうので、放尿したら必ずその場所を洗い流しましょう。
LEDライト
山道は暗い場所も多いので、愛犬の歩く場所が見える用にリードに付けておきましょう。
注意する事
花畑や湿原に足を踏み入れない!
山の植物は非常にデリケートに出来ていて、踏み荒らしてしまうと再生が出来ません。決して犬くらいなら大丈夫と思わずに踏み入れないよう気を付けて下さい。
排泄物の始末は必ずする!
基本中の基本ですが、土に返るし肥料になるかもという考えで道から外れた場所に排泄をさせて放置してしまう方がいます。
下手をすると生態系に影響を及ぼしたり今後犬連れの入山が禁止されてしまうかもしれないので、必ず糞は持ち帰り尿は水で洗い流しましょう。
リードは短く持つ!
他の登山者のペースを乱したり、山道から外れて怪我をしてしまうかもしれないので、リードは短めに持ちましょう。
まとめ
運動大好きな愛犬を満足させる為に一緒に山を登りたいと思っている飼い主さんも多いかと思いますが、犬を連れての登山は人一倍マナーを厳しく設定し、他の登山者の迷惑をかけないように気をつけましょう。
また、山によっては犬の登山自体を禁止してる場所もあり、また今までは大丈夫だったのに急に禁止される場合もありますので、今回紹介した田代山・帝釈山も含めて必ず事前に確認をしてくださいね。
秋の行楽シーズンは愛犬と一緒に、登山で自然を感じてみてはいかがでしょう。
ユーザーのコメント
30代 女性 まろんママ
記事を読んで、久しぶりに山に行き愛犬と自然に触れ合いたいと思いました。まずは、緩やかなコースからかな・・・?
何よりもわんちゃんの体調が心配なので必需品は必ず持参して無理をしないように楽しく登山したいです。
30代 女性 チャッキー
ただ、想像以上に山道は歩きにくかったり、途中で無理になってしまうワンコもいるかもしれないので、自分の愛犬の体力を考えて無理なく計画してほしいですね。そして、何より他の登山者に迷惑を掛けないよう、マナーだけはしっかりと守りたいですね。
20代 女性 さーこ
また、愛犬がそばにいてくれたら少々辛くても、山登りを頑張れそうな気がします。飼い主と愛犬の絆を深めるのにも山登りは良さそうですね!
30代 女性 トマト君
私どももワンコの排泄物には配慮しましたが、中には「山は自然なんだから」と思うのか、ワンコを連れて行っても排泄物を始末しない人もいるようです。
自然だからこそ、配慮が必要ですよね。
20代 女性 スー
たくさんの自然の中をいろいろな物を見ながら大好きなわんちゃんと歩く。考えただけで幸せですね。ですが軽めの登山とはいえ、わんちゃんの負担なども大きそうなので少し不安です。
50代以上 女性 パンプキン
急斜面は、大変でしたが愛犬は元気に登り、遅れる私を待ってくれたり心配して様子を見たり楽しく登りました。
ランで走っているよりも、活き活きとした愛犬の姿が嬉しくて
つぎは、山に一緒に登りたいと考えています。
因みに愛犬は、ボルゾイ2歳です
50代以上 女性 ぷー
夏には筑波山や谷川岳も楽しみました。なるべく登山客の少ない平日を選びハイシーズンは避けるようにしています。
40代 女性 ハニーママ
犬連れ登山ができる山がどんどん減ってしまうのは、一部のマナーのない飼い主さんたちが、大切な子供のようなワンコをしっかり躾けることができないまま、散歩や自然のドッグランのつもりで山に連れて行ってしまうことに起因していると聞きます。ワンコは自然の中にいるのが大好きなので、犬嫌いな人がみても、流石‼️と思われるように、しっかりワンコをコントロールしてお散歩を楽しんでいただけたら、もっと犬連れ登山ができる場所が広がってくれるのではと思います。これ以上犬連れ禁止運動が広がらないように、みんなで頑張りましょう‼️
女性 Lucy
女性 匿名
飼い主さんは、ご自身の犬が吠えたり飛びついたりしない自信があるのかもしれませんが、他の方が犬に驚いたり、犬が苦手な方がすれ違いざまに焦ったりして、滑落したり滑って怪我をされたりという事は想像されないのでしょうか。
どんな山でも、山歩きである以上、危険はつきまとう、という気持ちで登るほうが、ご自身にとっても、犬にとっても、周りの方にとっても良いのではないかと思います。
犬が何かに驚いて暴走しないとも限りません。
どうか、周りのためにも、安全第一で登山をしていただきたいです。