1.誤飲のリスク
犬が遊ぶときは基本的に口を使って遊ぶことが多いので、犬のおもちゃはどのようなシリーズでも誤飲してしまう可能性があり、そのなかでもロープのおもちゃは誤飲をしやすいといわれています。ロープは何度も噛むことでほぐれたり千切れたりすることがよくあるので、それらを犬が飲み込んでしまいやすいそうです。
また、誤飲をした犬のなかには1mほどのロープを腸に詰まらせてしまった犬もいるのだとか。このケースはロープをボール状にしたおもちゃを犬が丸飲みした後、体内でボールがほどけてしまった結果1mのロープによって腸が詰まってしまったそうです。
誤飲してしまうと胃や腸にロープが詰まってしまう以外にも窒息する危険性があります。どの症状も命に関わる事態に陥ることが多いのでとても危険といえるでしょう。
2.頑丈なようで壊れやすい
ロープのおもちゃの素材はコットンなどの犬に害のない天然素材が使われていることがほとんどです。くわえてガッチリとした作りなので頑丈で安心なおもちゃだと思われることが多いといえます。
しかし、ロープのおもちゃは実際にはわりと壊れやすいおもちゃとなります。犬の噛む力はとても強いので何度も噛みながら遊んでいるとすぐにボロボロになってしまいます。
実際に一日遊ばせただけでロープのおもちゃが壊れてしまった。ボロボロにほつれてしまった。そんな経験をもつ飼い主はとてもたくさんいるのではないでしょうか。すぐに壊れてしまうと、先ほどお伝えした誤飲をしてしまう可能性が非常に高くなってしまうのでとても危険だといえますね。
3.胃や腸に溜まりやすい
ロープのおもちゃに使われているコットンや糸は天然素材なのでそのものは安全といえますが、誤飲して胃や腸に入り込んでしまうとほぼ消化されないので、そのまま体内に残ることがよくあります。
とても小さな糸だった場合はウンチをしたときに一緒に体外に出ることが多いですが、ある程度の大きさのものを飲み込んでしまうとずっと体内に残ってしまう可能性が高いといえます。さらに、ロープの小さな欠片や糸は消化されないので、いつもロープのおもちゃで遊ばせていると少しずつ胃や腸に糸が溜まってしまうことが多いそうです。
そしてその溜まった糸がある程度の塊になってしまうと、胃や腸が詰まってしまい腸閉塞や壊死など様々な怖い症状が引き起こされてしまうことが珍しくないそうです。
4.腸に詰まりやすい
犬が何かを誤飲したときは飲み込んだものが胃や腸に詰まってしまうことが少なからずあります。なかでもロープのおもちゃは特に腸に詰まりやすいものとなるので要注意!ロープに使われている糸はほとんどの場合、『捻じれた糸』を使用していますよね。
実はこの捻じれた糸がそのまま捻じれたまま胃や腸に溜まってしまうと、胃や腸の動きによって胃や腸に引っかかりながら絡みついてしまうことがあるそうです。
もしそうなってしまうと絡まってしまった糸を取るのはとても難しく、そのまま腸が裂けたり壊死したりといった酷い状態になる可能性が非常に高いといえます。ちなみに治療をするためには開腹手術をして取り除かなければいけないことがほとんどとなるそうですよ。
まとめ
犬が大好きなロープのおもちゃは『誤飲』しやすく飲み込んでしまうと他のおもちゃと比べて体内に溜まりやすい。詰まりやすい。という危険性を秘めています。酷い場合だと内臓が壊死したり命を失ってしまうこともありますので、もしロープのおもちゃで遊ばせるときは飼い主と一緒にいるときにだけ遊ばせることを強くおススメします。または危険の少ない別のおもちゃを使って安全に遊ばせるようにしてあげてくださいね。