ティーカッププードルの寿命について

【獣医師監修】ティーカッププードルの寿命について

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ティーカッププードルの平均的な寿命についての紹介や、生活環境を改善することによって健康を維持し、長寿になる秘訣についても解説しています。また、ペットロスに対する考え方や、対策などについても参考として頂ければと存じます。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

ティーカッププードル成犬

ティーカッププードルの寿命について

ティーカッププードルの平均寿命

一般にティーカッププードルやチワワなどの 超小型犬は、中型犬や大型犬と比べ、比較的長寿 であるといわれています。通常サイズ(3㎏前後)のトイプードルの場合は、生後1年半程度で成犬(人間に換算すると20歳程度)となります。大型犬の場合、成長期は2年程度掛かります。

通常サイズのトイプードルと比べ、ティーカッププードルは、幼年期の成長が緩やかな傾向がありますが、成長期はおおむね同様となります。従って、人間の10倍以上の速度で成熟を迎えることとなります。

2歳を超えると1年で4歳(人間年齢に換算)程度の年齢を重ねることとなり、平均的に12歳から15歳が寿命といわれます。ティーカッププードルであっても健康な個体であれば同様の寿命となる事が普通です。

人間年齢換算表

年齢換算表

原産国であるフランスやドイツでは、トイプードルの寿命が15歳から17歳程度とされています。20歳を超える犬も少なく有りません。日本の最高齢は、26歳との記録もあります。

ティーカッププードルの先天的な健康問題

前述の平均寿命は、健康に問題の無い個体の場合に適応します。只、残念ながら市場に流通しているティーカッププードルの中には、未熟児で生まれた虚弱な個体や先天的な疾病リスクを抱えている個体も数多く出回っています。これらの健康に問題のある個体である場合には、その状態により短命になる場合があります。

ティーカッププードルは人気も高く高額である為、小柄な子犬は需要が高く、小さければいいとの風潮が大きく起因し、健康的リスクを抱えた子犬であっても発症していない限り、高額で評価され販売されています。

ティーカッププードルは、体が弱いあるいは短命であるとのイメージがあるのは、健 康リスクがある個体が相当数でまわっていることにより、ティーカッププードルは、すべて病弱であるかのような誤解 を生じさせているのです。

身体が小さいのは、遺伝因子による影響で単に小柄であり健康に問題が無い個体なのか、疾病リスクや虚弱体質によるものなのかを判断することが重要です。
一概にティーカッププードルの寿命が長いか短いかという概念で考えるのではなく、健康に問題が無い個体であれば長寿になる可能性が高いでしょうし、健康上のリスクがある個体であれば、短命となる事もあります。

長生きしてもらうために気をつけること

食材

ティーカッププードルに限ったことではないですが、最も長寿の為に気を付けるべき要素は、以下の3つでしょう。

①適切な食事、水分補給

人間も含めたすべての動物について共通の要素であると思いますが、日々の食物が源となり、新陳代謝によって細胞が作られ、細胞によって体を構成して行くわけですから、食べるものが健康に与える影響は最も大きいといえます。

人と犬では、消化プロセスや消化器官の構造が異なるため、犬の体にあった食事を正しく与えることが必要となります。主要栄養素である炭水化物、タンパク質、脂質の必要なバランスも人間とは異なります。犬の必須ビタミンやミネラルについても人と違いがあります。必要カロリーや塩分、糖分の与え過ぎにも十分な注意が必要です。

また、人間の食材の中には、犬にとっては毒性となってしまう成分もあるため、手作り食の場合、これらの犬特有の栄養学を良く理解した上で行う必要があります。おやつなど間食を与える場合も同様の注意が必要となります。

正しい食事の量や適正な栄養素を与えていないと、犬も高齢になるにつれ、生活習慣病を発症するリスクが高まります。昨今、心臓病やガン、糖尿病などの犬が増えています。
また、犬の場合、体の約70%が水分であるため、適切な水分補給も重要となります。犬にとって適切な水は、軟水です。 ミネラル成分が多い硬水は、尿道結石や腎臓結石の原因となる ため、与えないように気を付けましょう。

ドライフードの水分割合は10%、ウェットフードの場合80%と主食フードの違いによっても必要な水分量は異なってきます。ドッグフードは、これらの犬の栄養学に基付き製造されていますので、他の食材を与えず、ドッグフードだけを与えるのも無難な対応といえます。但し、ドッグフードにより、添加物や原材料の残留農薬などが含まれている物があります。2012年に施行された「ペットフード安全法」により、パッケージに成分、原材料表記が義務付けられました。良く確認して、適切なものを選択しましょう。

②ストレスの無い環境

ストレスは万病の元といいますが、犬にとっても同様です。「怖い」「さびしい」などの感情は、体調を損なう原因となります。また、十分な運動や他の犬との関わりもストレス解消には必要です。

避妊や去勢をしていない場合、成熟を迎えると性的欲求によるストレスも生じます。

ストレスの対策としては、ハウストレーニングなど適切なしつけを行い、リラックスして留守番ができるようにすることや 散歩、ドッグランなどで、十分遊ばせる ことが有効です。避妊や去勢も効果的です。
体罰は論外ですが、 しつけの際の怒り方 もあまり激しくするのは望ましくありません。

③オーラルケア

ドッグフードをいつも食べていると歯垢が溜まりやすくなります。歯垢(プラーク)は3日ほどで歯石となり、歯周病菌が繁殖する温床となります。

プラークは、非常に多くの細菌とその産生物から構成されています。また、プラークはバイオフィルムとも呼ばれ強固に歯に付着するだけでなく、薬品では除去しにくい状態となるため、しっかりと歯みがきすることが大切です。

口の中は細菌が最も多く存在している場所で、あらゆる全身疾患と歯周病の関連性が近年の研究により指摘され始めています。歯周病と関連の高い疾患として挙げられているものには呼吸器系疾患、心疾患、糖尿病、腎臓病などがあります。

ティーカッププードルの場合、おおむね生後8ヶ月前後で乳歯が抜け、永久歯へと生え変わります。小さい個体は顎の骨格が小さいため、歯並びが悪くなることがあります。歯並びが悪いと歯垢が溜まり易くなることで、歯周病になる可能性が高まります。乳歯遺残があると永久歯が正しくはえてこないことがあるため、9か月前後に獣医師の診察を受けておくといいでしょう。

また、歯並びに問題が無くても、日ごろのオーラルケアは、健康管理や寿命に大きく影響があるため、歯磨きを習慣づけることが大切です。

デンタルケア用のおもちゃも有効ですが、併せて歯磨きも する方が良いでしょう。歯磨きガムなどは、あまり効果が高いとは言えません。

子犬2頭の写真

まとめ

ティーカッププードルの限らず、人間と比べ、犬の寿命が短い事は、避けることができません。多くの飼主はペットロスによる深い悲しみを体験することとなります。愛犬の健康や長寿のため、前述のように飼育方法や環境を整えることも大事ですが、どんなに大切に扱っても見送るときが訪れてしまいます。

ペットロスを経験した多くの方々は、愛犬にしてあげられなかったこと、もっと気を付けるべきであったことを口にされます。後悔しないためには、出来る限りのことをしてあげること、悔いが残らないようにすることで、少しは、悲しみが薄らぐかもしれません。
とはいえ、家族を失うような深い悲しみにさいなまれることでしょう。そのようなときにこそ、癒してくれるのもペットの存在でしょう。

そういう意味において、ペットロス対策として最も 有効なのは、多頭飼いをする ことといわれています。年齢の異なる愛犬を多頭飼いすることで、本来群れで生活する習性であることから、 犬のストレス緩和にも繋がり、社会性を育む効果も期待でき、万一の時、飼主の心の支えとなってくれる という多数の利点があります。ただし相性が合わない場合もありますので、よく検討してから新しいわんちゃんをお迎えしてください。

2,3頭程度であれば、多頭飼いは、意外と手間が掛らないものです。環境が許せば、多頭飼いを検討されてはいかがでしょう。

▼ティーカッププードルについて詳しく知りたい方はこちら
ティーカッププードルについて

ユーザーのコメント

  • 投稿者

    20代 女性 くろわっさん

    ティーカッププードルは、ティーカップの中に入れるほど小さい事から呼ばれるようになり、今では爆発的な人気があります。
    成犬になった時のサイズが予想ですが小さければ小さいほど価格はあがりやすく、人気も出やすい傾向があります。もちろん血統や両親がチャンピオンなどにも左右されますが、小柄であればあるほど迎える方は多い気がします。
    ティーカッププードルですが、実はティーカッププードルと言う犬種は存在しません。ティーカッププードルは、あくまでトイ・プードルなんです。
    なので血統書にはティーカッププードルと書かれる事はなく両親がトイ・プードルなら、子犬がティーカッププードルと言われていてもトイ・プードルの犬種名に書かれています。

    ティーカッププードルの寿命はトイ・プードルと同じです。ですが病弱気味だったり未熟児で産まれたり、わざと小柄にこだわり繁殖させるブリーダーもいるため、ティーカッププードルは身体が弱い子や先天症を持った子も少なくありません。
    両親も小柄で繁殖させる場合、帝王切開で早めに仔犬を取り出す、なんてこともあるそうで、そういった面から先天症や身体が弱い仔犬や小さい仔犬が産まれるのが増えてるんですね。
    ティーカップだからといっても短命になってしまうこもいますし、病気ひとつせずに元気に寿命を全うするこもいるので、そのあたりは最後まで分かりません。
    ですが迎えてから気をつけることで長生き出来る環境を作る事はできます。
    予防接種などをし良質な食事に、お散歩や運動でリフレッシュさせ、スキンシップや健康管理に気をつけてあげる事で病気になりづらく、また早めに異変に気づく事で病気に早めに気付くことができます。
    多頭飼いについては、2.3頭程度なら以外と手間がかからないとありますが、それは違うなぁと思いました。
    環境が許せば多頭飼いは良い面も多いですし私自身多頭飼いをしていて良かったと思うことも多いので、ぜひと思っていますが手間はかかります。
    手間はかかりますが、わんちゃん同士の相性さえ合えばオススメはしたいです。
  • 投稿者

    女性 みずき

    ティーカッププードルだけでなく、今、私達が一緒に過ごす愛玩犬の多くが、何らかの意図を持って人間の手によって改良・繁殖されてきたことは、長い歴史を見れば否定できることはできないでしょう。しかし、人間の生活のためといえど、健康な犬であることが大前提でなされてきたはずです。近年「より小さく」を主旨にしたティーカッププードル、豆柴よりも更に小さな柴犬の繁殖について、心配するのは、この点です。

    ティーカッププードルの寿命を考えるならば、健康なティーカッププードルの子犬を迎えることが大前提です。どのブリーダーさんやショップからお迎えするのか、十分に情報収集したいものです。また、成犬時の体重を想定して、両親である犬の体重を気にする方が多いようですが、両親が健康であるかどうかが遥かに重要です。出来れば、両親に会わせてもらって健康状態を確認したいものですね。
    どんなに吟味して健康な仔を迎えたとしても、後からわかる先天的な疾患もあれば、想定以上に大きく育つかもしれませんが、迎えたからには、もう家族。どんな事があろうとも、しっかり愛情を持って接する度量も必要ではないでしょうか。
  • 投稿者

    女性 エル

    ティーカッププードル、確かにかわいいけれどきっと本当に犬好きの人は選ばない犬種だろうなぁと思います。もちろん全てのティーカッププードルが作為的に作られて健康問題があるとは思いませんが、どうしても健康的に見えません。先天的な異常がある犬も何匹も見て来ました。生まれてきた以上、手厚くケアをしてもらって幸せに生きて欲しいですが、できたらそういった小さな個体がブームになるようなことがないように願います。
  • 投稿者

    40代 女性 さくら

    私はティーカッププードル飼ってます。もう14歳になります。年齢的に色々な持病はありますが、元気でまだ走れます。食欲もあります。とにかく見た目も可愛いです。でもずっと怖さは感じます。ちょっとしたことか命とりになりかねない感じはホントずっとあります。ある程度の身体の大きさのある子だと、なんてことないようなことが取り返しのつかないようなケガなどに繋がるような不安は、この14年間何処かにずっとあります。
    犬も猫も飼育経験はあるので、余計に神経質に考えてしまってるのかもしれませんが...もし初めて犬を飼うような方でしたら、オススメはしませんね。
    トイプードルはトイなりのサイズの子の方が絶対オススメです。体力も違うと(個体差あると思いますが)思います。
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