先住犬の優しさに甘え放題だった、幼年期の皇子朗
「犬は心が優しい動物」だと言われますが、本当のところ、どうなんでしょう?
私の答えは、もちろん「YES」。一緒に生活していればその優しさを日々感じます。
今回は、私が実際に愛犬との生活の中で感じた「犬は優しい」と思うエピソードをご紹介したいと思います。
生後2か月半の子犬、「皇子朗(おうじろう)」を迎えた時、我が家には先住犬のヨークシャーテリア、「小太朗」がいました。
小太朗は、人間大好き!お友達ワンコ大好き!フェレット大好き!で、誰にでも優しく接することが出来る「デキたワンコ」だったので、後輩犬を迎える事も問題ではありませんでした。
むしろ、問題なのは後輩犬の皇子朗の方…(汗)
「兄ちゃん(小太朗)の物はオレの物!オレ様の物もオレの物♪」
が、モットーだったかどうかは不明ですが、
まさしくジャイアンの様なオレ様気質の後輩犬と、心優しいのび太君の様な先住犬のやり取りが可笑しくて可笑しくて!!
よく、夫婦で二匹のアテレコをして楽しんだものです。(笑)
小太朗の優しい性格がよく分かる出来事
「おうちゃん寒いの?兄ちゃんにくっついときな♪」
冬の寒い日、傍らで震える皇子朗の前でドカッと横になり、自ら湯たんぽ代わりを買って出ていた、暑がりな小太朗。
「おうちゃん、ボクのご飯がいいの?かえっこしてあげるよ♪」
仔犬用のフードを嫌い、小太朗の成犬用フードをのぞき込む皇子朗に、気前よくエサを譲り後ろへ下がる、食いしん坊な小太朗。
「おうちゃん、このおもちゃ欲しいの?…あ…あげるよ…(^_^;)」
ずっと大事にしてたクマのマスコット。大切な宝物も、皇子朗には渡してしまいます。
これらは、皇子朗が小太朗を力でねじ伏せた訳ではなく、皇子朗が小太朗の傍に行って立っているだけで、こういう事が起こっていたので、二匹の間でこんなやり取りが行われていたんだろうと思います(笑)小太朗、ほんと、優しい良いお兄ちゃんでしたっ!!(^_-)
このように、飼い主さんから先住犬としてちゃんとした扱いを受けていると、後から来た新入り犬を守らなくちゃならない存在だと認識しているようです。優しい性格のワンコならなおさらです。新入り犬に優しくしてあげることで、家族から褒められる喜びも学習しているのかもしれませんね。
傍若無人!青年期の皇子朗
こんな具合に、先住犬にも甘やかされて育った皇子朗。
よくお邪魔する仕事先のボーダーコリーの女の子にも、オレ様全開で付きまとい(笑)
明らかに皇子朗の事をめんどくさがっていたのに、素知らぬ顔でその場を立ち去るという、大人な対応で皇子朗を一蹴!
体重差20キロ以上のワンコ同士、不要な争いを避けたいとする、犬なりの優しさの表れなんだと思いました。(^^)
この頃、身内に子供が生まれ、皇子朗、人間の赤ん坊に興味津々!
赤ん坊が家に来るたびに、「ボクにも見せて!見せて!」とせがみ、
嬉しそうに至近距離で人間の赤ん坊を観察♪
どうやら、皇子朗は、赤ん坊や小さな子供が好きな様子。
初めて見る、自分より弱い存在に、何か感じるものが有ったようです♡
悟りを開いた(?)壮年期に突入!優しい性格に
負けず嫌いな皇子朗に付き合ってくれた、優しい先住犬の小太朗も、大人対応で気を利かせてくれたボーダーの女の子も、昨年お空へ旅立ち、わがままを通せる犬仲間のいなくなってしまった皇子朗。
そんな皇子朗も、何だか少し落ち着きが出てきて、ひと回り大きく見える今日この頃。犬も人間と同じく、年老いていくと段々と穏やかな性格になっていくものです。
最近はで、昼間は大好きな爺ちゃんのお昼寝に付き合い、夜は夫婦喧嘩の仲裁に奮闘する毎日。
実際は、皇子朗の反応が面白くて、夫婦でじゃれあってるだけなんですけどね。(笑)
婆ちゃんの営む美容室のマスコット犬として拉致されても、おとなしくお客さんのお相手をしてくれています。でも、ホントはちょっぴり人見知りな皇子朗・・・(^_^;)
先日、友人宅の赤ん坊に会った時、大好きな人間の赤ん坊に目を輝かせる皇子朗に、痛ーい洗礼が!?
赤ん坊が不意に手を伸ばし、皇子朗の耳の飾り毛をムギュッと掴むと、そのままグイッと引き寄せ…。
皇子朗の耳毛は無残にも引きちぎられてしまいました。。。(T_T)
赤ん坊が皇子朗に噛まれてはいけないと、引き離そうとしましたが、思いの外、赤ん坊の握る力が強くて…。
普通、私なんかがそんな事したら、皇子朗、すごい勢いで大きな口を開けて応戦してくるんですけど、その時は、全く怒る様子もなく、ただじっと、されるがままでした。
どうやら皇子朗は、自分より体は大きくても、人間の赤ん坊が自分より弱い存在だと認識できているようで、「決して手出しはしない!」と、強い意志を持っているようでした。
この出来事には、飼い主の私自身が一番驚かされ、わがまま放題に育ててしまったと思っていたけど、犬ってやっぱり、とっても優しくて利口な動物なんだなぁ♡先輩犬の姿を見てしっかり成長してる!と、再認識させられました。
赤ん坊だけでなく、人が泣いていたり悲しんでいたりするとそっと寄り添ってくれるワンコも多いですよね。時には慰めているような行動をとったり、ずっと隣で待っている行動もみられます。
こういう時は、犬の本能で優しさを与えるということを知っているのかもしれません。犬は飼い主に似る、とはよく聞く言葉ですよね。実際に犬は飼い主の行動をよく観察し学習しています。優しくされれば同じように優しく返す、そんな性格に育っていくと言われています。犬は飼い主さんを写す鏡になるかもしれませんね。
先住犬の小太朗が皇子朗にしてくれたように、仕事先のボーダーが弱い者との争いを避けたように、皆からもらった愛情の意味を、皇子朗も理解してくれているのではないかと、期待せずにはいられない、犬バカな飼い主なのでした!( ̄▽ ̄)
犬って優しい!
我が家で飼っている犬のエピソードを中心に、回想して書いてみましたが、ホントはまだまだ「犬って優しい」「だから犬が好きなんだ!」と思えるエピソードが沢山あります!でも、続きはまたいつかの機会に・・・♪
皆さんのお宅のワンちゃんの”優しいエピソード”も、思い出すだけで、気持ちがほっこりするでしょ?(*´▽`*)
ユーザーのコメント
20代 女性 そそ
40代 女性 ちえ
30代 女性 もこじ
女性 匿名
で、吠えてた子が「お!こいつは吠え返さないのか」とでも思ったのか吠え止んで挨拶を始めれば、うちのも挨拶を開始します。
あと、一緒に寝ているときに愛犬がすこし離れた場所で寝ている時、さみしいなぁ~とつぶやくと少しでも顔を私に近づけようとしてくれます。顔が近いと人間の息が耳にかかって嫌なんだろうけどw
言ってること(思ってること?)を理解してくれてるのかなぁ~やさしいなぁといつも思います(^^)
女性 ななちゃん
50代以上 女性 匿名
ある時、実家の母が急な入院になり実家2匹のダックスを自宅に連れ帰る事になりました。我が家にはレトリバーが3頭居たのでサークルで部屋を仕切って迎えたのですが、知らない家で初対面の大型犬と対面した不安とかで2匹のダックスは吠えやまず困り果ててしまいました。ところがレトリバーの1頭がサークル横に寄り添い、吠えまくる2頭のダックスを覗き込むでもなくそっと静かに横たわりました。数日そうしていたらダックス達も安心した様子で他の2頭とも落ち着いて一緒に餌を食べたり昼寝をしたり出来る状態になりました。ひと月後、母も退院してダックス達も無事に実家に帰っていきましたが、レトリバーの優しい癒し行動があったおかげだと思います。
30代 女性 LeotoHiro
女性 コロ
うちの愛犬も子犬の頃から5,6歳くらいまではやんちゃざかりでしたが、10歳を超えた今では温和になりました。
新しく迎えた犬に対しても孫を見るような優しいおじいちゃん犬になってきました。自分よりも若かったり小さかったりする対象は守らなくちゃと思う気持ちが強くなっていくのかなと思います。
女性 バンビ
女性 ゴン吉
これは優しさと言うより心配でしょうかね?